KOTOKO LIVE TOUR 2005 "硝子の靡風-garasu no kaze-"@東京厚生年金会館

PIG-M2005-09-10

 明日のツアー・ファイナルのチケットは入手してたのですが、ひょんなコトから今日のチケットも手に入りまして、観てきますた。
 昼前に、チケットをお世話してくださった方と東京駅で合流し、新宿に移動してサイゼリヤで昼食&歓談。その後、逸る気持ちを抑えきれずw、13時半頃、早々に厚生年金会館に到着。人スクナスwww。早く着き過ぎたっつーコトを差っ引いても、人いなさ過ぎ。ホールの椅子に数人が腰掛け、外に数人が散らばってる程度・・・。しゃーないので、厚生年金会館の2Fにある喫茶店で人をヲチしつつ時間を潰すコトに。
 物販の開始時刻である15時が近くなると、どこからともなくわらわらと人が集まり始め、14時50分ぐらいに急速に物販待機列が形成され、15時数分前に物販開始。俺も15時10分頃から並び始め、30分弱の時間を耐えて物販スペースに辿り着きまして。お目当てはTシャツ。今回はXLサイズがあるので、そりゃー買うさ!と意気込んでおったのですが、なんとXLサイズは全種完売・・・ぶっちゃけありえなーい!(ぉ そんな傷心気分のワタクシは、すごすごとリストバンドのみを購入して退散・・・自分、負け犬ですから。
 物販のチェックも済ませ、またしても喫茶店に舞い戻って17時の開場を待つ。ちなみに、ここの喫茶店は何故か延々とHip Hop〜R&Bがかかってまして、個人的にはやたら居心地が良かったなぁw。
 17時も近くなると、入場待機列が形成され、スタッフも方々に散っていき、いよいよ臨戦態勢。我々は入場列が切れるのを待ち、悠々と入場。またしても物販でごった返す入り口付近をすり抜け、そそくさと二階席へ移動。二階席後方の席だったのですが、観れるだけでありがたいので、関係無し。結構急勾配な構造で、微妙に高所恐怖症の血が疼いていたのは、ココだけのヒミツでw。場内はほぼ満席っぽく見えましたが、何故かウチの近くの席は空席がまとまってたなw。
 待つことしばし、18時をちょっと過ぎた辺りで、場内のBGMだったPRODIGY*1が止みステージ左右に仕掛けられたスモークが焚かれまくる。つーか、スモーク出し過ぎw。そんなスモークを貫くライティングの光が煌く中、パトランプが回転しだし、カウントダウンも開始。そして、カウントゼロと共に2ndのOPナンバーである"RETRIEVE"のリフが鳴り響く。アルバムverよりも不穏でdarkなトーンにアレンジされており、かなり攻撃的な印象で悪くない。そのまま、やはりロックっぽい曲である"Meconopsis"に。なんか随分ロックなテイストで圧すのね・・・と思ってたら、その弊害が序盤でいきなり現れる。"agony"までもがロックなアレンジにされてしまっていて、なんかもっさいテイストに・・・。元が打ち込み主体で、細かく音を刻みながらグイグイ圧していくスタイルがカッコ良いのに、大味でざっくりとしたロックなアレンジにしてしまっては、原曲の持つ魅力が半減以下に・・・。
 そんなカンジで、個人的にはしょんぼりモードに突入w。でも、ちょっと落ち着いた曲調の"ため息クローバー"〜"β-粘土の惑星"〜"硝子の靡風"という流れで回復。特に、2ndのタイトル・トラックである"硝子の靡風"は大好きな曲だった上に、生ならではのしっとりとした味わいも加わり、実に心地よいテイストで、ワタクシご満悦でございましてよ?
 その後は、アルバム未収録の"went away"*2を経て、"琥珀"〜"We survive"*3〜"Suppuration-core-"という流れで、次いで個人的にグっときた"ささくれ"。この曲はバンド・サウンドとのマッチングが抜群で、生で聴いた甲斐がありました。こういうビートだと、良いドラミングするんだけどなぁw。
 そして、俺の大好きな"Re-sublimity"のイントロへと雪崩れ込む!が・・・orz詳細は後述。珍しくパンキッシュな味わいな"Princess Brave!"でなんとか持ち直し、"覚えてていいよ"*4でフィニッシュ。
 ここからアンコールが続き、意外と焦らしてから再登場。こっからはお約束の電波系ソング。今回は"ねぇ、…しようよ!"と、もはや定番"Short Circuit"*5。やっぱこの辺が一番盛り上がるのね。そして再びステージを去る→再アンコールで、オーラスは地味に"4 2 1-a will-"で〆。地味だけど、ラストに延々とサビのフレーズのコーラスのパートをループさせてて、意外とそれが良かったなぁ。
 全体的には悪く無かったんですが、ちょっと気になるコトがあって、イマイチのめりこめなかった。
 実は、「ロック・アレンジ」が凄い気になったのですよ。アルバムの曲とかは比較的このアレンジとの相性は良かったのですが*6、シングル・カットされてる曲とかとの相性は最悪に近いんじゃないか?個人的には大好きな曲である"Re-sublimity"のアレンジには殺意すら覚えましたが、なにか?「ささくれ」から「Re〜」のイントロへの流れは完璧で、個人的には一気にテンションが沸点を迎えそうになったのですが、原曲の最大の魅力である、四つ打ちをベースにしつつも乱打されるキックの嵐の部分が、味もへったくれもグルーヴも無いベタなロックのビートに改悪されてまして、テンションガタ落ち・・・。
 なんぼバックバンドがいるからって、なんでもかんでもロックっぽくすれば良いってモンじゃないだろ?バンド・サウンドが栄えていた"硝子の靡風"や"ささくれ"、"琥珀"、"Princess Brave!"とかはホントに素晴らしかったけど、それは原曲がアコースティック〜ロックっぽかったからであって、バンド・サウンドとの相性が良いからなワケで。でも、"Re-sublimity"や"agony"とかは打ち込みならではの高揚感やアッパーなテイストが魅力なワケで、そういった曲まで生バンドでの演奏にこだわる必要は無いんじゃないの?つーか、打ち込みを主体としたバンド演奏のアレンジを考えるべきであって、バンド演奏を主体としたアレンジはどうなの?って話ですよ。
 ま、こういうベタなハードロックっぽいアレンジとかのほうが受けは良いのかもしれないケド*7・・・ねぇ?
 なんつーか、TPOにあわせたアレンジをお願いしたいなぁ、とか思っちゃうんですが。俺が間違ってますか?そうですか・・・。
 閑話休題。終演後、お世話になった方と一緒に、新宿のとんかつ屋で飯を食い、お別れしたのでした。本当にお世話さまでした!

*1:ずっとPRODIGYだったワケじゃないケド

*2:夏色の砂時計」のOPナンバー

*3:V.G.NEOのOPナンバー

*4:アクセントとして用いられてたDrum 'n' Bassのビートは、無かったコトにw

*5:この曲は電波じゃないけどさ

*6:「ささくれ」とかはカッコ良かったし

*7:ドラムソロも盛り上がっていたが、個人的には拷問だった。いまどき80年代HRみたいなグルーヴ感ゼロでテクニカル主体のソロを延々聴かされるハメになろうとは・・・。あのドラマーは、ハードロックのドラマーとしては良いと思いますが、ビックリするぐらいグルーヴ感に欠けるので、俺にはキツい・・・