「シェンムー2」クリアしますた。こないだちょみっと感想書いた以降の展開もツッコミどころ満載でして、DISC-3まではそういったテイストに満ち溢れていたのですが、ラストのDISC-4に入ってからは一転、妙にしっとりとした(とはいえ、ヒロインとの出会いのシーンがツッコミどころだったりするワケですがw)叙情溢るる路線に。「自然との共存」とか「大地との融和」みたいな抹香くさい思想性が全開。思わずCRASSとかを彷彿としてしまったのは俺だけですか。そうですか。
 ま、実際にはそこまで説教くさくはないのですが、その余りの路線転換っぷりにちょっとあっけにとられたのは事実。ゲーム内容も一変し、バトル一切なしでQTE(画面に唐突に指示されるコマンドを素早く入力するシステム。コマンド式のLIPSっつーか、タイムギャルみたいなLDゲームの仕様っつーかw)メインに。常に同行するヒロインと会話が可能なので、なんとなくトゥルーラブストーリーっぽいなー、とか(ぇ
 今までの自由度の高さと比べると、このDISC-4は一本道といっても過言ではない構造になってまして、明らかに遊び方を固定し、物語を伝えるコトに重きをおいてます。ただ、この急激な路線変更はあんまスムーズとは言えず、どうにもしっくりこなかった。まぁラストはバカ・モード全開なんですがね。
 で、ラスト。結論から言えば、今 ま で の は 全 部 フ リ か よ 。えーっと前作も含めて全部コミで、その全てがフリでしかないという桁はずれのスケール。ここまで突き抜けちゃってると、もはや賞賛に値しますな。そりゃー続編作らせてくれないワケだよw。
 とか思ってたら、なんとネットワーク・ゲームで復活するんだってね。あんま人がやんないくさいケドw、ちょっと興味あるなぁ。
 全体的な感想ですが、とりあえず序盤のとっつきの悪さ(なんかテンポ悪いんだよね)を超えると、後はわりとサクサク進んでいきます。3D格ゲーが嫌いじゃなくて、お使いタイプの仕様が気にならない方にはオススメできるかと。ストーリーに関しては・・・俺はパスw。前も書いたけど主人公の心の動きとかには全く共感できないし、ムダに大風呂敷を広げまくるテイスト(FFとかに代表される)は好みじゃないんで、そこには言及しません。
 もともとゲームのストーリーとかにあんま興味が無いんで、そこには端っから何も求めて無いんですよねー。じゃあ何を求めてるのかっつーと、ズバリ「操作していて心地よいか否か」という一点。これに尽きます。俺がゲームをする上で最も快楽を感じている時っていうのは、通常のティピカルな操作をしているときなんですね。ストーリーや音楽、映像なんかは二の次三の次でして、とにかく操作性命っ!というなんともいびつな快楽を求めておりまして。例えばRPGでの雑魚敵との戦闘。それが心地よいと、何時間でも延々と経験値稼ぎをやり続けていられます(好きな音楽聴きながら、ですが)。で、それが故にストーリー自体をどんどん忘れていっちゃうんですよw。だって延々何も考えずに戦闘ばっか続けてるんだから、それまでの物語の流れなんて全然覚えちゃいねーw。
 だから、ストーリーを多少なりとも覚えてるRPGって俺にとっては「戦闘がつまんないRPG」ってな烙印を押されちゃってたりw。戦闘が楽しめたRPGとかってことごとくストーリーなんて欠片も覚えてないしね。つーか、そもそもそんな人間がRPGなんかやるなって気もしますがw。
 で、このシェンムー2に関しましても、通常の操作性は悪くないです。少なくても戦闘のシーンとかでのストレスが無いんで(技も思うように出るし、レスポンスも問題ないし)それだけでOKって気もします。まぁ全くストレスを感じないって言ったらウソになりますが、目くじらたてるほどのコトはないかと。単純にちょっと変わった格ゲーとして遊んでも問題ないと思うんで、アクション系のゲームとかが好きなら楽しめると思いますが。ちょっと灰汁が強いんで万人向けではないですが、バカゲー好きの琴線には間違いなく触れる珍味。ソフト自体のクオリティは間違いなく高いし、製作サイドは絶対本気で作ってるっていうのが実感出来るんで、そこも高ポイント。「本気で真面目にちゃんとやってるのに、でも傍から見たら完全にイっちゃってる」っていうのは、HCやPunk好きな人ならちょっとくすぐられるトコでしょw。そういう感覚が分かる方には是非プレイしていただきたい。俺はなんだかんだで楽しませていただきましたよ。
 さて、次はでもやるかね(ぉ