• SUGAR(S)POT 「LITTLE FILTHY」
  • SUGAR(S)POT 「Pisu Pisu」コピー誌
  • SUGAR(S)POT 「GIVE AWAY2」

 シュガーさんのサークルを初チェック。むにっとしつつも、どこかソリッドな印象のある絵柄と、キュートで洗練されたギャグ系の絵柄とを上手く使い分けてる作家さんで、作風も絵柄に応じて変化。
 「LITTLE〜」は昨年の冬コミ・リリースのTH2本。タカ坊×このみと、タマ姉×タカ坊を収録。タカ坊×このみは、このみの誘い受けスキルを前面に押し出したテイスト。きっかけはタカ坊のキスだったんだけど、その後は誘惑を交えつつ、積極的に攻勢に打って出るこのみの姿は、まさにエロ可愛いっつーかw。タマ姉×タカ坊では、タマ姉の誘い攻めが炸裂しまくりで、為すすべなく、一方的にタカ坊が美味しくいただかれてしまうというw。
 エロシーンに関しては、今風なエッセンスを積極的に導入していて、意欲的。が、まだまだこなれてない、という印象も否めません。例えば、「匂い」に関する描写。「匂い」というファクターを導入するという点は良かったのですが、その「匂い」の具体的な描写が無く、単にセリフで言わせてるだけっていう域を出ないトコが、どうにも勿体無いっつーか物足らないっつーか。包茎皮剥きというステキなシチュを描いていても、肝心のちんこが臭そうに見えないのでw、お掃除フェラのエロさとかが伝わってこず、単なるフェラ・シーンへと堕してしまってるワケで。同様のしっくりこない感が、淫語のデリヴァリーとかにも感じられます。ここら辺は、もう少し研鑽を重ねる必要があるかな?と。本来は非エロ系の作品がメインの作家さんのようですんで、それを考えると十二分に及第点だと思いますが、まだまだエロくなりそうなんで、期待をこめての見解っつーコトでw。
 一方、肢体の描写やフェラ描写とかは破壊力満点で、素晴らしい。特に、ナニを頬張ってるときの顔のエロさ*1は秀逸。肢体の程よい肉付き&張りも良い塩梅でございます。
 「Pisu〜」は、4月のサンクリ・リリースの全年齢向けTH2本。こちらは、ポップでキュートでコミカルなノリを前面に押し出した作りになってまして、恐らくは、こういうノリがシュガーさんの真骨頂なのかなぁ、と。好きなキャラに対する想いとかを「これでもか!」ってなぐらいギッチギチに詰め込んでありまして、細かい内容に言及するのがヤボなくらいの熱量を誇っております。何度も書いてますが、こういう清く正しい「同人誌」にはワタクシ滅法弱いのですよ。作者がダイレクトに感じられる、Youth Crew風味な小粋な一冊。
 「GIVE〜」は、2005年6月リリースのプリキュア本。この頃の絵柄は、上記2冊よりもかなりクセが強い*2。でも、肢体の描写や内容的な部分は今に通じております。裸の描写とかもありますが、基本的には「Pisu〜」のラインで、「プリキュア好き好き〜」ってな情念を迸らせまくったイラスト&テキストがメイン。原作の1シーンとかから妄想を膨らませたりしてますんで、原作を見てると二度美味しいっつーかw。適度な「えちさ」が良い塩梅だし、emoいシーンとかもフォローしてるんで、読み応え満点。
 どの本も、作品に対する愛情がしっかりと籠められていて、素敵です。こういうサークルさんは応援したいですな。

*1:口周りの描写や表情

*2:デコが広かったり、目が大きかったり