RICEのメンバー&CDの盤面

Fuck You This Is Rice

Fuck You This Is Rice

 90年代初頭にSan Diegoで活動していたバンドの、事実上のディスコグラフィ。90年代初頭のSan DiegoといえばGRAVITYのお膝元であり、ChaoticなバンドやPower Violenceなバンドたちが凌ぎを削っていたワケで、日本でも注目を集めていたのですが、このバンドに関してはかなり黙殺に近い状況だったんじゃないかとw。ま、バンド名がRICEだし、曲名も"In Rice We Survive"とか"Rice Control"とかだし、CHAIN OF STRENGTHのカヴァーとか演っても、タイトルが"Just How Much Rice?"とかになっちゃってるしw*1、そりゃー黙殺もされるさw!
 ところがどっこい、音は意外にもかなりカッコ良かった、という事実を知る人はけして多くはないんじゃなくって?voxはちょっとYouth CrewっぽさとPower Violenceっぽさを感じさせる、ショボめなんだけど熱くまくしたてるスタイル。バックはさらにねじくれ曲がってまして、曲によってはECONOCHRISTみたいなChaotic風味やYouth Crewみたいな熱血スタイル、さらにはFastcoreなフレーヴァーなんかも感じさせるけど、基本は直情径行路線。ザラついたHardcore Punkを演奏してるのですが、何故かホーンの悲鳴が鳴り響いてたり、挙句の果てにはピアノまで導入してる曲なんかもありまして*2、予測不可能な展開を連発。SIEGEばりなホーンを使った不穏な楽曲なんかも披露してくれて、サウンドの懐の深さをマスにアピール。
 そして、歌詞ですよ!例えば"Sick"という曲では
Rice is in my blood
Rice is in my head
Rice is part of my soul
Rice!
 別の曲では
Only in Rice did we find our future
Only in Rice did we find it!
 とか言い切っちゃうワケで。いやもうネタだろうがなんだろうが、ここまでやってくれちゃうと何も言えません。少なくても音に関しては大マジだからね。額に青筋たてながらこういう歌詞を喚き散らしてると思うだけで、愛おしくなってきますねw。存在自体はアホですがw、やってるコトはホンモノでしたよ。イロモノと断じてしまう前に、一度は音を聴いて欲しいバンドです。カッコ良いぜ?

*1:言うまでも無く元曲は"Just How Much"

*2:メロゥな曲じゃなくて、Thrashチューンでピアノを絡めてるのよw?