• AND BELIEVE "2003 Demo #01"CD-R.

 東京の4人組、AND BELIEVEの2003年産1st demo CD-R.。個人的にはバリバリのYouth Crew系だと思ってたのですが、色々良い意味で予想を裏切られるサウンドです。
 M-1は一番Youth Crew風味ではあるのですが、voxが日本語詞なのが驚き。こういう系統のサウンドで日本語っていうのは珍しいし、新鮮。しかも、ティピカルなYouth Crew系のvoxではなく激情系*1の歌唱法なので、これまた新鮮。Gも叙情的なメロディを紡いでおり、これまたYouth Crew系ではなかなかお目にかかれないタイプで、実に良い塩梅。
 M-2以降は完全にサウンドも激情系のテイストが強くなりまして、ぶっちゃけ一番カッコ良かった頃のenvy風味ではあるのですが、ベース・ラインとDsがYouth Crew系のそれだったりするので、独特のヒネリが加わって面白いなぁ。でも、しっかりシンガロングのパートはあるんだよねw。voxとGがDark Thrash〜激情系、リズムセクションがYouth Crewってカンジ?特別に変わったコトはやってないんだけど、組み合わせ次第でこんなに面白くなるのね。目からウロコがボロボロ落ちまくりです。妙にサウンド・プロダクションも良いし、個人的には曲が短めなトコも好印象。叙情テイストが強くなっていくと、どうしても曲が長くなっていくんだよねぇ。悪いとは言わないけど、そういう方向に流れてしまうと、このバンドの独自性は薄れてしまう気がします。
 ちなみに、個人的にはパッケージにも注目したい。ジャケはまぁ普通なんですが、封をしてあるテープがバンド・オリジナルのものだったり*2、歌詞カードが同封されてるのですが、その歌詞の中でシンガロングのパートの字だけフォントがデカくなってたりと、細部に渡って気が配られているのを実感。こういう細かいトコへのこだわりは、バンドの姿勢を如実に表していると思います。俺は好きですよ。
 しっかし、これで1st demo、しかも2003年産かぁ。今は一体どんなコトになってしまってるのか、想像するだけでワクワクしてきますね。近いうちに一度観ておきたいですね。 

*1:G共々若干Japcoreの香りも漂ってますね

*2:セロテープに小さくand believeと印字されてるのです