• INTENSITY "Wash Off The Lies"(+/-RECORDS)

 先日の来日公演でラス1を購入したINTENSITYの1stと7inch"The Battered Soul"のカップリングCD。前から初期はYouth Crew風味だったとは聞いていたのですが、思ってたよりはコテコテのYouth Crewでもないような。Youth Crewというよりはポジ・コア(このニュアンス、若いコには分かるまいw)って言いたいカンジ。そこにオーセンティックなHCのエッセンスを加味した印象。基本的にUSマナーなサウンドなんだけど、ギターのザラついたプロダクションのせいかどうしてもUSっぽく聴こえないところが面白い。EURO圏のYouth Crew系って一癖ある面白いバンドが多いんだけど(MAINSTRIKEとかONE X MOREとか)INTENSITYもなかなか。
 そんなサウンドに、シングルではクラスティな要素なんかも盛り込まれてきて今密かに流行っているYouth Crew Crustの先駆けみたいな面白いサウンドを展開。結局これ以降Youth Crewの要素は排除されていくのだが、こうやって時系列に沿って聴いてみるとこのバンドって音源毎に結構音が変わってるのね(2ndは翳りのあるオーセンティックなEURO HC)。

  • INTENSITY "Limited Japan Tour Record"(TOO CIRCLE)

 で、現在の音源。Youth Crewなテイストはほぼ皆無w。liveではあんま分かんなかったけど、これってThrashはThrashでもかなりCrustyだよね。サウンド・プロダクションがかなりCrustのそれなんで、ちょっと意外。liveではあんまCrustっぽさは感じなかったんだけどなぁ。ギターの鳴りだけはThrash風だけど、歪んだベース、耳障りな金物類の鳴りとバタバタしたドラム、吐き捨てるvoxなんかはまさにCrustのそれ。そこにThrashの要素を足して出来上がってる印象。DISRUPTなんかに代表されるUS CRUSTなんかに感触は近いかな。曲の構成なんかがThrash系なんであんま目立たないけど。時折今風なDark Thrashな泣き風味なんかも効かせて、いいアクセントになってるトコもポイント高め。このテイストで3rdはお願いしたいですな。