• Kiss・Cube「桃色遊戯」

 芹川一海さんの久々の個人誌。今回は短編を集めた作品集で、珍しくページ数もヴォリューム満点w。ネタは、なんとも芹川さんらしいチョイス。ネギま!恋風サムスピちょびっツ、Naturalなど。これらの中では、恋風サムスピの作品が秀逸。恋風は、耕四郎×七夏というガチなカップリングによるド直球エロ。絵柄的にもかなりマッチした印象で、原作知ってればさらに楽しめる内容。サムスピはリム×ナコ。芹川さんの細い線で描かれるナコやリムの可愛らしさは、やはり魅力的。あと、ちょびっツネタが珍しく投げっぱなしノリになってて、ちょっと意外かも。全編に渡って芹川さんの細いんだけど妙に艶っぽい線が堪能出来る、ナイスな仕上がり。オススメです。

  • キングリボルバー「十二月のくじら」「その女、ママ」

 菊田高次さんの個人サークルの新刊は、オフセとコピー誌。「十二月〜」はTo Heartの綾香センパイのコピー誌原稿なんかをコンパイルした作品。ただコピー誌の原稿を再録したのではなく、ラフ画だった作品にペンが入っているし、結構描き直しや描き足しなんかも散見出来て、コピー誌とはかなり趣きの異なる仕上がり。ペンが入ってるっていってもかなり線はヘロヘロだし、トーンなんかも皆無(斜線処理などはありますが)でパッと見の印象はイマイチかもしれませんが、それが何か?相変わらず間の取り方とかは抜群だし、なにより綾香センパイろくすっぽ脱がないのに(上半身は一切脱がない)なんでこんなにもエロいのか。結局作品内では浩之とはヤってないし(ピーポ君のお友達たちに凌辱されてしまいますが。でも、よく読むと本番未遂とも解釈可能か)。sex以外の行為に焦点が絞られている辺りに、その一端が垣間見れるかも。どうでもいいんですが、後書きとかのテキストが縦書きっていうのはちょっと面白いかもw。それと、綾香センパイ凌辱作品、コピー誌ではちょっと救われない暗いオチだったのですが、今回加筆されてイカすオチが。ここら辺がニクイ。
 コピー誌はハピレスむつきママ本。こちらも手コキ・オンリーというストイックぶりw。こちらはいつもどおりの鉛筆描きで、個人的には鉛筆画の方が魅力的に映ってみえたりw。ちなみに、こっちは横書き。
 個人的には大推薦な作家さんなんで、機会があったら是非一度読んでいただきたいです。テキストなんかも面白いし、ホント味わい深い作家さんなのですよ。今年はもうちょっと即売会に参加してくんないかなw。
 蛇足ですが、菊田さんって片平ズックさん(FIDO'S BRUNCHのDs)と交流あるんだ・・・。なんか意外なトコで意外な人が繋がってんなー。
ex.>id:PIG-M:20030825、id:PIG-M:20030901

  • 下僕堂「XXBOX OUTLAW DEADBALL」

 下僕堂の新刊は、おねツイがメイン。注目すべきは、新加入のINAZUMA佐藤さん。いずれ名のある方なのでしょうか、やたら上手いんスけど。ネタがマジック・アカデミーっていうのもニクいチョイス。ルキアシャロンが輪姦されちゃうお話(凌辱風味ゼロですが)。顔の造形が、妙に鼻筋が通っててクセがあるんですが(全体的にシャープ)これはサンプリングの元ネタを意識してのコト(マジック〜の絵柄もこんなんだし)なのか、特有の手クセなのかは不明。コメントとか読む限りだと、普段はまっとうなマンガ描いてる方なのかな?ともあれ、要注目な新人さんには違い無し。
 そして下僕堂といえば○道○士さんなワケですが(一応名は伏せる方向でw)今回はおねツイで真っ向エロい作品を描いてます。切なさ全開な号泣emoエロ路線まっしぐら。プロの凄みをまざまざと見せ付けられる作品に仕上がっていて、ファンならずともチェックしておきたいところ。下僕堂は当たり外れがあるんですが、今回は大当たりっつーコトでオススメです。
ex.>id:PIG-M:20031001