FUJI ROCK FESTIVAL'05@新潟県湯沢町苗場スキー場

NEW ORDER終演後

 30日の深夜、2時間以上に及ぶ協議の末、31日の夕刻に東京駅で落ち合い、再度協議をする、というコトで一旦合意した・・・ってトコまでは先日書きました。
 翌朝、ネットを巡回しながら現地の情報等を集めているワタクシの心を余裕で折るような凄惨極まる現地写真を幾つか目撃してしまい、慌てて友人宅に電話を入れ、件の画像や各所実況スレ等を眺めつつ再度検討。ちなみに、問題の画像は↓
http://www2.fujirockexpress.com/05/report/report.php?id=530&page=16&sword=&swhen=4&swhere=&swho=&sgenre=&swrittenby=
http://www2.fujirockexpress.com/05/report/report.php?id=786&page=2&sword=&swhen=5&swhere=12&swho=&sgenre=&swrittenby=
http://www2.fujirockexpress.com/05/report/report.php?id=781&page=14&sword=&swhen=5&swhere=&swho=&sgenre=&swrittenby=
・・・えーっと、これは水田の画像カナ?カナ?なんか昨日は結構な雷雨&大雨に見舞われたってな話も伝え聞くし、現地に行ってるマイミクさんたちからは長靴推奨なんて忠告も賜りまして、いやもうあたしゃ裸足で逃げだしたくなりましてよ?しかも、ここにきてもう一つ問題が発生。某スレの書き込みに「二日目、シャトルバスに乗り込む際に入場券等の確認があった」との一文が・・・?2001年に行ったときは、ノーチェックでシャトルバスに乗車できたのに・・・と思いオフィシャルで確認してみると、確かに「入場券をお持ちの方は〜」というセンテンスが・・・。一瞬動転してしまい、有料バスでのルートやタクシーでの費用なんかも検索してみたのですが、バスは17:55発苗場プリンスホテル行という便が最終とか、タクシーだと約¥8000ぐらいかかるとか・・・。
 そんな情報を必死こいて集めてるとき、友人から冷静な指摘が。「もしもシャトルバスに乗るのに入場券が必要なら、ダフ屋が駅にいるんじゃね?」
 ・・・ごもっとも。でも、前回は駅でダフ屋なんて見なかったし・・・という一抹の不安は残る。現地の天候や、最悪の場合に備えて宿の確認、現地入りしてる友人とのメールのやり取りなども踏まえ、現時点では結論は出せないが、とにかく事前のプランどおり東京駅で落ち合うコトを再確認し、電話終了。17時東京駅の約束だったので、事前にまとめていた荷物をバックパックに突っ込み、出立。俺の装備は↓
代えのTシャツ*1&ロンT*2、代えの靴下、合羽、レジャーシート。今回のためだけに長靴を買うっていうのも不毛な気がした*3ので、昨日買った靴一丁で突貫予定。
 順調に移動を済ませ、友人とも合流。どっかで改めて協議でも・・・とか思ってたのに、友人は躊躇無く新幹線の窓口に並んじゃってますよw?行く気満々?戸惑いを見せる俺に、友人は一言「悩んじゃ駄目」と。ま、心の何処かではこうなるコトを予想してはいたので、おとなしく18時発MAXたにがわ453号のチケットをゲット。つーか、日曜というコトもあり意外と新幹線は混んでまして、18時以前の数本の便の乗車券はグリーン車以外完売・・・。
 乗車時間まで間があったので、東京駅を経由しての長距離移動イベント*4の際には何故か利用する構内の蕎麦屋で遅い昼食or早い夕食を食す。ところが、注文から出てくるまでが長かったせいで、気がつけば乗車10分前とかになってしまい、さっさと食してそそくさと店を後にし、改札へととんぼ返り。ホームに鎮座ましましていた「MAXたにがわ」は2階建車両でして、俺らは1F部分の席だったので、乗車口から潜るように車内へと侵入。車窓の景色がホームすれすれの目線なので、ナチュラルにタシーロチックっつーかw。
 期待と不安が入り混じる心境の中、新幹線は定時に出発。北上していくにつれ、どんどん暗雲が立ち込めていく空模様が微妙に鬱w。そんな不安を払拭すべく、友人のPSPぱにぽにのOPを観たり、先日のバルサ戦の写真を見たりしつつ談笑談笑。ところが、そんな穏やかな空気を一瞬にして凍りつかせる物体が天空より舞い降りてきた・・・!上毛高原付近から、遂に雨が降ってきたですよ?急速に萎えるテンション・・・。すかさず現地実況スレをチェックしたのですが、まだ現地では降ってないっぽい。とは言え、山の天気は変わりやすいし、安易な安堵は後の深い絶望につながる恐れが大なので、気を緩めずに次の一手を協議していたら、気がつけば長いトンネルを抜け、越後湯沢間近・・・って、やっぱ雨降ってるー!否応無しに重くなる足を奮い立たせ、駅を出る。意外と降車した人数は多かったが、フジロックと関係ありそうな人はあんま多くなさげな印象。
 ひとまず外の様子を確認すべく、シャトルバス待機所とは逆の出口から外の様子を窺ってみたのですが、結構普通に降ってますよ?日常生活なら100人が100人とも傘をさすであろう降りっぷりに、ワタクシ俄然心が折られてまいりましてよ?傷心ムードを引きずりつつ、気を取り直してダフ屋らしき人を探してみるも、それらしき人物は見当たらない・・・。前回と違い人は結構いるのですが、皆フジロック帰りの面々でして*5。この事実は若干予想外でしたが、前回は乗れたんだから今回もなんとかなるかも?という希望的観測の下、シャトルバス待機所へと案内しているスタッフさんに、現地で当日券購入の旨を伝えると、あっさり乗車OKのお返事が。雨脚も若干小雨へとシフトしていたし、これ以上越後湯沢に止まる意味も無いので、とにかく会場へ向かってみよう!と決断し、シャトルバスに乗り込んだのですが・・・。乗車人数、俺ら*6合わせて5人。いやいやいやいや!前回も同じ様な時間帯でしたが、バスには倍の人数が乗り合わせてましたよ?前回は土曜、今回は日曜っていう違いもありますが、それにしたって少ないよ。結局、20時にバスが発車したのですが、5人から増えるコトは無かった・・・*7
 道中、実況スレとかをチェックしてると、現地で遂に雨が降ってきたとの情報が。それに呼応するように、さきほどまでは小康状態だった雨が急速に雨脚を強めはじめまして、若干の強弱を繰り返しつつも結構な本降りに。その降りっぷりは、今度こそ俺の心を折りまして、事実mixiに「このままUターンしておウチ帰ゆー」的な泣きの発言をしてしまい、たしなめられてしまったりw。絶望的な雨脚の下界を眺めていますと、ちょくちょく越後湯沢へ向かうシャトルバスとすれ違ったのですが、これがまた結構な乗車率。この様子では、乗りっぱなしでUターンなどという甘い甘い夢は到底叶いそうも無いので、諦めて現実と対峙すべくバックパックからカッパを取り出して着込み、バックパックをゴミ袋でコーティングし、防水対策完了。友人も同様の装備を整え、なんだかんだで臨戦態勢。
 結局、会場近くのバスターミナルに20時半過ぎに到着。ピークは超えてましたが、それでも雨がそぼ降る中、4年ぶりになえばの土を踏む。バスターミナルには帰りのシャトルバスを待つ長蛇の列が形成されており、会場方面からも続々と人の波が溢れてくる。そんな人の波に逆流しながら、二人揃ってキョロキョロと周囲を見回しダフ屋を探索・・・が、ここで最大の誤算が我々を襲った。なんと、ダフ屋らしき人物が全く見当たらないのだ。・・・こんな事態は想定すらしてなかった。雨脚が強かったので、どっかに退避してるのか?2001年よりも明らかに多い警備スタッフに排除されたのか?こんな時間に新規の客が来るとは思えず、早々に撤収したのか?真相は藪の中だが、現実問題としてダフ屋がいない・・・。2001年の時には何人もいたし、友人からのメールで7/30はダフ屋が大勢いたコトも確認している。なのに・・・。結局入場ゲートまで辿り着いてしまったが、ホントに遭遇しなかったし、それらしき人物も見かけなかった。この時点で時刻は21時前。NEW ORDER開演まで間が無い。とにかく、今来た道を引き返し、要所要所の灯りの下で、ナンパ待ちならぬダフ屋待ちを試みるも*8不発。とうとうバスターミナルまで戻ってきてしまった・・・。
 時刻は21時15分過ぎ。我々に残された選択肢は二つ。一つは、このまま越後湯沢行のシャトルバスの待機列に並び、終電か終電前の新幹線で東京にとんぼ返りするって寸法。もう一つは、定価*9で当日券をオフィシャルで購入し、意地でもNEW ORDERを観るか。はっきり言って、どっちも多いに問題のある選択肢なのですが、もはや我々にはこの二択以外に道は無し。しかも、どのみち現時点でタイムリミット。これ以上決断が遅くなれば、帰るにしたってシャトルバス乗車までにタイムラグが発生して新幹線に間に合うか分からなくなるし、NEW ORDERの開演は21時半だし。迷ってる時間は無いのだが、こんなチョイスは容易にはしかねる。よって、俺が出した結論は、ジャンケン。友人が買ったら、定価で観る。俺が買ったら帰る。運命を決定する勝負は、呆気なく片がついた。俺の、負け。
 この瞬間全ての逡巡が消え、清々しい気持ちにw。そうと決まれば、一刻も早くチケット販売所へ向かわねば。気がつけば雨も止んでいたので早歩きしつつ脱衣脱衣w。Tシャツ*10短パン姿で身も心もすっきり爽快になり、その勢いのままチケット購入。購入の際にディスカウントを試みるもあっさり撃沈。ケチーw。お馴染みのリストバンド形式の入場証を手首に巻いてもらい、準備&覚悟完了。大枚¥17000を突っ込んだので、胸を張ってGreen Stageへと突貫できますよw!入場ゲート付近では、すでにNEW ORDERのものと思しき音が鳴っているのですが、サウンドチェックなんだかステージが始まったんだかは判断出来ない。そんな一刻を争う状況の下、ようやくゲートを突破した我々は、想像以上の泥濘に足を奪われながらも*11ほぼ走るように人ごみを潜り抜け、Green Stageを目指したのですが・・・ッ!無常にも1発目の"Crystal"始まっちゃったー・・・!

 なんか長くなっちゃったので、後編は明日w!



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急遽更新。
電子雑音/MSBRの田野幸治さんがお亡くなりになったそうです・・・。MSBR+GOVERNMENT ALPHA、いつでも観れると思って観に行かなかったことを激しく後悔・・・。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

*1:帰宅時用

*2:防寒対策

*3:第一、荷物がかさばりすぎる

*4:仙台へのワールドカップ観戦、2001年のフジロック等々

*5:チケット代わりのリストバンドをした人が多数。このリストバンドが曲者だったのですが、それは後述

*6:二人

*7:厳密に言えば、途中で一人乗ってきたので6人

*8:不必要にキョロキョロしてみたりw

*9:¥17000

*10:ちなみに、NEGATIVE APPROACHのブートlive盤ジャケのデザイン

*11:リアルsludgeでしたよw