6/10 MOD LUNG presents "MODERN LANGUAGE BLUES QUEST レコ発"@下北沢ERA/SECRETS/NAVEL/1000 TRAVELS OF JAWAHARLAL/FRAGMENTS/MOD LUNG

FRAGMENTS

昨日の続きー。

  NAVEL終了後、歌いすぎたりしたせいで喉が渇いたので、ドリンク・チケットを消費すべく、後退。そのときに気付いたのですが、ERAって後ろに行けば行くほど空調の効きが悪いのね。賑わっているカウンター近辺は蒸し暑く、不快不快。
 とは言え、大人しく待つ以外に選択肢などあろうはずもなく、後からやってきたBBさんとかと談笑しつつ、順番待ち。待つこと暫し、ようやく順番が回ってきまして。ドリンクはグラスに入れられてたので、持ち運ぶのも面倒だし・・・っつーコトで、3秒で飲み干す。BBさんの「もう全部飲んじゃったの!?」というツッコミが聞こえてきましたが、気にしない方向でw。
 お次の1000 TRAVELS OF JAWAHARLALは、1stがしっくりこなかったんで、以降は聴いておらず、無理から最前線で観る必要も無いと判断し、ステージ前方の中央部付近で様子見。序盤は、知らない曲中心。歯切れの良いアクセントを効かせたリフで構成され、歌い方も初期の頃のようにムダに熱くもなければ、皆で歌ったりすることもなく、なんだか別のバンドを観てるような錯覚に陥る。
 特に感想も無く、ぼんやりと観ていたら、途中で何故かvox&Gの人がステージから立ち去りまして。その歩みは、何かにキレたって風でもなく、淡々とした足取りだったので、理解不能。ステージに残されたリズム隊にも理由は告げられて無かったようで、茫然と佇むのみ。辛うじてライブ告知とかをして、場を繋ごうとはしてましたが、基本的に無音状態が続いてたので、退屈極まりない。
 個人的に、アクシデントに柔軟に対応出来ないバンドは、ちょっと・・・。リズム隊が残ってるんだから、適当にジャムるなんなりすれば良いのに・・・。
 あくびを噛み殺しながら待つこと、10分弱。ようやくメンバーが戻ってくる。どうやら、お腹の調子が悪かったらしい。「なんかもう早く終わんないかなー」などと思っていたのですが、ここからサウンドが激変。一番大好きだったMBBとのsplitの曲を皮切りに、一気に熱く泥臭いサウンドにシフト。確かに、楽曲のクオリティとかは今やってる曲のほうが高いんだろうけど*1、俺の中での1000 TRAVELS OF JAWAHARLALは、愚直なまでに熱く歌い上げ、ギターを掻き鳴らしてナンボなワケで、俄然テンションが回復。燃える!とまではいきませんでしたが、後半に限って言えば、充分楽しませていただきました。
 終了後、KZさんらとウダウダ喋ってるトコに、カウンターで別れたままだったBBさんが合流してきたのですが・・・僅かの時間の間に、衝撃の事故が発生してまして。
 BBさんが、おもむろに白い小さな欠片のようなモノを取り出したかと思いきや、驚愕の事実をサラっと口にしまして。
「前歯、折れちゃいました」
( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)

 ???あれ?NAVEL終わりのときには、無事だったよね?1000 TRAVELSのときは、別にモッシュとかも起こって無かったし・・・?
 不思議に思い、訳を訊くと、前述したようにERAのドリンクはグラスで出されるのですが、それを呑んでるときに、不意に暴れた前のヤツの体かなんかがぶつかって、歯にグラスが当たってしまい、下の前歯1本が、真ん中付近から折れてしまった、と。
 周囲の驚きをよそに、BBさんは意外にも平然として、折れた歯を「いずれ再生技術が進歩すれば、使えるかもしれない」などと軽口を叩きながらしまったりしてましたが・・・ワタクシの過去の経験上*2、歯に関するダメージは、結構後々になっても尾を引くのよねぇ・・・。
 四番手は、ex.MINORITY BLUES BANDのスポさん率いるFRAGMENTS。G&vox、B、Dsのスリー・ピース。サンプル音源を聴いたかぎりでは、MBB時代と随分印象が変わっていたので、ちょっと興味があったのですが・・・これが大当たり。
 紡がれ出でた音は、端整で瑞々しいindie rockサウンド。繊細で儚いフレーズを爪弾いたかと思えば、鋭利な刃物のようにノイジーサウンドを掻き鳴らすギター、滑らかにうねりまくり、印象的なフレーズを連発、ともすれば、ありがちなindie rockサウンドに陥ってしまいそうな楽曲に個性的な彩を添えるベース、軽やかなんだけどグルーヴィでダンサブルにすら聴こえるドラム・・・バンドとしての一体感が感じられ、有機的に作用しあってる演奏に、スポさんの、優しくも芯の強さを感じさせる歌声が溶け込んでゆく。これは・・・素晴らしいなぁ。
 演奏や歌は、前述したように無論素晴らしいのですが、なによりも楽曲のクオリティが群を抜いている。MBB時代はUK色の濃いメロディが主でしたが、FRAGMENTSの紡ぎ出すメロディは、そういった要素を踏まえつつも、UK云々では括れない、スケールの大きさを感じさせてくれまして、emo〜indie rock〜guitar popファンの琴線に触れること請け合いな、普遍的な美メロ全開で、シビれまくり。
 ここまで素晴らしいメロディを紡げるんだから、もっともっと陽の当たる場所に出ていって、正当な評価を受け、多くの人々に聴かれて然るべきかと。
 基本的に、こういう系譜のサウンドは家でゆっくり聴きたいのですが、ライブでしか聴けない楽曲が多数ある以上、今後ともFRAGMENTSのライブは可能な限り足を運ばねば*3
 ちなみに、3曲入りのCDが出てまして、言うまでも無く素晴らしくはあるのですが、はっきり言ってライブのほうが断然良いです。ライブならではのちょっとした粗さが、上手く反映されてる模様。ERAでのライブ、誰か録音してなかったのかなぁw。

もっかい続く!明日がラスト。

*1:実際、前半のほうが客のノリは良かったし

*2:何度かネタにしてますが、BRUTAL TRUTHの初来日@GUILTYのときに、不覚にもダイバーの直撃を喰らってしまい、歯が欠けたコトがありまして

*3:と嘯きつつも日曜の@八王子でのライブには行かなかったんですがねw。その日、何があったのかは、このレポが終わり次第ネタにします