4/5 "心壊 第一回"@西荻窪Flat

 西荻窪のFlatで行われたGrinの企画に行ってきまして。


 ウチから西荻窪に向かう場合は新宿に出る必要は無いのですが、とらで買い物がしたかったので、一旦新宿まで出てから西荻に向かうことに。新宿で友人と合流し、とらでがっつりお買い物して御満悦。そのまま颯爽と西荻に向かうとしたところ、友人から「さっきユニオンでIntegrityのジャケット見かけましたよ」という話を聞き、思わず足が止まりまして。


 「・・・サイズは?」

 「XLです。しかも、¥2000くらい」

 「・・・ユニオンに行こうか」


 つーワケで、足早にユニオンに向かい、無事、件のジャケットを保護w。まぁ正直Integrityは好きでも嫌いでもないっていうレベルのバンドなんだけど、単純にXLサイズのこのテのジャケットってそんなに見かけないし、あっても高いしっつーワケで購入を決意した次第。しっかしダサいデザインだなw。ついでに、微妙なデザインつながりでHave HeartのジャケットもXLだし安価だったしで購入。動機が不純なのは重々承知してるけど、勘弁してつかぁさいw。ライブに行く際には極力荷物を控えたいとは思ってたんだけどなぁ・・・w*1。ともあれ、物欲は満たされたので軽い足取りで西荻窪へ。勿論、いの一番に向かった先は、この日の会場であるFlatではなく、ラーメン大。物欲の次に食欲を満たすのは自明の理ですね。例によって店内はガラガラ*2だったので、適当な席に陣取り食券を提出。ちなみに、あたしゃラーメン大盛り、野菜マシマシ。いざ食べ始めようかと思った矢先、友人が入口のほうを指したので何事かと思い見やると、ちょうどst君が入ってきたところでしたw。なんでも、先にFlatに行ったけどウチらの姿が見当たらなかったので、おそらくココに来てるだろうと思い足を運んでみたとのこと。その確かな読みに乾杯w。つーワケで、3人揃ってラーメンを喰らってからFlatへ。そこそこ人が入ってたので、ひと安心。一見すると微妙に統一性のない面子に思えるけど、異なる個性を持った、思わずニヤリとしてしまうバンドを選りすぐっているというコトは見る人が見れば一目瞭然なラインナップだったから、そういった意図や意志を汲み取ってくれた客が集ってきたのではないかと。同系統のバンドで固める企画も勿論素晴らしいんだけど、企画主の個性や嗜好が反映された企画っていうのも良いものです。


 で、開演。この日のDeathlike SilenceはDsが絶好調で、ブラストのキレが尋常じゃなく、圧巻。わりとアヴェレージ・ヒッターっつーか安定感のあるドラミングが持ち味かと思ってたんだけど、特大のホームランも打てる三冠王型のドラマーだったのね・・・おみそれしました。voxも相変わらず寄らば斬るぞ的な暗黒オーラを出しまくりながら咆哮しまくてったし、Gも鋭利なリフとヒステリックなソロを弾きまくりってなカンジで良いテンション。吐き出されてるサウンドはHCのエッセンスをたっぷりと含んだBlack Metalなんですが、何気にbeat down的なパートも多く組み込まれてたりするので、power violence系のバンドと対バンしても面白いんじゃないかと。そろそろ新しい音源が欲しいし、何よりもっと長い尺でライブを拝んでみたい。


 この日唯一初見だったのが、長野のWxAxDxA。G&vox、G、B、Dsという編成。分かりやすく言えばTragedy以降のdark thrashの流れを汲むサウンドなのですが、音作りが全然それっぽくなく、比較的歪みが少ない音を基調としていたのが面白い。ここら辺のバランス感覚に地方のバンド特有の匂いを感じるのは自分だけでしょうか?当初予想していた出音のイメージとは違ってたので序盤こそ若干戸惑いましたが、慣れてくるにしたがって、楽曲の良さがストレートに感じられる件の音作りのおかげで素直に聴けるようになりまして、グイグイと惹き込まれていった次第。個人的には、若干往年のenvy的なエッセンスも感じられる後半披露された楽曲がかなりツボでした。激情系が好きな人とかにもアピールするような音でしたね。終演後、ちょっとお話する機会があったのですが、活動歴が長いせいもあってかメンバーの年齢も高めで、珍しく自分と同い年の方なんかもいらっしゃいました。その年齢で、しかも地方で活動を継続していくということがどれだけの苦労を伴うかは想像に難くないですが、今後も頑張っていただきたいです。また観たいなぁ。

 トリのGrinは、Ds&vox、G、Bというスリー・ピース。やはりdark thrash以降のサウンドなんですが、こちらはどちらかというと激情系の成分が濃いめ。ドラマティックな展開の曲が多いのですが、何気にミッド・テンポを上手く活用しているので、意外とそれっぽく聴こえないところがミソか。それと、シンガロング出来るパートが組み込まれてるのも面白いよね。序盤こそ気合が空回りしてしまってたけど、中盤あたりから立ち直り、以降は激情と情念を迸らせながら一気に駆け抜けていきました。やはり、一度火がつくとハンパなくカッコ良いな。特に、voxとDsを兼任する方の八面六臂の活躍っぷりには目を見張るものがある。弦楽器隊もサブでvoxをとるとはいえ、メインは彼なワケだから、当然負担は大きい。ともすれば、どちらかが疎かになってしまう危険も孕んでいるんだけど、この日はきっちりと両立させてくれました。また、観る度に激しさを増してきているGも印象的。初めて観た時はギターが2本だったせいもあってか一番印象が薄かったんだけどw、片方のGが脱退して以降の奮闘っぷりは、ツインギター編成時を知ってる人なら誰しもが賞賛するんじゃなかろうか。熱い気持ちが確かに伝わる、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。


 終演後は、珍しく打ち上げにも顔を出してから帰宅。全バンド集中して観れたし、進行もキビキビしてて小気味良かったしで、行って良かった!と思わせてくれた素敵な企画でございましたよ。

*1:手ぶらで行くことも少なくないし

*2:先客1名w