桜沢いづみさんのオリジナル犬耳娘本の総集編。けなげで一途な犬耳娘と、性根が歪んでていびつな愛情表現しか出来ない、イイ男なんだけどダメ人間wなご主人様との甘い日々が綴られている作品。ソフトSM風味でラヴラヴで甘々なえちシーンも勿論魅力的なんですが、それ以上にご主人様と犬耳娘との関係性がとてもツボ。一見、主従関係が成立しているかのように見えますが、その実ご主人様が犬耳娘に依存している、という構図も良し。そんなご主人様と犬耳娘との関係の機微を丹念に描いていて、実は恥ずかしいぐらいにまっすぐな恋愛話だったりします。このテの話には滅法弱いんで、もう読みながら悶えまくりw。33にもなって、こんな甘酸っぱい話で身悶えしてるキモヲタっぷりをマスにアピールw。男性向け少女漫画(こがわみさきとか)好きなら、絶対気に入ると思います。強烈に薦めたい一冊。
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  • 砂々塚「きみとならんで歩く。ぼくといっしょに歩く。」

 リウヰチさんの個人サークルの新刊は、2001年冬コミ・リリースの「ステップ スリー。」の続編。これまた思春期テイスト全開な甘々ラヴ・ストーリーなんですが、ポイントはやはりそのカップルが二人とも女装美少年なトコでしょうかw。男性向け女装美少年ってカテゴリーは、ふたなりやショタに比べるとまだまだ市民権を得ていません。ふたなりの場合は「女性」という要素も入ってるし、ショタ(男性向け)の場合は「炉」な要素も内包しているので、わりかしとっつきは悪くないとは思うのですが。でも、現場で周囲の会話なんかを耳にするにつけ、まだまだふたなりやショタに対して抵抗のあるヲタが多いという事実を痛感させられるコトもしばしばある。多分そういった向きは、現実社会との関連性を保てている方々なのだろう。現実世界での尺度を二次元の世界に持ち込むから違和感が生ずるワケで、そこら辺をきっちり割り切れないと、こういったジャンルにはなかなかのめりこめないのでは?ま、俺見たく割り切り過ぎるのも、それはそれで問題なんですがねw。
 閑話休題。でも、たかだか主役のカップルが男だからって理由だけで砂々塚の作品をチェックしないのは勿体無さすぎる。切ないemoテイストを好む方なら、リウヰチさんの描く作品はきっと気に入るはず。この際、ちんこついてるコトには目をつむってw、曇りなき眼で真実を見つめるのだ。さすれば、きっと新しい世界が広がるぞ。広げなくても良い気はするケドw。ともあれ、作品としてはオススメ出来るクオリティですんで、個人的にはプッシュしたいですね。
ex.>id:PIG-M:20030826、id:PIG-M:20031125、id:PIG-M:20040115

  • 直道館「われめっ娘ゴーゴー」

 MARCYどっぐさんとホルモン恋次郎さんの二人組サークルの、夏の新刊。最近は炉系の作品が増えてますが、今回の本も炉で淫乱でゴリゴリなYouth Crewテイスト溢るる内容です。サンプリングのアンテナは相変わらず感度良好で、そーなんだ!とかガチャフォースとかディスガイアとかマジアカとか、しっかりアンダーグラウンドなトレンドをフォロー。サンプリング・ソースのみならず、しっかりと最近の隠れたトレンドである包茎ちんこ系もフォローしてるあたり、現場の嗅覚は衰えてないというか。キャッチーなジャケもいいカンジだし、Pedo野郎はいっとけっつーコトで。炉属性無い人は、やめとけw。
ex.>id:PIG-M:20031012、id:PIG-M:20031114、id:PIG-M:20040310