• St.Armadel.Ch「月姫偽話 其の二」

 影004虎さんトコの新刊は、以前にもリリースした月姫偽話の第二弾。志貴×秋葉でねっとりと淫靡なエロを(@離れの和室)描きつつ、隠し味に琥珀翡翠さんを使っていて(エロには絡んでないです)いい塩梅。全編ペン入れのみの作画なんですが、おそらく意図的にこういった手法を選択したのではないかと。背景にもしっかり線が入ってるし、時間不足の結果ではなく確固たる意思の基でこの表現を用いた、と解釈しましたが、如何に。でも、影虎さんの線の微妙なゆらぎが堪能出来て(秋葉様の髪の表現なんかは素晴らしい)個人的にこの手法にはご満悦なんですがね。ゲストは珍しく一人だけ(ファミレス三四郎さんという方が琥珀翡翠×志貴のマンガを描いてます。こじんまりとしてて妙なねちっこさのあるエロが、なんともOld School風味)。
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  • 絶対少女「Ilyasviel von Einzbern」

 RAITAさんの夏の新刊はFateフルカラー本。ちなみにイリヤツインテ仕様)×士郎。ぺただったり腋メイン(腋ズリ&腋射。勿論フェラ&膣内射精(断面図付きw)のお約束もアリ)だったりと微妙にマニアックなエロと、寂寥感溢るるラストの号泣emo風味の対比も効いてます。全体的に寂しげな色使いも、作品のテイストとマッチしてて良し。いつもの絶対少女らしい、小粋な一冊。
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  • 其レ屋「think BLUE,count Two.」

 西月力さんトコの個人サークルの新刊はFate本。今回は甲冑の原稿とかがコメディ系だったのですが、ご自身のサークルではエロを披露してます(藤ねぇ×士郎)。とはいえ、導入部がコメディ・タッチだったりして、やはりここでもそういったテイストが使用されてます。なんで今回に限ってこんなにコメディな風味を多用してるのかな?それとも、今回が始まりで今後はこういったテイストでいくのか。
 それはさておき、この本ではあいにくと全ページがラフになってます。ラフでもそれなりの魅力はあるんですが、やっぱ西月さんは完成原稿で本領を発揮するタイプの作家さんなんで、若干の食い足りなさは否めません。ちなみに、Fateのみならず空の境界のページもあるし(空の境界扱ってる作家さんってあんま見ないよね)Fateの個人的名シーンなんてカットもあったりして、意外とどっぷりハマってらっしゃる印象。そういった意味ではファンブック的な側面もあるので、ラフなれど読んで楽しい内容ではあります。

  • 帝国宇宙軍「ANTHROPIC PRINCIPLE NULL AA」「Milch Kuh Ⅳ」

 ヤンさんの個人サークル(多分)。以前購入して結構気に入ってたんですが、あんま即売会とかでも見かけなかったので(俺の掘りが甘いせいもあったんでしょうが)久しぶりの購入となったのですが(2年ぶりぐらいかな?)扱ってるネタは相変わらずエヴァのアスカ×シンジでしたw。ヤンさんの特徴は、なんといってもフリークス風味な爆乳と過剰な汁描写にあります。フリークス風味っていうのは、乳以外の体型は普通(巨乳系にありがちな、全体的に肉付きの良いダイナマイト・バディwな体型ではない)なのに、乳だけが突出して巨大なところに起因してます。それも、重力を無視したゴム鞠みたいな乳ではなく、しっかりと重力の影響下にある(つまり自重で垂れている)乳なので、かなりフリーキーに見えるのです。個人的にグっときたのが、騎乗位のときの乳の付け根の部分の表現。重力の影響をモロに受けて付け根から伸びきってしまっているのですが、その表現がなんかエロいんだよねーw。
 で、そんな乳から浴びるほど乳汁が出るのですが、そこに汗とかの他の汁気も混ざり、フリーキーで独自の生命体の如き挙動を描く乳のアクションも加味され、さながら末期的な様相を呈している性交を、ラフでぼんやりとした鉛筆画で描写する様は、あたかも劣悪な音質の南米のGrindバンドのテープを聴いてるような印象w。プリミティヴで初期衝動満載っつーか。以前よりも若干絵は上手くなってはいるものの、俺がかつて読んで受けたインパクトの根源は、間違いなく健在でした。とにかく画質も作風もクセが強すぎて明らかに読み手を選ぶので、よほどの剛の者以外にはちと厳しめかも。でも、個人的には大絶賛&大推薦なんだけどねー。ちなみに、コピー誌ではアスカの系譜として爆裂天使のメグとかスクランの沢近とか描いてて、意外と最近のネタにも敏感なトコをマスにアピール。濃い目のエロが好きな方は、要注目。