6/11の記憶(中編)
初動は、ラジオ会館。中でも、先ずは海洋堂に行ってみたい！というITさんの要望に応え、上のフロアに移動しようとしたところ、ふと入り口付近にある立て看板が目に留まりまして。見ると、藤島康介さんとかアニメーターさんとかの原画展を8Fで開催してる模様。しかも、先着100名様には「ああっ女神さまっ」の特製ポストカード12枚組をプレゼントとのアナウンスも。開場時間は10時からで、現在時刻は10時過ぎ。
思わず脊髄反射で8F目指してダッシュしたくなるところですが、アキバの原画展っつーと、微妙に胡散臭い感は否めないワケで。最近はあんま聞きませんが、キャッチセールス紛いの複製原画販売の件なんかも脳裏を過ぎりまして、ちと慎重にならざるを得ない･･･。協議の末、とりあえず様子を窺って、ヤバそうなら入場せずに撤退、というプランで合意。なにはともあれ、8Fに移動移動。
ラジオ会館には幾度となく足を運んでいるのですが、8Fに来たのは初めて。なんとも大学構内チックな内部をうろついてると、件のイベント会場に到着。既に原画展は始まっているにも関わらず、我々の前には、入場待機列が形成されておりまして、その数ざっと20人弱。思ってたよりはちゃんとしてるイベントっぽかったんで、入場を試みるべく、最後尾に並ぶ。
ちなみに、この↓イベントでした*1。
http://www.preani.com/events/acw_2006.html
が、人数の割には、どうにも列の捌きが悪い。だもんで、先頭付近を覗いてみると、記帳らしきコトをされてる様子。DMをわんさか送られてきても困るので、偽名偽名。住所氏名+＠を記帳し終えると、件のポストカードが配られまして。貰うモンは貰いましたが、せっかくなんで原画展も眺めてみる*2。
入り口付近には、女神さまの原画が展示されてまして、興味深く拝む。ホワイトの修正箇所以外目立った汚れも無く、かなり綺麗な原稿。意外っちゃ意外なんだけど、最新刊の原稿とかでも、線画はおろかカラー原稿も全部手描きによるアナログ仕上げで、ビックリ。
原画は、ベタのツヤとかトーンの質感とかに独特の味があって、印刷されたモノよりも、明らかに魅力的。また、古くは1992年頃の原画とかも公開されていて、今へと至る絵の進化の過程なんかも垣間見えて、実に興味深かったです。
原画展を抜けると、今度は複製原画の展示販売コーナー。中島敦子さんの複製原画とかが20万近い値で販売されており、その価格設定に、目が点。しかも、よく見れば「限定100枚」とか書いてありますよ？完売したと過程すると、経費とかを抜きにすれば、単純に2000万。そんな絵が、何十枚と飾ってあるワケで。そりゃーキャッチセールス紛いなコトもやっちゃうわなｗ。ちなみに、安くても10万ぐらい。高いのは数十万とかで、ただただ唖然。しかも、ご丁寧に絵と絵の間に分割ローンによるお支払いのアナウンスもありｗ。なんなの、このユーザーフレンドリーっぷりはｗ？24回払いで月々￥9000とか、生臭いまでにリアルな数字が舞い踊ってまして、ドン引きｗ。
店内には、所狭しとコンパニオン*3のお姉さんが控えており、ちょっと立ち止まって絵を眺めていると、目敏く近寄ってきてはセールス･トークを始める。が、ウチらはハナっから冷やかしな上に、三次元の女性など眼中に無いので、無碍にあしらうｗ。でも、何人かのお客さんはテーブルに着席して、商談らしき交渉とかしてたなぁ･･･。ホントに買う人っているのね*4。結局「ポスターとかなら買うのにねー」などと嘯きつつ、会場を後にしました。
時刻は、現在10時半過ぎ。海洋堂やK-BOOKSを順次回っていこうと思い、階下へと移動したのですが、どのみせも軒並み開店前。とらのあなみたく、週末は開店時間が早まると踏んでいたのに、とんだ誤算･･･。しゃーないので、ITさんが行きたがっていた、とらのあなに向かうコトに。
とらも、やっぱり人は少なめで快適ｗ。中古フロアはスルーし、5Fから巡回。自分の欲しい本をチェックしつつ、随時オススメの本とかをITさんに紹介。ﾜﾀｸｼとITさんの嗜好がかなり似通ったものがあるせいか、オススメした本を、かなりの高確率でモリモリとお買い上げｗ。うーむ、薦め甲斐があるなぁ。とは言え、結構な量になっちゃいそうなので、軽く忠告。
「まだ下のフロアもありますよ？どっちかっつーと、下のフロアのほうがエロエロですよ？」
すると、鳩が豆鉄砲を食らったような表情を一瞬浮かべた後、満面の笑みで
「マジっすか!?うわ〜、何時間でもココに居たいっすわ〜!」
と、のたまっておられましたｗ。
4Fに移動しても、快調に飛ばすITさん。俺も呼応し、5F以上に色々薦めまくり。物凄くマニアックなサークルをチェックしてるかと思えば、メジャーどころでチェック漏れのサークルがあったりするので、とにかく目ぼしいトコは片っ端から薦める。無論、オススメしつつも、ﾜﾀｸｼもちゃっかり買い逃してる本を回収しつつ、巡回巡回。
ひとしきり巡回を終え、ITさんと合流してうろうろしてると、面白いコトに気付く。俺が買おうかどうかチェックしてた本を、ことごとくITさんがチェックしていくのですよｗ。同じ本を握り締めてたりして･･･ヤなシンクロニシティだことｗ。
結局、このフロアでもがっつりお買い上げ。ITさんの荷物が、ほとんど倍々ゲームで増えていくよ･･･。
階下の同人ソフトはスルーして1Fへ戻ろうかと思ったら、CDをチェックしたいと仰ったので、2Fに立ち寄る。なんでも、旧友がの方がMOSAIC.WAVやまじぽかのEDのCDを御所望だそうでｗ。
無論、2Fでは両方のCDが陳列されてたので、早速買うのかと思いきや、やにわにケータイを取り出し、そのお方に連絡。アキバのとらのあなに来てるコトや、件のCDが見つかった件を告げ、購入や否やを確認してましたが、傍で聞いてる分には、アキバに居るコトを自慢したいだけに聞こえましたがｗ？
結局、CDの類をきっちりお買い上げ。さらには、俺がお土産に薦めた「虎焼」↓
http://www.toranoana.jp/shop/torayaki/index.html
も購入しちゃったので、もう大変。手持ちの荷物も収納するために、とらのあなの最大サイズの紙袋が用意されまして、それに続々と荷物が詰め込まれていく･･･。いやー、とらに通って10年になるけど、最大サイズの紙袋を拝んだのは初めてですよ。
傍目にも大荷物になってしまったので、とりあえずどっかで休息したほうが良いかにゃーと思いつつも、俺は1Fでも買い物があったんで、ちょっと立ち寄る。「舞-乙HiME」の新刊とかを購入すべくチョイスしてたのですが、ふとITさんの方に目をやると、その手にはがっつりと単行本が握られてまして･･･や、人のコト言えた義理じゃないんですが、ナンボなんでも買いすぎですｗ。なんせ、レジの際に最大の紙袋がもう一つ用意され、荷物を分割して収納したりしてたのですよ？そんなレジの狂騒っぷりを目の当たりにし、事ここに至って、あれこれと無責任に薦めたコトを、軽く後悔するｗ。
とりあえず、ITさんの貪欲さはイヤというほど実感させられたので、今後は節度ある薦め方を心がけねばなるまいてｗ。
ちなみに、前述したようにITさんの精算には時間がかかったので、その隙にケータイをチェックすると、HTさんから着信が入ってまして。で、折り返し連絡を入れると、気だるげなHTさんが煮え切らない弁解を始める。
なんでも、二度寝したらこんな時間になってしまった、と。
今から行っても、あんま遊ぶ時間も無いし、と。
で、どうしましょう･･･？、と。
要はアレだ、自分からは断りにくいんで、俺から「しょうがないから、今回はパスですかね？」と言って欲しいワケﾃﾞｽﾈ？俺の中の嗜虐心がムクムクと鎌首をもたげてくるも、来ないなら来ないでネタになると思い、グっと堪えて大人な対応。結果として、ITさんらに総ツッコミを喰らうという、予想通りの事態に発展したので、独りほくそ笑むｗ。
そんなやりとりをしてる間にITさんの精算が終わったので、休息も兼ねてランチタイムへと移行するコトにしまして、おかわり自由なデブの聖地、ねぎしへと向けて歩を進めたのでした。
