ゲーム・バトンの続きー。

 連打すりゃいいんだよ、クソッタレ!!とでも言うべき、ゲーマーのアスリートとしての能力が問われたゲームw。ある日、駅前のスーパーの屋上のゲームコーナーに行くと、何故か店内に笛の音が鳴り響いてまして、なにごとかと思い音の出所に行って見ると、ボタンばかりでレバーの無いコンパネがついた見慣れない筐体が鎮座ましまし。しかも、よくよく見ればそのコンパネ、左右に同じものがついており、都合4人でプレイ出来るっぽい・・・?インストに目を通すと、兎にも角にもボタンを連打すれば良いっぽい。とりあえず、俺と友人とで2P同時プレイにチャレンジ。
 号砲一発、連打開始。俺はランボタン1コを痙攣撃ちスタイル、友人は両のランボタンをコスるスタイル。腕が攣りそうなぐらいの連打っぷりにも関わらず、ジリジリと離されていくワタクシ・・・。結局、100㍍走では完敗。だがしかし、勝負云々など関係なく、とにかく単純明快で面白い!という事実が発覚。この日から、学校帰りにはハイパーオリンピックで勝負、というスタイルが定着しまして、皆あの手この手で連打の効率化を図りました。あるものはガチャガチャのカプセルを使ってコスり*1またあるものは軍手を着用してコスった。そんな中、定規を用いる者が登場し、これが爆発的なブームとなる。そのとき用いられてた定規は30㌢のプラスチックのものが主流だった。
 俺は右手痙攣・左手ピアノというスタイルで勝負していたのですが、身体にかかる負担が大きくw、そろそろ道具でも・・・と思い、日々新しいアイテムを物色していたのですが、ある日、都心のゲーセンで鉄定規を使ってる輩を目撃し、これだ!と確信。速攻地元の文房具店を急襲しまして、鉄定規の15㌢のヤツを購入*2。家に帰ってから、今度はそれをどう使うかを思案しまして。ウチのゲーセンでは定規を大雑把に弾くスタイルが一般的だったのですが、俺は常々その非効率的な方法には疑問を持っていました。家で試行錯誤した結果、中指の腹で細かく撫でるように刻むスタイルが効率的ではないか、という結論に達しまして、翌日の試合にそのスタイルで挑んだのです。結果、圧勝。それから一気に鉄定規の普及が進みましたw。
 ハイパーオリンピックというゲームでは、事ほど左様に連打性能が重要視されるのですが、無論ただそれだけのゲームではありません。RUNボタン*3の他にJUMPボタンがありまして、これで跳躍系の種目や投擲系の種目のジャンプや投擲の行うのです。投擲なら、投擲のタイミングや射角の調整、ジャンプも同様。RUNボタンの原始的な連打と、JUMPボタンの微妙な調整との妙が、このゲームの魅力だったのです。走り高跳びなんかは、そんなテイストが色濃く反映された競技でした。踏み切った後に連打でジャンプの高さを稼ぎ、JUMPボタンで身体を倒しこみながらバーを超えて行く、という全競技の中で最も複雑な競技で、最終競技に相応しかったかと。
 このゲーム、御多分に漏れず、件の駄菓子屋ゲーセンにも入荷したのですが、なんと普通のレバー+ボタン2コ仕様のコンパネのアップライト筐体にセッティングされてしまいました。結果的に、レバーの左・右がRUN、ボタンがJUMPという設定となってしまい、連打ならぬレバガチャ必須という一風変わった仕様となったのでしたw。だもんで、レバーがすぐにバカになってたなぁw。あと、皮のグローブをはめてワイン持ちでプレイしてる人がいて、子供心に強烈な違和感を感じたなぁw。
 翌年、競技を一新したハイパーオリンピック'84が出ましたが、微妙な内容でしてあんま盛り上がらなかった気が。以降もタイトーのザ・運動会を筆頭にハイパーオリンピック・スタイルなゲームは数多くリリースされましたが、俺にとってはハイパーオリンピックに尽きるってカンジです。パーティ・ゲームとしても秀逸だったな。久しぶりにやりたくなってきちゃいましたよ・・・。トライタワーに入荷しないかなぁw。

*1:コスリはコンパネの塗装を剥がしてしまうため、禁止にしてるゲーセンも少なからずあった

*2:どうでもいいですが、鉄定規のカドの部分って刃物の代わりになるってご存知?

*3:連打ボタン