12/3 "音地獄"@高円寺20000V/STINGER+GUEST/HIKO + MASATO/PILL & 山本久土/IRON FIST TATSUSHIMA + MUROCHIN + HOKAZONO zpkef + DAIKUHARA

HOKAZONO zpkefさん+辰嶋さん

 昨日は高円寺に行ってきました。せっかくなんでBOYやBASEに寄ろうと思い、ちょっと早めに家を出て、18時前に高円寺着。改札を出たら、なんか改修工事っぽいのが行われてまして、ちょっとビックリ。
 ともあれ、ちょっと喉を潤してからBOYにでも行くかー、と思いまして、自販機でお茶を買おうと思ったら、生憎と小銭を切らしてまして、しゃーないのでお札を出そうと思ったら・・・あれ?なんかビックリするぐらいお金が無いんですいけど・・・。
 ・・・!金曜に新宿でCDとかをしこたま購入した後、金を補充するのを忘れてた!冷静に手持ちの全財産をチェックしてみると、予備の財布の金をも合わせて¥5000に満たない・・・。幸い、チケは前売りを頼んであるとはいえ、ドリンク代コミで¥2600吹っ飛ぶから、残るは¥2000ちょっと・・・レコ屋に悠長に行ってる場合じゃねぇ!ってんで、急遽近場の郵便局を探すハメになったのですが、高円寺で郵便局なんて使ったコト無いんで、何処にあるのか分かんない・・・。
 先ずは純情商店街方面に向かったのですが、見当たらず、返す刀でBASEへと至る坂を下ってみるも、やはり見つけること叶わず・・・。そうこうしてるうちに開場時間が近づいてきたので、諦めて20000Vに向かう。
 階段付近で溜まってる客に紛れて階段に腰掛けていたら、HKさん登場。ここんとこご無沙汰してたので、お土産を渡し、例によってヲタ・トークを展開。すると、仕事を終えて駆けつけたNさんも合流し、会話は加速w。HKさんとNさんは旧知の仲なので、お二方のトークを傍で見てるのも面白かったり。
 てな具合にグダグダしてましたら、気がつけば19時半近くになってまして、liveが始まっちゃってたりw。そそくさと入場するも、ステージはすでに終盤の様相を呈してまして、ドリンクとかをオーダーしてたら終演・・・。ちなみに、ゲストはGALHAMMERの方だった模様。sax吹いてた方がそうだったようで。
 気がつけばHTさんも合流してまして。そんなHTさんと談笑してるNさんに出順を伺ったら、次はGAUZEのHIKOさんとASSFORTのMASATOさんとのツイン・ドラム・ユニットだったので、最前列に移動。
 すると、ステージからドラムセットが次々にフロアに下ろされ始めましたよ?なんでも、お二方はフロアで演奏される模様。次々に組み上げられていくその様を眺めているだけで、否応無しに期待が高まる。
 で、演奏が開始されると同時に、その期待が裏切られなかったコトを確認。つーか、それを余裕で上回る驚異的なパフォーマンスを見せ付けてくれました。まさに「怒濤」としか形容のしようが無い、嵐のようなドラムの暴風雨が吹き荒れる。時にブラストを織り交ぜながら、狂ったようにドラムを叩き続ける二人の姿は、神々しくすらあった。
 基本的に両者叩きまくりなのですが、時折片方が攻め、もう片方がサポートに回る、といった連携なんかも随所で発揮。ここら辺は上手いなぁ、と。
 とにかく、両者ともハンパ無い手数だったので、その圧倒的な打撃の土石流の前に、途中からトランス状態に陥る。気持ちよかったなぁ・・・。終盤にはHCテイストなツー・ビートとかも飛び出して、もう辛抱たまらんですよ!疾風怒濤の30分でした。壮絶。
 そんな太鼓祭丸出しなユニットの次に登場したのは、PILLさんと山本さん。PILLさんは言わずと知れたex.LIP CREAM。山本さんはex.NORA。ちなみに、山本さんは歌+ギター。
 初手から、山本さんの歌を基調としたブルージィというか土着的というかってなサウンド*1を展開し、場内の空気を一変させる。間の取り方やタメの効かせ方が絶妙。さらにはR&R色の濃いインストなんかも披露し、これまでの流れとは一味違った世界を構築。
 PILLさんのパワフルかつグルーヴィなドラミングと、山本さんの情念剥き出しな歌声&味わい深いギター・サウンド*2の妙味により、まったり感は皆無。つーか、途中でダイヴまで飛び出すぐらいの盛り上がり*3。場内のテンションも上がってきたところで、HCを彷彿とさせるファストなナンバーが炸裂。PILLさんのHC丸出しなドラミングと、山本さんのHC的にはありえないトーンのギター・サウンドとのアンバランスな絡み合いが面白い!出音一つとっても、まだまだいろんな可能性があるんだなぁ・・・とか思ったり。実に刺激的な組み合わせだったなぁ。
  そして、トリに控えしはアイアンフィスト辰嶋さん+ムロチンさん+HOKAZONO zpkefさん+ダイクハラさんのユニット。辰嶋さんは、言うまでも無く日本が誇る脅威のブラスト・マスターで、DIE YOU BASTARD!等で活動中。ムロチンさんはWRENCHやTHE FLY WHEELで活動中。ダイクハラさんはMINOR LEAGUE。HOKAZONO zpkefさんはex.CULT INSANE、現pau:panou:act*ou*4
 左右両サイドにドラムをセットし、真ん中にベースを配したセッティングで、ステージに向かって左側がムロチンさん、右側が辰嶋さん。HOKAZONO zpkefさんはステージ中央奥に佇んでまして、その手には6弦フレットレス・ベースが。こんな異常な楽器をナマで拝める機会は滅多に無いので、視姦視姦w。
 序盤はインストで展開。両ドラムは当然叩きまくりなんですが、HIKOさん&MASATOさん組とは違い、各々のプレイスタイルが異なっていたので、妙にメロディアスでグルーヴィな印象。柔のムロチンさん、剛の辰嶋さんってカンジかしら?そんな音の洪水を飄々と乗りこなすHOKAZONO zpkefさん・・・。
 その昔、一度だけCULT INSANEを観たコトがありまして、そのときにも「すげーベース弾く人がいるんだなぁ・・・」と感心しましたが、今回は自由度が高い分、その頃の比では無い奔放なプレイ&フレーズを連発。とにかく、フレット上を艶めかしく蠢く運指を眺めてるだけで飽きない。クリアで深みのあるトーンのベース・サウンドがメロディを紡いでいくサウンドは、かなり個性的。シンプルなフレーズを反復してるかと思えば、不可思議なフレーズを紡ぎだしたりして、もうやりたい放題。ただ単にテクニカル的に秀でているだけじゃなく、そのセンスも光ってました。ただ、俺は例によって最前列で観てたので、アンプからの音しか聴こえず、結果的にベースの音がちょっと聴きづらかったのが心残り・・・。終盤には音量が上がり改善されたんだけどね。
 そんなHOKAZONO zpkefさんのプレイもさることながら、両ドラムも壮絶極まりない。パワフルにタイトに、一心不乱に叩きまくる姿は、ただただ眩い。とりわけ、辰嶋さんのブラストっぷりには驚嘆。延々とブラストしまくり*5なのに、全くリズムがブレない・・・。凄すぎるよ・・・。アイアンフィストの名は伊達ではないってコトを再認識。
 中盤以降はvoxも交えてのサウンド。驚きの"Kill Ugly Pop"のカヴァーなんかも飛び出したのですがHOKAZONO zpkefさんがリフとかを前述したトーンのサウンドで弾きまくるというド変態っぷりを披露。あたしゃ呆気にとられつつもニヤニヤしっぱなしでしたよw。
 この日一番の変化球っぷりを堪能しまして、もうお腹いっぱいw。今回の企画は、音楽的に非常に好奇心に富んだ内容でして、実に興味深く、面白かったです。なにより、頭でっかち感が皆無だったトコが素敵すぎでした。
 終演後、HKさん、Nさん、HTさんとまったりと談笑してたのですが、その内容はと言えば、ステージのコトそっちのけの、素敵な気分を台無しにするが如きダメヲタ・トーク全開だったり。結局、開演前、live中、終演後に至るまで、徹頭徹尾ヲタ話に終始する我々ってどうよw?ま、なればこそ話してて楽しかったりするんだけどねw。
 なにはともあれ、実に素敵なひと時を堪能させていただきました。来年も同様の企画があれば、是非足を運びたいですね。

*1:SION辺りを彷彿とさせるようなテイスト

*2:中音域重視で、まろやかなサウンドなれど切れ味よし

*3:ワインボトル持ったままだった気がw

*4:かの諸田コウさんの愛弟子って言ったほうが分かり易いかしら?

*5:5分近かった?