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- アーティスト: Tankard
- 出版社/メーカー: Noise
- 発売日: 2001/09/10
- メディア: CD
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当時のドイツのバンドとは思えないほどカラっとしたサウンド・プロダクションの下、下品なトーンで歌唱と喚きの狭間を行くvoxがくだを巻き、味のあるプレイを聴かせつつも、微妙に二人いる意味が分からないwツインギターは、このバンドをギリギリMetalのサイドに踏みとどまらせている。そして、歯切れの良い突っ込み風味なDsにGとのユニゾン命なBのリズム隊・・・。個人個人で言えば、特別テクニックに秀でてたり個性的な演奏を聴かせるメンバーはいません。でも、この頃のTANKARDが放っていたサウンドのドライヴ感は、他のThrash Metal系のバンドとは一線を画すものがあったのですよ。
一本調子でStraight Forwardなんだけど、妙にキャッチーな楽曲をフルスロットルでカマしていくスタイルは、疾走感抜群で燃え燃え。個人的には7 SECONDS辺りの疾走感に近いと思うのだが、どうか。フレーズや展開なんかに微妙にロッキンなテイストが感じられトコも○。ムダに酒ネタの多いアホな歌詞もイカしてるし、全10曲で37分に満たないコンパクトさもナイス。
ただ、2nd以降はテクニックも向上し、それに伴い曲も長くなり、Metal度もアップ*1していきます。俺は、世間的に評価の高い3rdの"The Mourning After"とかになると、もうパスかなぁ。
バンドは、メンバー・チェンジを経つつ現在も現役バリバリ。一度も休止期間無く82年から活動を続けてるっていうのも、尊敬に値しますね*2。数年前にひっそりと初来日を果たしたんだけど、観に行けばよかったかしら・・・。
Punk/HC好きな人ならすんなり楽しめると思うんで、Thrash Metal入門篇として如何?