9/1 "Loud Tribe vol.10"@小岩eM SEVEN / TRIKORONA / GRIND-d.c.p.s. / DANMUSH / マッハドリル / NK6 / BAD DIRTY HATE / TOP SUICIDE

BAD DIRTY HATE

 昨日はTOP SUICIDEの企画を観に、小岩に行ってきまして。
 仕事が若干押してしまい、eM SEVENに到着したのは18時20分過ぎ。友人・知人らに挨拶しつつ、トップの鶏を待つ。10分ちょっと押して18時45分頃にTRIKORONAスタート。が、のっけから違和感を感じる。演奏自体にさしたる問題は無かったのですが、単に「演奏してるだけ」という状態で、放たれてる音から一切情念や気持ちが伝わってこないし、コヤマさんのvoxも低調で、正直微妙。中盤の"The Marriage to Gorilla"以降は徐々に立ち直り、終盤は通常の状態にまで回復するも、序盤のマイナスは取り戻せなかった印象で、個人的には終始乗り切れず、演奏終了と同時にフロアから出て気分転換。
 当日の問題点に関しては、鶏のメンバーとあれこれ話したので、詳細は割愛。結構昨日のライブがお気に召した方もいらっしゃいましたが、ホントに良い時の鶏は、あんなモンじゃないですからー!機会があったら、また観ていただきたい・・・。
 気分転換を済ませフロアに戻ると、二番手のGRIND d.c.p.s.の準備が着々と進行中。前回観たときはタマ姉タペストリーを飾ってましたが、今回はエロゲの記事の切り抜きを切り貼りしたポスター状のモノと、DC*1のポスターをマーシャルに貼り付けてまして、微妙に家内制手工業風味w。で、肝心のdcpsさんはというと、なんとハルヒのTシャツを身に纏ってまして、ワタクシと出会うなり「OPはハルヒの曲でいくんで、踊ってくださいね!」と強要されちゃったり。
 そして、準備万端整うと、いつしかフロアにdcpsさんの姿はなくなり、客電が落ちると共に"うぇるかむUNKNOWN"が鳴り響き、一部おっきなお友達たちが嬌声を上げ、場内の大半がドン引くというお約束の構図が。途中で"ハレ晴レユカイ"に展開し、また"うぇるかむ〜"に戻るという、無駄に凝った展開のSEをバックに、ロビーからフロアに駆け込んできたdcpsさんがステージにダイブして入場。SEに合わせ、おしゃまなムーブをキメつつ和やかな雰囲気で冒頭を彩っていたのですが、BGMが止み、一転してエロゲのサンプリング・ヴォイスが場内に木霊したかと思ったら、次の瞬間には急転直下でgrindパートへと雪崩れ込み、惨劇の幕が上がる。
 ショートカットなgrindが基本なんですが、叙情的なフレーズが織り込まれたり、往年のロッテルダム風wなデジタルハードコア風味なビートも刻まれたりと、随所にアイディアや工夫の跡が窺えるトラックは、確実に進化を遂げている印象。そして、相変わらずSEのエロゲ・ヴォイスのタイミングとかがジャストで、破天荒を装いつつも、緻密な一面も覗かせてくれたり。
 とは言うものの、基本的にはどうしようもなくおバカさん。序盤でテンションが上がってしまい、早くも下半身を露出するという後先考えない飛び道具を繰り出してしまい、ますます場内ドン引き*2。女性陣の眩いばかりの露骨な嫌悪の表情とは裏腹に、おっきなお友達は一斉に嬌声を上げ、益々ヒートアップ。皆で口に含んだビールをdcpsさん目がけて噴射したり、空き缶をぶつけたりしつつ、親愛の情を示す。とりわけHTさんの愛情表現が秀逸で、途中、dcpsさんがフロアに雪崩れ込んではしゃいでいるときに、何故かいきなりキレて、猛然とdcpsさんに襲い掛かり、くんずほぐれつの乱闘に発展。が、お互いに場馴れしてるので、ガチの殴り合いのような殺伐とした展開にまではいたらず、周囲の面々もニヤニヤ&ぽか〜んってな状態で見守るのみ。いやー、初代さんがここまでキレたのは、昨年の西荻の惨劇@大黒屋以来だったねw。
 ちなみに、キレた理由は、「アイツ、二次元の女にばっか色目つかいやがって、マジでムカつくんスよ!俺は二次元は男のほうが好きなんだよ!!」だそうで。
 穴掘って埋めちゃえ。
 そんなアクシデントが燃料となり、dcpsさんもヒートアップ。サービス・タイム風味に、軽いブリッジのような姿勢でチ○コを誇らしげにフロアに向けて誇示したのを皮切りに、ついにはハルヒTも脱ぎ捨て、靴以外全裸というスタイルで大暴れ。アンプの上に乗り、ヘッドアンプを落っことしたり、アンプ本体を倒したり、ポスターにチ○コをなすりつけ、その部分に噛み付いたり、チ○コを拭いたTシャツをフロアに放り込んだら、たまたまKZさんに当たってしまい、一瞬KZさんがマジでドン引いたりといった具合に、主に下半身絡みで八面六臂の大活躍。人としては限りなく最低に近かったですが、実に素晴らしいステージを披露してくれました。あ、勿論終演後に、dcpsさんとHTさんは熱い握手を交わしてました。良かったね、フラグが立って(マテ。
 GRIND-d.c.p.s.終了後、すっかり満足してしまったので、ロビーでくつろぐ。そこでdcpsさんと遭遇し、じっくりとダメなトークを展開。途中、ポスト・ロックとかのヤボな話題とかも交えつつ、前述した「ダボダボな服着たおにゃのこ」話とかで大いに盛り上がる。その後は、3FのロビーでN2さんやNMさん、KYさんらとグダグダと話し込み、気がついたらNK6まで終了してたり。次は大阪からの刺客、BAD DIRTY HATEなので、慌ててフロアに舞い戻る。
 BAD DIRTY HATEは初見。デモも入手し損ねたので、未聴でもあったり。vox&G、B、Dsというスリー・ピース。最初の一音が鳴り響いた瞬間に、打ちのめされる。こりゃーカッコ良いわ。ソリッドなリフ*3と、中音域を重視し、ブリブリ言わせつつも小気味良いベース*4、そしてタイトで前のめりに疾走していくドラムのアンサンブルは極上。USHCのエッセンスを感じさせつつも、USHC特有の軽さ*5とは無縁で、音自体はけして重くないのに、どっしりと根を生やしたかのような地に足の着いた安定感を披露。それでいて、fastcore一歩手前なraging thrashチューンを矢継ぎ早に連発するスタイルなんだから、悪いはずがない。個人的には、☆HISATAKA☆と同じようなテイストを感じましたが、☆HISATAKA☆が、どちらかと言えば「ハードコア・パンク」に傾倒してるとしたら、BAD DIRTY HATEは「ハードコア」に傾倒してるとでも申しましょうか。
 そんなバンドのパフォーマンスに呼応して、場内は大モッシュ大会。特にHTさんとKZさんの暴れっぷりがハンパなくて、心地良い衝撃をガンガン感じる。何枚か写真を撮った時点で、これ以上の撮影は危険と感じたしw、なにより冷静に撮ってられないテンションになったので、そっとメガネをメガネケースにしまい*6、ピットに参戦。が、そのせいで、HTさんの「天井の桟に捕まり、蟲のように這いずりまわった挙句、そのままぶらさがって大股開きでご開帳」という一連の素敵なムーブの撮影チャンスを逸する(笑。皆から強制的に開脚させられるという、実に美味しい画面だったんだけどなぁw。
 結局、終始そんな調子で、あっという間にステージ終了。いやー、ここまでド直球なハードコア・パンクは、久しぶりに味わったわー。バンドとしてのまとまりといい、初聴でもノれる、何気にナチュラルに良い意味でのキャッチーさを内包した楽曲のクオリティといい、間違いなく今後、全国区のバンドになっていくコトうけあいですな。最高にカッコ良かったです。
 そして、いよいよトリであり、この日の企画の主催であるTOP SUICIDE。TOP SUICIDEを観るのは初めてなので、結構期待。まず、メンバーの出で立ちに驚く。Gの方はALICE IN CHAINSのTシャツだし、Bの方はCANNIBAL CORPSE。しかも、出音がかなりメタリックで、デモの音源よりもメタル化が進行してる印象。うーむ。程なくして、アガツマさん抜きで演奏が開始され、その曲が終わると共にAGAさんがステージに立ち、本番スタート。
 カチっとしたリズム・セクションと、奔放にメロディアスなフレーズを紡ぐギター。そんなテクニカルなバックを従えるアガツマさんのvoxは、まさに「小岩の狂犬」。激しく、猛々しく吼えまくる姿は、いつもの柔和で温厚な姿からはまるで想像も出来ず、その迫力に惹きこまれる。楽曲はわりとシンプルな構成なんですが、織り込まれるギターのフレーズとかで彩られているので、結構表情豊か。ただ、個人的には、リズム隊が若干優等生過ぎる気がしなくもなかったかなぁ、と。もう少し勢いや熱さといった感情を音に反映させてくれると、もっとカッコ良くなるのに、とか思ったり。そこら辺もあって、音源で感じるほどDEATH SIDEテイストは感じなかった。まぁ好き好き*7の問題かもしれませんが。フロアは名曲"Sorrow"で沸点を向かえ、カオス状態に。が、皆疲れてるので、曲の終盤になると息も絶え絶えで微妙に沈静化してたのが微笑ましかったりw。
 そんなこんなで、無事に終演と相成ったのでした。ちなみに、帰宅したのは今朝の7時前だったりw。

*1:勿論ダ・カーポね。あれはⅡなのかな?

*2:この時、シャツの丈が長くて、意外と下半身が見えない状態だったのです。個人的には、チ○コが見え隠れするようなチラリズムを期待していたので、終演後、その点についての釈明を求めたところ、あの丈の長さは、おにゃのこが男物のダブダブのYシャツを着ているテイストを狙ったものだったそうで、大いに納得してみたり

*3:過度にノイジーじゃないトコがミソ

*4:ちゃんと音の粒が聴き取れる

*5:無論、良い意味での

*6:メガネっコのたしなみですw

*7:すきずき