• DIGITAL LOVER「D.L.action 20」

 普通にショップで売ってますw。わかっちゃいるケドつい7Fまで昇って並んでしまったD.L.の新刊は、恒例のラグ・シリーズ。しかし今回はいつものあまあま話ではなく、ジャケからも分かるとおりの鬼畜凌辱系。暴行されそうになったところを助けてくれたお兄さんが、実はもっと悪い人だった、というカンジで薬漬けにされて30人弱の男にぐ〜るぐる♪ってな展開です(実際の描写では2人にやられてるトコだけですが)。しかも続き物の様で、お話のラストでは「D.L.action18」の冒頭で出てきた、看護帽プリたんのお友達が標的に・・・!というトコで終わり。「RoughSketch 11」に続いてるそうなのですが、Rough Sketchのシリーズは入手が難しいのでチェックしてません。こないだのラグフェスで出したヤツかなぁ。こういう可愛らしい絵柄で鬼畜なコトをやると普段のノリとのギャップが効いて、陰惨さが際立ちますね。

  • 和魂屋「Historie de roses blanc」

 臥竜さんの新刊はマリみて白薔薇姉妹のオフセ。志摩子さんを軸に、聖様、蟹名静嬢、乃梨子さんとのエピソードを綴ったショート・チューンを収録。emoテイスト満載の上品な仕上がりが心地よいです。鉛筆描きっぽいタッチでちょっと白いんですが、それがかえって優しい雰囲気を醸し出しているので、個人的には問題ナシ。どうせだったらセリフも手書きの方が良いかも。ちなみに、タイトルは正式には「Histoire de roses blanc」だそうです。

  • ハースニール&楓のはらわた「BooGiENiGHtS」

 あのみさくらなんこつさんと武藤礼恵さんとの強力タッグが帰ってきた!ってコトで今年春のナージャ本以来の小説本です。このお二方のタッグは、2000年〜2001年にかけてリリースされたTo Heartの志保×あかりの3部作に端を発するのですが(*注(10月28日)・・・2000年夏コミリリースの「AntiChristTrickSter」でタッグ組んでました。失念してて申し訳ない)、武藤さんの文体とみさくらさんのイラストがかなり相性が良く独特のグルーヴが発生しており、かなりのどエロっぷりを披露してくれました。そんなお二方のタッグの妙は回を重ねるごとにエスカレートしていき、前作のナージャ本では武藤さんのテキストがかなりみさくらさんチックになってしまいまして、志保シリーズとは全く趣きの異なる異常な破壊力を身につけてしまいました。今回はサモナイ3ネタなんですが、基本的なノリはナージャ本を踏襲しています。もうとにかく「・・・・」とハートの文字が多い多い。怒涛の白痴エロ・テキストのインフレーションっぷりは壮絶極まりないです。モノローグを中心に進んでいくんですが、徐々に性欲に支配され幼児化していく主人公(ふたなりアティ)のテキストがたまらなくあったま悪い&エロくて最高。身体のコトを相談に行く先々でがっつり愛され、嬲られてしまいどんどん開発されていってしまいます。今回は、従来の汁だく路線に加えて各種匂い系フェチの要素をプラスして、マニアック度アップ。惜しむらくは匂いを扱ったワリには下品さがいまひとつもの足りなかった。とはいえ、ブーツの中に射精してそれを履かせる、といったマニアックなプレイなんかには思わず頬も緩みますが。みさくらさんの挿絵も勿論ノリノリで、全イラストで射精シーンを描く、というサーヴィスっぷり(勿論この小説内にオトコは一人も出てきてませんよw?)で、気合の入ってるところをマスにアピール。ゲームのシナリオなんかも手掛けてらっしゃる武藤さんですが、やっぱこういうあったま悪いエロ小説でこそ、その真価が発揮されてるような気がします。この特異なグルーヴ、是非皆様も一度ご賞味あれ。オススメでございます。