• BBS PARANOICOS "The History of...BBS PARANOICOS...escasos exitos"CD.(PARANOIA RECORDINGS/MARTYR TO THE SCENE/PR 07/MARTYR 01)

 南米はChileのMelodic Hardcore Bandの編集盤。2000年産。3枚のアルバムと1枚のCDsから曲を抜粋してます。
 俺が初めて聴いたアルバムは1997年産の"Hardcore para Senoritas"でした。きっかけは単純で、ChileのHCバンドなんて聴いたコト無かったからw。どういう音かも確かめずに購入したんですが、これがカッコ良かった!なんせ、voxの感じが思いっきりBEYONDSだったのですよ。BEYONDSっぽいバンドっていそうでいないんで、結構貴重な気もします。メロディも湿り気を帯びた翳りのある系統でして、男臭いコーラスなんかも炸裂しちゃって、これがまたグっとくるんだなぁ。スペイン語の語感もいい塩梅。苦みばしったギター・パンク系のエッセンスとFat/EPITAPH系以前のメロディックHCのテイストを併せ持ってる印象。特に、初期になればなるほどバタバタしたHC度が増していって、好事家にはたまらん展開続出で大興奮w。
 ただ、そんな素敵な歌声を聴かせてくれていたvoxのAlexは1999年にリリースされたCDs"Collage"を最後に脱退してしまいまして・・・。このアルバムで脱退後の音源も聴けたのですが、新たにvoxを追加せず、GのOmarがvoxも兼任*1・・・これはこれでよろしいんじゃなくって?ぶっちゃけ、Omarのほうが聴き易い歌声でしてw、しかも結構熱く歌い上げちゃってるのです。楽曲も、よりメロディを強調した方向へシフトしていて*2こりゃーカッコ良いぜ!若干独特のアクが抜けてしまった感は否めませんが、それ以上に得たもののほうが多いんじゃないかなぁ?進化してもemoな薫りは一切しないトコも嬉しい。
 久しぶりに発掘されたから聴き直してたんだけど、やっぱ良いねー。つーか、なんで全く以って話題にならないのか不思議なぐらい黙殺されてるバンドだよね。まぁ単純に流通良くないし、あんまレコ屋でも見かけないっていうのが最大の理由でしょうがw。ジャケ買いしたくなるジャケでもないしな・・・。でも、渋いメロディック系が好きな人にはマストな一枚、とか言っとく。俺も新しい音源が欲しくなってきたんで、今度レコ屋で探してみよう。

*1:BのCarlosも歌ってます

*2:無論疾走感はそのまま