• BENNY "Finnish Road Junction"CD.(BOSS TUNEAGE/BOSTAGE592)

 BOSS TUNEAGEのボス、Aston Stephens率いる4人組の1st。US風味を隠し味に効かせた、U.K. Pop Punk。どことなくコミカルというか軽いところなんかは、ちょみっとSTUPIDSなんかを彷彿とさせるかも(そこまでカッコ良くはないですがw)。でも、時折ムダに突貫サウンドになったりするトコなんかは、そんな伝統も感じさせたり。全体的にちょっとトボけた味わいで、そんなテイストは近年のU.K.勢の中にあっては貴重な持ち味だと思います。なんとなく、昔のLOOKOUTのバンドっぽいかもね。正しくPop Punkといったサウンドで、俺みたいなジジィにはなんともしっくりくるカンジ。最近はめっきり少なくなってきたテイストですが、こういうのは好きです。

 Philadelphiaのバンドの2003年産のミニ・アルバム。一応トリオなんですが、Bが常に流動的で、基本的にGとDsのバンドと考えればよろしいかと。ジャケとかバンド名から受ける印象はカオティック系なんですが、実際のトコはメロディを基調としたギター・パンク。SAMIAMとかTEXAS IS THE REASONとかが好きならイケるんじゃないかと。キャッチーでグイグイとドライヴするチューンや、長い尺でドラマティックに展開するemoい曲など楽曲も粒揃いで(曲の展開とかもグっとくる)、voxもしっかり歌えるタイプであるコトなんかも相まって、素直にカッコ良いと思えます。メロディなんかも安易な泣き路線じゃないんで、玄人でも安心w。個人的にかなりオススメです。蛇足ですが、M-2がQUICKSAND丸出しで微笑ましかったりw(Gの鳴らせかたなんか、やりすぎですw)。

  • CHRISTIANSEN "Forensics Brothers and Sisters!"CD.(REVELATION RECORDS/REV114)

 KentuckyはLouisvilleの4人組の、REVELATION移籍後初のリリースとなったミニ・アルバム(前はEULOGYにいた)。しなやかで躍動感溢れる感覚はポスト・ハードコア世代といった感じだが、全体的にアグレシッヴな印象が強く、いうなればQUICKSAND meets AT THE DRIVE INといったところでしょうか(冒頭の曲なんかはFUGAZI大好き!ってカンジですがw)。適度に複雑な楽曲のテクスチャーと、ちょこちょこと挿し込まれる電子音、浮遊しながらも激情を迸らせるvoxなど、いかにも今っぽいバンド。頭良さそうだw。適度なスマートさもあるんで、一歩間違えれば日本でも人気出るかもね(夏のフェスとかに参加させたら面白そうだ)。