4月某日の記憶
先日、ひょんなことからksnさんと秋葉原でレトロゲームを置いてるゲーセンを巡ることになりまして。元はといえば、ksnさんがディストロで仕入れたOttawa*1のCD-Rを受け取るために、どっかでメシでも食いましょうかって流れだったんですが、気がついたら遊ぶことがメインになってしまい、肝心の音源を受け取ることが二の次ぐらいの勢いになってたという･･･ｗ。
当日、14時頃に電気街口で待ち合わせまして、無事合流。まずは腹ごなしでもしましょうってことで、ランチバイキングをやってるカレー屋に行ってみまして。行ったことの無い店だったんでちょっと楽しみにしてたのですが、可もなし不可もなしというコメントしづらい味だったので、店名は伏せる方向でｗ。そこでは、ksnさんが至極真っ当なバンドマンであるということもあり、結構真面目に音楽の話とかしちゃったり。ﾜﾀｸｼ、自他共に認めるクソオタではありますが、TPOにあわせたトークも無難にこなすことが出来るコなのですよ？知恵熱を出すギリギリのラインくらいの内容をひとしきり語らってから、ゲーセン行脚の旅に。メインは言うまでもなくトライタワーと決めてましたが、まずはジャブからっつーコトでHeyに寄ってみたのですが･･･しばらく行かなかった間に、わりとレトロなゲームを揃えていたフロアに通信対戦型の筐体が導入されており、レトロなゲームのコーナーが縮小されていた上、ラインナップ的にもイマイチとなっていたので、すごすごと退散。初手からリサーチ不足を露呈してしまったので、これはもうジャブとか考えてる場合じゃないので、素直にプラン変更を決意し、トライタワーへ向かいまして。何気に移転以降は足を運んでなかったのですが、事前に現在の入荷状況等はチェックしておいたので、安心して足を運べた次第ｗ。
で、レトロゲーム･フロアに足を踏み入れたのですが、そこは紛うことなき桃源郷。ローリングスイッチが眩いロストワールド
やループレバー筐体で稼動している怒号層圏
そして実機を久しぶりに拝んだリブルラブル
など、年寄りにはたまらんラインナップで昇天寸前。ふと傍らを見やると、ksnさんも目を輝かせていたので、ひと安心ｗ。でも、そこから先は意外な展開に。ksnさんが早速R-TYPE
をプレイし始めたのですが、明らかにかつてやりこんでたことが分かるプレイっぷりだったので、ちとビックリ。特に説明とかしなくても、普通に連射ボタンとかも使いこなしてたしｗ。その後も、怒号層圏やV-V
ブラックドラゴン
ゲイングランド
といったゲームをプレイしまくりで往年のゲーマーっぷりを見せつけてくれやがったのですが、圧巻だったのはゴールデンアックス デスアダーの復讐プレイ時。
ブランクがあるにも関わらず、ダッシュ攻撃やコンボを自在に使いこなす鮮やかなプレイっぷに唖然呆然。カタギじゃないにも程があるだろ･･･。以前、アーケードゲームの話題で盛り上がったことがあったので「ゲーマー」という認識はあったのですが、ここまでとは思ってなかったので、流麗にプレイする姿を眺めつつ、嬉しいやら呆れるやら曰く形容し難い複雑な思いが交錯ｗ。ちなみに、あたしゃ空手道とか
リブルラブル
クレイジークライマーなど、
何故かツインレバーのゲームばっかやってましたｗ。
ひと通りプレイし倒したところでゲーセンを後にしまして、事前に召喚してたht君と合流*2、ちょろっと買い物してから呑み行こう！という流れに。ﾜﾀｸｼが買い物というと、即とらやメロンを想像される方もいらっしゃるでしょうが、あいや待たれい。確かに、そういう店での買い物もあったのですが、なんせksnさんも一緒ですから、その選択肢は自重自重。前述したように、ﾜﾀｸｼ、TPOをわきまえておりますんで。つーワケで、新しく立ち上げたユニット*3の1stデモ*4用のCD-Rを購入すべく、あきばお〜へ。そこでちゃっちゃとCD-Rを購入したまでは良かったのですが、ﾜﾀｸｼの中のクソオタの血が、このまますんなり呑み屋へ向かうことに拒否反応を示しまして。
「当初の予定ではメロンの上のゲーセンにも寄るつもりだったんだから、ksnさんにはそこで待っててもらえば良いんじゃね？」
という悪魔の囁きにあっさり負けてしまい「TPOを慮ることの出来るナイスガイ」という仮面をあっさり脱ぎ捨て、本性剥き出し。つーワケで、素っ気無くksnさんを件のゲーセンに放り込み、いそいそとメロンに突入してガッツリあれこれ購入しまして、いろんな意味でリフレッシュ。その時ﾜﾀｸｼが浮かべていた笑顔の輝きたるや筆舌に尽くし難し。なんつーか「生きてる！」ってカンジ？駄菓子菓子、この行動が気の弛みに繋がりまして、どんどん馬脚を現すことになっていこうとは･･･ちょっと考えれば分かりそうなモンですがｗ、この時のﾜﾀｸｼには思いも寄らなかったのであります。
ともあれ、買い物を済ませ、ksnさんと合流してから、今度こそ呑み屋目指して移動移動。ちなみに、向かう先は毎度お馴染み浜町亭。だもんで、ナチュラルにガード下を通っていくルートを選択したのですが、そこにもトラップが仕掛けられてまして。普段はぼけぼけ歩いているので注意力散漫*5なのですが、このときは何故か目ざとく「ダンジョンブックス」の看板を発見してしまいまして。開店時から気になってる店なんですが、まだ足を運んだことが無かったので、この機会に是非足を運んでみたくはあったのですが、先ほど失点したばかりだという事実を思い出しまして、ここはスルーの一点張り。これ以上カタギの衆に迷惑かけちゃいけねぇよ･･･！と一人ごちつつ通り過ぎたのですが、やはり一度禁を破ってしまったせいか、自制心に限りが見え始めており、ついダンジョンブックスの件を会話のネタにしてしまい、半ば以上確信をもって「行きたいなー」などと口走ってしまったのです。己が誘い受けっぷりに乾杯。ちなみに、なんでそこまでダンジョンブックスに行きたかったのかと言うと、前述したようにかねてより気になってたというのもあるのですが、メロンで見つからなかった「女装美少年エロ漫画家があれこれいたずらされちゃう」という作品を探したかった、というのが正直なところ。
女装美少年＞＞＞＞＞＞＞＞＞越えられない壁＞＞＞＞＞＞＞＞TPO
そんなﾜﾀｸｼの誘い受けトークにいち早くht君が呼応したので、ksnさんも無碍にはできない流れになってしまい、急遽引き返してダンジョンブックスに行くことになってしまいまして･･･。ｽﾏﾇｽﾏﾇと平謝りしつつも当然そこに心からの謝罪の意など含まれてるはずもなく、口調とは裏腹にしっかりとした足取りで、ダンジョンブックスが入ってる雑居ビルに侵入。そこはまさに「ダンジョン」といった風情で、昭和の香り漂う由緒正しい雑居ビル。「ダンジョンブックス」の看板に偽り無し。怪しげな階段を昇っていった先に、件の店舗がありました。入店するなり平台に積まれたエロ漫画がお出迎え。なんという直球なレイアウト。入口から左手の方向に伸びている構造で、中央付近にレジが配置されてたのですが、入口からレジに至るまでのスペースはエロ漫画が占拠。一般向けの漫画はレジの向こうに並べられてるというユーザーフレンドリーにも程があるレイアウトっぷりに乾杯。徹底してるなぁ。せっかくなんでじっくり物色したいところでしたが、さすがのﾜﾀｸｼもそこまで面の皮が厚くはないので、とっとと目当てもブツを見つけ、さっくりお買い上げ。ちなみに、ksnさんは早々に店を後にし、外で待機してましたｗ。さもありなん。
その後、今度はht君の要望で書泉ブックタワーに寄ってから、ようやく浜町亭へ。さすがにあれこれオタク的欲求が満たされてたので、しばらくは音楽談義に花を咲かせる。90年代のファンジンやスタジオ･ライブ･カルチャーにまつわる話や、自身のバンドの音源のレア化に対する考え方などについて語らっておったのですが、ふとした弾みで、ht君がいつものように、さっき買った漫画やらイベントのカタログやらを貪るように読み始めた辺りから雲行きが変わってきまして。そんな光景は秋葉原でイベント後に呑む際には日常茶飯事だったので、ついついうっかり「そういう時」のモードに入ってしまい、ht君をたしなめるどころか、そういった発言を促がすよう仕向けだし、徐々にテンションが上がってきてしまいまして、遂に沸点を迎えるやりとりが勃発。
ht 「あー！！レンきゅん肛虐してぇ！！！」
ksn 「こうぎゃく･･･？」
P 「肛門の肛に虐待の虐で、肛虐です」
ksn 「（ ﾟдﾟ）」
この発言を境に、ﾜﾀｸｼとht君はヒートアップ。いつものように残念なトークのブラスト状態に突入していったのですが、当然のようにksnさんの目からはハイライトが失われていき、口数も減っていきまして、表情も虚ろに。終盤、晴れやかな表情でウチらが「やっぱこうでないとねー！」といって笑いあってた時、ksnさんがぼそっと「僕は音楽の話をしてた時のほうが楽しかったです」と洩らした時は、さすがに良心が痛みました･･･。いやもうホントに申し訳なかった。結局、路線は修整されることなく最後まで脱線しっぱなしで、いつものように「ご覧のありさまだよ！」エンドを迎えてしまいましたとさ。どっとはらい。
最後の最後で底知れぬクソオタの業の深さの一端を垣間見せてしまうことになってしまいましたが、懲りずにまた遊んでくださいｗ。
