先日、東海地方在住のDs氏が上京する機会に恵まれたため、その期に乗じて幼児★旅団の3rd demoのレコーディングをしてきました。まぁレコーディングっつっても、専門のスタジオでエンジニアを交えたりするはずもなく、スタジオ一発録りだったワケですが。Ds氏の所用は昼過ぎに終わるとのことだったので、日中4時間パックとかを設けてるようなトコでスタジオに入ろうかと目論んでいたのですが、遅くとも18時には東京を発つ予定とのことだったため、スタジオ終わりでバタバタしたりする事態を避けるべく、14時〜17時の3時間でスタジオを押さえまして。


 で、当日。14時前にスタジオに着くと、既に所用を済ませたDs氏が待機していたので、ちとビックリ。幸い、ウチらが押さえてた部屋は既に使用可能な状態になっていたので、再開の挨拶もそこそこに、とっとと入ってセッティング開始。3人*1で使うには明らかに広い部屋でしたが、今回は練習ではなく録音が目的だったため、vox氏の「録音するなら大きい部屋がベター」という助言に基づいた次第。談笑しつつセッティングしてるところにvox氏もやってきまして、メンバー勢揃い。「バンド」という体で3人揃ったのは、昨年9月のライブの時以来だったりw。勿論、一緒に音を出すのもその時以来なもんで、冷静に考えると無茶な計画ではある。とは言え、一緒に音を出せる機会自体が極めて稀なバンド故、その機会を可能な限り有効に活用せねばならないワケで。


 今回のセッティングは、2nd demoの時とは微妙に変更が加えられております。Dsは、2ndだとツインペダルを使用してましたが、今回はシングル。弦楽器は、エフェクター類は2nd同様オクターヴァー・ディストーションとミキサー。アンプは、Gアンプ×3、Bアンプ×1の4台体制。Gアンプの1台は、vox氏がマルチエフェクターを駆使してサウンドを彩るってなスタイル。ワウを使おうかどうか悩みましたが、2nd録音時に件のマルチエフェクターが大活躍してたのを思い出し、ワウは過剰と判断して導入しませんでした。・・・これ以上荷物を重くしたくなかったから持って行かなかったワケじゃないんだよ?ホントダヨ?


 各自セッティングを済ませ、出音のバランスを調整し終えたところで収録開始。最初に取り組んだのは、アルペジオ(仮)。幼児にしては尺が長めで展開も複数入ってるという意欲作。この曲は、スタジオに入る前の時点でほぼ完成していたので、問題は演奏面=自分だけw。こんなイントロにするんじゃなかった・・・!と呪いつつも一応毎日練習した甲斐が多少はあってか、絶望的な破綻は避けられた・・・と思う。曲の最後の音を外したのが悔やまれるが、メンバーからリテイクの要求が無かったので、そのテイクが完成形ということに。お次は、速い曲を連発させるのはしんどいということでw、ミッドテンポでタイトルまんまなラモーン(仮)を。自分とvox氏的には、今回持ち込んだ曲の中では一番難易度が低いという認識だったんだけど、意外とDs氏が苦戦。シンプルすぎて逆にやりにくいという、まさかの見解w。後述しますが、ブラスト全開な曲のほうが全然楽だそうで・・・w。実際、聴き比べてみたら分かりますが、ブラスト全開な曲のほうが圧倒的にドラムのノリが良いのよね。深いぜ・・・。3曲目は、vox氏とも事前に打ち合わせてなかった完全新曲のファスト(仮)。この曲が、前述してるブラスト全開な曲だったり。速い〜ビートダウン〜速いという展開とメインのリフは決まっていたのですが、それ以外の部分が完全に白紙だったので手こずるかと思いきや、Dsがノリノリだったので、あっという間にドラム・パートを筆頭とした細部が組みあがり、手がけて始めて僅か10分ちょっとで録音完了しちゃいましたw。


 その勢いに乗じて、以前日記でも取り上げた理不尽(仮)に取り掛かったのですが、やはりというかなんというか、大苦戦。先日、vox氏が悪戦苦闘した様を目の当たりにはしていましたが、それでも自分としては「Ds氏なら難なく叩いてくれる」と心のどこかで思っておったのですが・・・甘かった。手始めにベースだけで弾いてみたんですが、自分が予想していたような快活なリアクションが返ってこず、スタジオ内の空気が急速に澱んでいく気配が・・・。その後は、Ds氏とvox氏が音楽の専門用語を交えながら意見を交わしあい、ワタクシはバカの一つ覚えよろしく何度も何度も弾くことしか出来ない・・・*2。具体的にどこがどのように理不尽だったのかは、3rd demoの限定盤に同梱予定のコピー誌で、両氏が詳しく説明してくれるはずw。結局、Ds氏よりもこの楽曲に長く携わったvox氏が理不尽な部分を演奏中に指摘することで、どうにかその箇所をクリアしながら収録するという事態になりました。別段「変則的な曲を作ろう!」なんと意図せず、いつもと同じように受信しただけの曲がこんな事態を招こうとは夢にも思わなんだ。MySpaceには"Absurd"というタイトルでアップしてあるので、ご自身の耳で確認してみるのも一興かと。


 "理不尽"で、ある意味予想通り時間を喰われてしまったので、予定してた残る2曲の内、展開が多くて手こずること必至な某バンドのカバーの収録は断念し、残る1曲、ディセンデンツ(仮)に急ぎ取り掛かる。この曲も事前にほぼ完成してたので、エフェクターのチョイスやドラミングの微調整程度の労力で完成に至りました。この時点で残り時間10分となっていたので、作業終了っつーコトに。半年ぶりのスタジオだったことを鑑みれば、3時間で5曲録れたのは僥倖。


 スタジオ終了後、Ds氏が一緒に上京してきた仲間に連絡を取ったところ、直ぐには合流出来そうにないとのことだったので、近場のファミレスで軽くダベることに。ちょくちょく会ってるとはいえ、用=スタジオを済ませて「じゃあ、また今度」っつーのも味気ないと思っていたので、ちょっと嬉しい。各々食ったり呑んだりしながら、4月の企画の事やら何やらの話を詰めてみたり。ただ、一つだけ誤算がありまして。それは、予想以上にDs氏の仲間たちから連絡が来ず、結局、合流してDs氏が帰途についたのは、スタジオが終わってから約3時間後だったという・・・。スタジオに4時間入っても全然余裕だったじゃんw!もう1時間あれば、残る1曲も録れたのに・・・。そこには、ちと不満が残りましたがw、なかなかに濃密な時間を過ごせたのではないかと。


 件の新曲は、幼児★旅団のMySpaceで聴けます。今回アップしたのは、スタジオで録ったまんまのver.。これをミキシングしたものを3rd demoとして4/29にリリースします。

*1:幼児★旅団は、vox、Ds、Bのトリオ編成

*2:しかも、Ds&vox氏らが弾いて欲しい部分が微妙に把握出来ないので、余計な部分も弾いちゃうという体たらく・・・