• CORROSION OF CONFORMITY "Wiseblood"(SONY)

 俺の中でのC.O.C.といえば、やっぱり3rd(Technocracy)までのHC時代のイメージが強い。っていうか、それ以降のC.O.C.はノー・チェックだったのですが、なかなか良いじゃないですか。再結成後はストーナーっぽいって話は聞いていたのですが、これはなかなか。元々そういう要素は持っていたバンドなんですが、そこだけを抽出しても結構イケます。最初はちょっと派手かな?とも思ったんですが、腰の入った埃っぽいHRサウンドを聴いてるうちに、そんな瑣末なコトはどうでもよくなりました。かなりグルーヴィーな演奏で、もうノリノリ。voxの適度な粘着っぷりもイカしてるしで、かなり気に入ってしまいますた。KYUSSの系譜やストーナー好きは要チェックでしょう。昔のC.O.C.は最高だったけど、今の(いや、これは96年産の6thだが)C.O.C.だって負けてないぜ!ってコトで。

  • FINCH "What It Is to Burn"(drive-thru)

 一般的なdrive-thruのイメージとはちょっと異なるこのバンド、実は意外な場面でその存在を知りまして。昨年のBSのNFL中継のエンディングがこのバンドの曲だったんですよ。そのときのイメージとしてはちょっとメタルくせぇといったカンジだったのですが、アルバムの方はいたってまっとうなscreamoサウンドですた。このテのサウンドって今では掃いて捨てるほど蔓延してますが、とりあえずこのバンドは曲が良いんで、それだけでも半歩リードしてるかと。このキャッチーさがdrive-thruにアピールしたのかね。最近のscreamoってvoxが絶叫してる以外は普通のギター・ロックだからね。昔はもうちょっと絶叫にも必然性はあったんだけど。いやそれが悪いとか言う気は毛頭無いんですがね。単純に聴く分には今のscreamoのサウンドの方が気持ち良いしね。こういのが好きな人なら薦められる一枚。なんだかんだいって愛聴してますよ?

  • MAJORITY OF ONE "Setting The Pace"(DOGHOUSE)

 このオハイオのエモ&エッジ・バンドは、今や一大レーベルへとのし上がったDOGHOUSEのボス、Dirk Hemsathがかつて演っていたバンドである。80年代末〜90年代初頭にかけて活動していた。このアルバムは1stアルバムと3枚のシングルをカップリングした編集盤。初期の頃のかなりストレートなサウンドが初々しいが、徐々に進化していく過程が感じられて面白い。やはりレーベルの創始者が演ってるだけあって、後にリリースするバンドの雰囲気なんかがにじみ出ていて興味深いな、と。ENDPOINTやSPLIT LIPなんかの、ちょっと翳りのあるテイストがここには満ちていて、後のレーベル・カラーを彷彿とさせる。地味で暗いっちゃあそれまでなんですが、やっぱこういうの好きだわ。たいがいどこの中古屋でもワゴン・セール送りになってるんで、興味があったら保護してやってください。あとでFALLING FORWARDでも久しぶりに聴くかにゃ〜。