• イケメンZ「〜バラレヴォ④〜ロザリオが、無い!!!」
  • 月夜の闇とイケメンZ「ファーストコンタクト」

 MAGYラーさんの新刊は、マリみてシリーズ「バラレヴォ」の第四弾。祐巳がロザリオを失くしてしまい、それを巡る珍騒動といったお話で、山百合会の面々や新聞部、蔦子さんらが登場する賑やかなテイスト。独特のシンプルにデフォルメされた絵柄とは裏腹な、意外とオーソドックスかつ正統派な展開という奇妙なマッチングがユニークです。キャラによるデフォルメの度合いも様々で、相変わらず志摩子さんは一心不乱に銀杏を拾い続ける小動物のようだしw*1江利子様は日光・月光を引き連れてるしw*2。今回は細かくネタが振られてたりするので、目を皿のようにして情報を拾っていくと、ちょっと面白いかも。シンプルなんだけど妙に可愛い祐巳ちゃんの萌えっぷりもイカすし、この絵柄でほんのりemoいテイストなんかも織り込んでるトコなんかも驚異的w。抜群のセンスと間が光りまくりな一冊で、オススメ。
 「ファーストコンタクト」は「月夜の闇」の太刀華五十六さんとMAGYらーさんとの合同痕本なんですが、よく見たらリリースは2002年なのねw。なんつーかもうabstractというかavantgardeというかってカンジの脱力脱臼スタイル。ジャケや裏ジャケを見て、なんとなくMEAT PUPPETSの1st 7"ぽいかなぁ、とか思ってみたりw。まだMAGYらーさんの絵柄も今ほどの完成度はないのですが、今に通ずる作風は既に垣間見えてたり。でも、左手で描いたりするちょっとあざとい手法なんかも使ってるトコなんかは興味深かったりもします。色んなイミで初期衝動が詰まった一冊。
HP(MAGYらーさん)>http://www1.u-netsurf.ne.jp/~tokoten/
HP(太刀華さん)>http://www9.plala.or.jp/dark_of_the_moon/
ex.>id:PIG-M:20041218、id:PIG-M:20050208

  • おおた堂&楓のはらわた「なんと あぶない薬が できた!」

 武藤礼恵さんトコの新刊は、DQⅧのゼシカ×ミーティア本。DQⅧのエロ担当っていうとゼシカが鉄板なのですが、この作品ではミーティアがメイン。ゼシカが錬成釜を使って錬成した秘薬を用いてミーティアの呪いを解く件から始まるのですが、ミーティアは実はふたなりで・・・といったカンジで、序盤こそ典型的な武藤さんっぽいテイストで展開していくので「なるほど」的な印象なのですが、ミーティアが実は非処女であったという事実から派生していくエピソードにもっていかれます。前述の呪いと連動した設定であり、充分にありうることなのでホント上手い!やられた!って思いましたねー。これは解説しちゃうのはヤボなんで、どういうシチュで処女を喪失したのかは、実際に読んで確認してくださいw。
 このエピソードから、俄然ミーティアのキャラが立ち始めます。ただの快楽に流されてしまうお姫さまではなく、貪欲に快楽を貪る淫乱さも併せ持っていたという事実が発覚。ここから一気に物語りはblast beatで爆走。ゼシカも前述の秘薬を服用してふたなり化してくんずほぐれつ。そして衝撃的なクライマックスへ・・・!クライマックスは伏せているエピソードと連動してるので、やはりヒミツw。物語の状況説明もDQらしく上品なのですが、その上品な語り口がラストのエピソードのgloomyさと狂気を助長してるのが、なんとも心憎いですな。いつもよか若干誤字脱字が目立つ気もしますがw、中身は濃厚でございますよ?ここで伏せたエピソードを確認するためにも、一度読んでみるべし。オススメですよー。
HP>http://kaede-no-harawata.com/
ex.>id:PIG-M:20031013、id:PIG-M:20041112、id:PIG-M:20050107、id:PIG-M:20051010

*1:でも、今回はちゃんと喋るしw、なにげに重要な役割を担っていたり

*2:日光・月光のルックスはアドン&サムソンばりw