• 龍々亭「C・O・C・O・R・O」

 2001年の冬コミ・リリースのココロ図書館本。愛は無敵さんの初エロ作品だそうでw。内容はというと、図書館存続の資金を捻出するため、あるとが胴元となり、こころに売春を強要するという思いっきりドス黒い内容。出番こそ少ないのですが、黒すぎるあるとが実に良いカンジで、こころが服従するのもうなずけるというもの。そしてこころは泣きながらお客様にご奉仕というNo Way Out状態。エロシーンに関しては、過剰さと勢いでグイグイ押しまくるスタイル。が、表情や行為とかはなかなか良いのですが、やはり肢体の描写には難アリと申しましょうか、身体の全ての描線が均等に描かれているためにバランスは良いんですが、そのバランスの良さが破壊力を若干スポイルしてる気がします。せっかくのエクストリームな描写も、絵に「焦点」が無い故に、意外とさらっと流して読んでしまう結果に。ただ、そういったコトを差っ引いても、このdarkでgloomyな救いようの無い物語の破壊力は損なわれないかと。結構プリミティヴでエグいよなー。ラストは廃人オチだしー。リアルタイムで龍々亭の本をチェックしてた人にとって、この作品は相当ショッキングだったんじゃないかしら?久しぶりにこういう暗い作品も読んでみたいっすね。
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