6/11の記憶(前編)

 この日は、ITさんと共にアキバを散策する約束をしてたので、普段どおり7時に起床。外を見ると、小降りなれど雨が降ってまして、若干トーン・ダウン。が、直ぐに気を取り直し「むしろ人が少なくて良いじゃない!」というPositive Thinkingに切り替える。えぇ、あたしゃポジコア世代ですからw。
 待ち合わせ時刻は、AM10時。事前に検索した結果、9時過ぎの電車に乗れば間に合うというコトが判明していたので、8時過ぎまでダラダラと、録画しておいた「西の善き魔女」とかを鑑賞しつつ、ネット巡回。あっという間に時刻は8時を回り、ボチボチ出かける用意でもするかにゃーと思い、ビデオを止めたところ、外の雨音が強くなってるコトに気付きまして。慌てて窓辺に駆け寄ると、さっきまでとは比較にならない本降りモードに突入してやがりますよ?
 ようやく上向いてきたテンションが、再びガタ落ち。軽く心が折れかけるも、先日、ようやくamazonから届いた"ハレ晴レユカイ"のCDをかけて、無理から精神的ドーピングを敢行。その勢いのまま、そぼ降る雨の中、駅に向かってまっしぐら。
 道中、これといった問題も無く、新宿から中央線快速に乗り、10時前には御茶ノ水に到着。総武線に乗り換えて、一路アキバに。普段なら、休日とはいえ、それなりに人出がある時間帯にも関わらず、人影は驚くほどまばらで、なにやら閑散とした雰囲気。そんな新鮮な風景を愛でている間に、さっくりと到着。やはり、駅で降りる人もまばら。とは言え、件の改札口に辿り着くと、それなりの人が待ち合わせの為に立っておりまして、俺もその群れに擬態擬態。
 アキバで待ってる間は、行き交う人を眺めるのが楽しみなのですが、この日も赤いバンダナっつーかハチマキをしたお兄さんが、颯爽と改札を駆け抜け、ラジオ会館方面へと走り去っていきました。朝から元気だなぁw。
 待つコト暫し、見慣れたお姿を駅構内に発見。爽やかな笑みを浮かべたITさん、ご到着でございます。が、そんなステキな笑顔とは裏腹に、開口一番
「萌え〜!な柄の傘って、どこで売ってますかね?」
と訊いてくるのは、人として如何なものか、とw。
 生憎、ワタクシの乏しい知識では、それに該当する傘を扱ってる店の心当たりは無かったので、その旨を伝えると、あからさまに落胆されまして・・・。なんか申し訳ない気落ちになったので
「でも、今年の夏コミのカタログをとらで買うと、特典で、萌えなカバーが付属してる折り畳み傘が貰えますよ!」
と、絶妙なフォローを入れる。
 すると、曇っていた表情が俄かに輝きを取り戻し
「え!?もう夏コミのカタログって売ってるんですか!じゃあ、早速買いに行きましょう!!」
と、今にも走り出さんばかりの勢いで食いついてきまして。
 その、あまりの超反応っぷりに気圧されつつも
「や、まだ予約が始まったばっかで、販売開始は7月以降ですから・・・」
と説明。またしても(`・ω・´)シャキーン→(´・ω・`)ショボーンってな急激なテンションの変化が見られましたが、ここでようやく諦めがついたのか、近場のコンビニで普通の傘を買うコトを決断された模様w。
 初手から圧倒されっぱなしなワタクシの頼みの綱は、昨夜、今日の集いに参戦を表明してくれたHTさんのみ。ITさんが傘を買いに行ってる間に連絡を入れたら「昼過ぎに到着予定」とのつれない返事が・・・。
 ・・・あら?つーコトは、あの名古屋が生んだモンスターとワタクシは、暫しの間、真っ向から対峙せねばならないってコトなのかしら・・・ッ!?その驚愕の事実に気付き、戦慄を禁じ得ない・・・。が、ワタクシ、仮にも「マスター」と呼ばれる身。遠方より来る客人一人満足させられずして、何のマスターか、と。そんな悲壮な覚悟を胸に秘め、アキバ散策を開始したのです。