Another Planet@小岩eM SEVEN/TRIKORONA/ヨネ・サリバンショー/BROB/SPÅZM≠FLЁSH/GROANING GROOVE/ILLEGAL SUN

SPÅZM≠FLЁSH

 昨夜はしっぽりとBS-2のガンダム特番に見入ってしまいましてw。で、今日はそんなふやけた精神に活を入れるべく、かねてより憧れていたw小岩の地へ赴くコトに。世間的には消毒@FADなチョイスが妥当なんでしょうが、俺的にはGROANING GROOVEやTRIKORONAのほうがプライオリティが高いのですよ?
 どうせなら秋葉に寄ってから小岩に向かおうと思ってたのですが、家でグダグダと「苺ましまろ」や「らき☆すた」とかを読んで萌えていたら寄り道してる時間が無くなってしまいw、素直に小岩へ向かう。実は小岩に行くのは初めてなので、ちょみっと緊張するも、冷静に考えれば秋葉から数駅先なだけなので、乗換えとかの不安はゼロw。道中、車窓の風景がいつもと違い、荒川とかを越えていったりする辺りでなんとなく小旅行風味な気分に。
 などと感慨に耽っていたら、拍子抜けするぐらいあっさりと小岩に到着。eM SEVENへの道を記したメモを自宅に忘れてくるも、駅前のヨーカドーを目印に、迷わず到着*1。結構小綺麗な印象ですが、まだ開店して5年かそこらだとかっていう話を聞き、納得。eM SEVENのサイトの情報とバンド側のサイトの情報とで開演時間の表記にズレがあり、18時半開演か19時開演か判断しかねたので、ちょっと早め*2にやってきたのですが、開演が19時と判明し、小1時間待ちぼうけ・・・?と途方に暮れてましたら、知人が登場。その後友人らとも合流でき、開演までの時間をだらりと過ごす。あぁ・・・初めて来たのに、なんか落ち着くよw。
 19時の開演時間を少し過ぎたところで、場内に移動。場内はWATTSクラス・・・もしかしたら若干WATTSよか小さいかも?ぐらいなこじんまりとした空間なんですが、なんか良いヴァイブを感じるのは気のせいだろうか・・・。などと観察しているうちにTRIKORONAがセットアップ。今日はベースのダイケンさんを欠いたベースレスという特殊編成なので、ちょっと興味があったのです。voxのコヤマさんは初手からフロアに降り、終始そこでパフォームしてました。序盤は若干エンジンのかかりが悪い印象だったのですが、中盤辺りからテンションも上がってきまして、そこら辺からノモトさんのシンセが、あたかもツインvoxの如き咆哮を上げ始め、邪悪さを増していく。コヤマさんの絶叫とシンセの咆哮、それにコレエダさんのギターが絡み合い、ハットリさんのドラムの基、全てを飲み込んでいくかの如きノイズの暴風雨が吹き荒ぶ様は、やはり圧巻。ただ、低音部の物足りなさは否めないワケで、やはりハンディキャップマッチではありました。来週のTRIKORONA企画@eM SEVENではリヴェンジを果たしてくれるでしょう。ま、あたしゃ水樹奈々を観に行ってるんですがねwww。
 お次はヨネ・サリバンショー。全く持って存じ上げなかったのですが、アコギ1本で歌い上げるというスタイルなお方でした。ブルージーな声とカッティングを効かせたギターのリフ、そしてオーセンティックなリズム&ブルーズやR&Rのエッセンスを感じさせる楽曲が特徴で、なかなか苦みばしってました。ちょみっとSIONとかにも通ずるものがあるかも?ま、ご本人はトークが3枚目風味でしたがw。坂本九のカヴァーも披露するなど、なかなかどうして楽しませてくれましたよ?元々HC上がりで、またDISCOCKSのメンバーとかとバンドをやるとかなんとか。
 お次は順番だとSPÅZM≠FLЁSHだったのですが、Ds以外のメンバーがリハ終わりで呑みに出て未だ帰還してなかったそうでw、急遽順番を繰り上げBROBの出番に。BROBも全く存じ上げないバンドだったのですが、これが大当たり。vox、G、Dsという地味に変則的な構成のバンド、しかもメンバーのルックスはおっそろしく普通でして、事前に友人から聞いていたピュアなGrindっていうイメージは皆無・・・。ところが、スタートした瞬間、友人の話を実感。ASSUCKを彷彿とさせる、100%混じり気無しのピュアなGrindcoreが炸裂!voxはドスの効いた低音と、やはりドスの効いた高音を自在に使い分けて咆哮しまくり、Gは低音を強調させ、鈍い光を放つかの如き音色でリフを磨り潰し、DsはD-Beatからブラストまでを叩きこなす。楽曲もTotal Grindでブラストしまくる曲もあれば、D-Beatで渋く疾走する曲もあり。ASSUCK meets DROP DEADで、そこにD-Beatの隠し味を効かせたサウンドとでも申しましょうか。まさに王道。今となっては新鮮ですらあるサウンドで、かなりテンション上がりましたね。また観たいなぁ。
 ここでようやくメンバーが帰ってきてw、SPÅZM≠FLЁSH登場。このバンド、実は結構なスーパー・バンドでして、GはTOXIC PUNK WASTE主催っつーか、個人的にはex.VOLUME DEALERSなワタゾウさんだし、Bは9 HOURSの方、Dsはex.スーパーダムで、Kbもなんかメジャーっぽいバンドにいたとか。駄菓子菓子、メンバーかなりへべれけ状態っつーか出来上がってまして、かなりグダグダ風味w。にも関わらず、放たれたサウンドはセンス抜群なディスコーダントHC。Fastcoreをベースに、ディスコーダントなリズムやNew Waveなエッセンスを効かせ、そこに捻りを効かせた乾いたトーンのGが絡んでくるという摩訶不思議なテイスト。結構音の隙間があるんですが、そこら辺の処理というか活かし方に、センスを感じるのですよ。なんつーか、SSTやTOUCH & GO所属のFastcoreってな雰囲気かな。新曲に顕著だったのですが、そんな脱臼型のサウンドにstraight forwardなearly USHCサウンドなんかも絡めてきまして、益々パワーアップしていきそうな印象。つーか、新曲カッコ良かったなぁ。今度はちゃんとしたコンディションの時に観たい気もしますが、あのグダグダさ加減も味かもしれないので、これはこれで好し、かw。
 そしていよいよGROANING GROOVEの登場。うわー、不穏不穏。登場してきただけで、空気の色が変わる・・・。メンバーは銘銘に音を鳴らし始めるのですが、気がつけばその音が一定のグルーヴを生じさせ始め、インストのSE風味な展開に。徐々にテンションが高まり始め、そのまま一気にオープニング・ナンバーに突入。この瞬間、すでに鳥肌。なんなの?このカッコ良さは。演奏は初手から沸点を迎えており、その沸点すら凌駕するvoxのテンションは、いつ観ても尋常ならざるものがありますね。己が内側にある全ての感情や鬱積した情念を吐き出すが如く喚きまくる姿と、その表情にかかったディストーションが全てを物語ってます。そして、本能の赴くままに動きまくる姿はプリミティヴとしか言いようが無く、まさに狂気そのもの。演奏は相変わらずパワフルかつタイトで、ドライヴ感満点。voxの狂気としっかり対峙してます。そして、圧倒的なパフォーマンスの前に見逃されがちなのですが、楽曲のクオリティも高い高い。シンプルなんだけどツボを心得たリフの構成と楽曲のテクスチャー。適度に音の隙間を活かしてるトコなんかはセンス抜群だよね。疾走感に満ち溢れてるトコ*3も高ポイント。とにかく、全てがカッコ良い!
 途中Gの弦が切れるというアクシデントがあったのですが、弦を張り替えてる作業中も全く場内の緊張感やステージ上のテンションが落ちる気配はなく、その漲る緊張感に感服しきり。こんな圧倒的なステージングとサウンドを目の当たりにして黙ってられるワケもなく、最初に炎上したハットリさんの後を追うように、俺もちょっとはしゃいじゃいましたよw?いやもう最高!間違いなく今、最も熱いHCバンドであることは、疑いようの無い事実。つーかHC/Punkが好きで、このバンドを観た事が無いっていう人は、確実にHC/Punk人生の何分の一かを損してるね。ホント、騙されたと思って、一度観てみてください。贔屓の引き倒しっぽくてヤだけど、このバンドが話題にならなかったり評価されなかったりするのって、絶対間違ってる。こんなバンドをリアルタイムで何度も観れる俺は、実に幸せ者だよ。
 この時点で、すでに俺は昇天w。ついでにケータイの画像ファイルもメモリースティック・本体共々容量満タンとなってしまい、いろんなイミで打ち止め風味w。でも、そんな状況下にあっても、トリのILLEGAL SUNは面白かった。vox&G、B、Dsというスリー・ピースで、サウンドはL.A.Punk風味っつーか、苦みばしったシンプルなパンク・サウンド。これがまた新鮮でカッコ良い。乾いたトーンのギター・ワークがなかなか味わい深く、シンプルに刻み続けるベースが地味にカッコ良かったり。時折ハードコアな疾走ナンバーも交えつつ、基本はミッドでじんわりと。あんま縁の無いサウンドにも関わらず、しっかり楽しませていただきました。ギターに貼ってあったHARD-ONS、D.R.I.、そしてBUTTHOLE SURFERSのステッカーがサウンドを紐解く鍵かな。
 終演後は友人らと談笑したり、GROANING GROOVEの方々とちょっとお話したりと非常に楽しかったのですが、明日はワンフェスに行く予定なのでw、打ち上げには参加せず23時前に小岩を後にしました。なんか今日は、スゴく楽しかった!個性的なバンドを色々観れたし、場内の雰囲気も良かったしね。小岩の地とは相性が合うのかしら?今度はゆっくり遊びに行ってみたいなぁ。

*1:ちなみに、小岩の駅前ではお祭りの準備の真っ最中で、神輿が待機してますた

*2:18時前

*3:物理的にスピーディなワケじゃないトコがミソ