• 自爆SYSTEM「BELIEVE02b」

 涼樹天晴さんの新刊は、天地無用本。天地×砂沙美というオーソドックスなカプ。初期の涼樹さんの作品を彷彿とさせる、和姦なんだけど陰惨風味な炉作品。前も後ろも天地に捧げちゃうんだけど実は・・・という夢オチねた。でも、最後に砂沙美の「女」を感じさせる情念が描かれていて、その怖さにヤられます。上っ面の炉好きな方よか、ペド野郎にこそ相応しい業の深い作品。ナイス。
ex.>id:PIG-M:20030826、id:PIG-M:20031010

 一文字蛍さんのGG鰤本。ここ一年くらいチェックしてなかったんですが、えちマンガも描く様になったのね。元々はナコやロボットものなんかのイラストがメインのサークルだったので、この心境の変化には興味があります。で、中身なんですがジェリーフィッシュ快賊団に拉致られた鰤たんががっつり責められてしまう、というお話。極めて魅力的な一枚絵の良さを、まだ上手くマンガ流にデフォルメしきれてません。ここら辺は改善の余地が大いにありそうですね。とはいえ、ジャケに代表される一枚絵の魅力は疑いようも無いので、あとはマンガの経験値を上げていくだけでしょう。今後の動向に要注目の作家さんです。

  • ディエップ工房「DIRTY FINGERS」

 商業誌でもお馴染みのアルピーヌさんの月姫本最新刊は、以前リリースされた「PORNOGRAFFITI」の番外編とも言うべき内容。アルピーヌさんといえば、激emoなストーリーと毛wが魅力の作家さんなワケですが、そんな持ち味は今作でも如何なく発揮されています。どっちも濃ゆいというかw。秋葉を軸にした短編2作収録で、下品で猥雑なれど切なく沁みるテイストに満ち溢れています。必然性のある下品と、エロと拮抗するストーリとが織り成す極上のエロスは、まさに官能的と評しても過言では無いかと。相変わらず凝った装丁といい、多色刷りを効果的に用いた本文の仕様といい、「作品」としてのトータル・パッケージの面でも隙の無い仕上がりで、これぞ逸品。文句無しに大推薦でございます。素晴らしい。

  • Digital Lover「D.L.action 21」

 なかじまゆかさんの個人サークルの冬の新刊のかたっぽw。「D.L.action 13」から続くROシリーズの影の主役wである、まじことあちゃこの馴れ初めのお話。微妙に素直になれない2人の心情なんかが丁寧に描かれていて(特にあちゃこ萌えw)、読んでてニヤニヤするコト必至な甘酸っぱいテイスト満載。エロ・シーンも短いながらもあるんですが、やっぱこのシリーズの魅力はこの甘酢テイストにあると思ってるんで、短くても無問題。でも、20のエピソードの続編はどうなっているのか。出来ればシリーズ通して読んでいただきたい(以前も書いたが、15〜17のエピソードはemo好き必読)好シリーズ。
ex.>id:PIG-M:20030904