命日日記

 5/1は父の命日でしたので、1年ぶりに墓参りに行ってきまして。


 父の入ってる墓の権利を継いだのが自分だったり、ひとりっ子だったりってなコトもありまして、亡くなってから2年くらいは年に数回墓を訪れては多少なりとも手入れしたりしてたのですが、近年は手入れ等の管理は業者に任せるようにしまして、お墓参りに訪れるのも命日だけになりました。仏教とかだと5回忌にあたる年なので色々法事的なことが必要になったりもしますが、幸いウチっつーか父は「洗礼を受けてないキリスト教徒」だったので、言い方はナニですが何かと手がかからなくて助かるのですw*1


 以前は前述したように手入れを自分でしていたので軍手やら裁断用の鋏やらが必要だったのですが、今は特に用意するモノなど無いので、着の身着のままお出かけ。午前中にも関わらずなかなかの陽射しを浴びつつ最寄り駅までほってほってと歩きまして、ジャストなタイミングでやってきた鈍行に乗り込み、久しぶりにTexas Is The Reasonなんか聴きつつ、ゆるりと都心方面へ。程なくして、普段なら乗り換え駅に過ぎない調布で下車したのですが、以前降りた時とはホームの構造が異なっており、若干戸惑いつつ改札を抜ける。わりと長いこと改修工事をしてるけど、思ってた以上に構造が変化してるのね・・・*2。ともあれ、改札を抜け、ロータリーで多磨霊園方面行きのバスを待つ。生憎、ひと足違いでバスが行ってしまったようで、約20分待ちという罰ゲームw。陽射しは強くなる一方なんだけど、バス停には日よけ的なスペースが一切無いので、一方的に初夏の陽射しにボコられまくりという体たらく。GW中とはいえ一応平日の日中なので、そこら辺のバスならさして混んだりもしないのですが、多磨霊園方面行きのバスって途中で府中の運転免許試験場に停まるので*3、わりと混むのねん。だもんで、停留所から一旦離れて日陰で休んだりしてると、最悪座り損ねるハメになりかねないワケで。調布からワタクシが降りるバス停までは30分弱くらいかかるので、座れなかった場合のダメージは大。故に、多少陽射しに焦がされようと、粛々とその場に佇み続けざるをえないってな寸法*4


 案の定、バスが来る頃にはそれなりに待機列が伸びていましたが、あたしゃ難なく席を確保。最後尾に陣取ったので、真横の送風口だけでなく、ちゃっかり後ろの送風口も自分に向けまして涼を堪能w。つーワケで、快適な環境の下、30分弱のバスの旅を堪能し、目的地で下車。バス停近くの自販機で飲み物を購入し、行きつけの店で花を購入*5、桶と柄杓も拝借し、ウチの墓目指して移動移動。道中、舗装が新しくなり通りのレイアウトが若干変化してるトコがあって、ちと新鮮。昨年来た時は工事すらしてなかった気が。そんな微妙な変化を愛でてるうちに、墓に到着。既に業者による剪定等の作業は済んでいたので、難なく墓石の前まで辿り着ける。あぁ・・・楽ちんw。ウチの墓の区画の植え込みの生命力たるやなかなかのモノなので、春〜秋頃にかけての鬱蒼たる茂りっぷりってハンパじゃないのよねー。業者に頼む前は金をケチって自前で伐採や剪定したりしてたけど、やっぱ餅は餅屋っつーか、こういう作業は業者に任せるに限る!という結論に至った次第。小まめに足を運んで自分でやったほうが圧倒的に安上がりではあるけど、「業者に任せる」という結論に一片の悔い無し。


 まずは花を活ける容器を洗い、そこに買ってきた花を活け、それから水撒き。そして黙祷。以上。この墓に入ってる方々は皆キリスト教徒なので線香の類は無しなのねん*6。あっさりとしたモンだけど、あんま墓地で思い出に耽ったりすることってないんじゃなかろうか。墓地よか、そこに至るまでの道程の時のほうが故人を偲ぶ機会が多い気がするのはワタクシだけでしょうか。ウチの場合、今住んでるトコがガキの頃の生活圏とかなり近いので、日常の風景の中に父との思い出の場所が点在してたりするのよね。普段は見慣れた景色とガキの頃の思い出なんてリンクさせてないんだけど、ふとした拍子*7にリンクが張られ、昔を懐かしんだりする時はあるワケで、命日の時はそれが顕著になるのは致し方ないワケで。「お墓に参る」という儀式的な振る舞いなどせずとも、日々を普通に過ごす中で時折故人を偲ぶ機会があれば、それで充分供養になるような気がするっつーか、それが自然だと思うんだけど、親族の手前、それでは済まされないのよねーw。葬儀の際に一応世話にはなったし、他にもあれこれ負い目があるもんで、親族を無碍には出来ないお年頃。


 ともあれ、墓での用は済んだので、桶と柄杓を店まで返しに行き、そこから表門にあるバス停目指して霊園を縦断。行き同様裏門のバス停から調布を目指しても構わないのですが、ちょっとした小旅行気分を味わうべく、帰りは表門付近にあるミニバスのバス停から府中駅に向かい、そこであれこれ買い物してから帰る、というのがお墓参りの時の定番ルートだったりするのねん。途中、udさんから着信があったので、あれこれくっちゃべりながら歩いていたせいか、あっという間にバス停に着いちゃったような*8。程なくしてバスが着いたし、問題なく座れたおかげで、府中駅までの30分弱のバスの旅を満喫。いつもならカラチでランチを食ってから買い物って流れなんですが、今ひとつ腹の空き具合が芳しくなかったので、本屋とかに寄って適当に買い物だけしてから府中を離脱。聖蹟桜ヶ丘で下車し、再びお買い物。かつて、7年くらいの間、最低でも月2回は訪れていた思いで深い地ではあるのですが*9、その頃とは随分様変わりしたっつーか、昨年訪れた時よりも変わってて、ちとビックリ。栄えてて良いなぁ・・・w。無論、番組やってた頃と変わらないものもありまして。それは、物価。近郊のスーパーと比較しても別段安いということもなく、それどころか、地元にある支店よか高いものもあったりして*10相変わらず今ひとつ使えない印象。とは言え、ここからバスで帰ると地元の駅前のスーパーはスルーすることになってしまうので、やむなく適当に食材を買い揃えてからバスに乗り込み桜ヶ丘を後にしたのでした。


 ちなみに、帰りに乗ったバスにも父との思い出があったりするのねん。でも、それはまた別の機会に。

*1:前にも書きましたが、あたしゃ無宗教です。not無神論者。神や仏の存在を信じて、それに救われる人がいるんなら、それはそれで良いんじゃないかと思う。

*2:まだ途上っぽいので、来年もう一回戸惑うことになると思うw。

*3:あたしゃ運転免許試験場の先にある多磨霊園裏門で降りるのです

*4:実際のところ、調布発の時点で立つほど混むことはまず無いんだけどね

*5:昨年よか200円値上がりしてた。これも不況の影響か・・・?

*6:墓石のデザインも、ティピカルな長方形の墓石とは違い、石碑型だったり。だもんで、線香立て的なモノやスペースもデザインされてない。

*7:夕暮れ時とか

*8:実際には20分くらいかかってるんだけどw

*9:ミニFM局で番組やってたからね。sidekickのカテゴリー参照

*10:地元の支店では19円で売ってるもやしが、こちらでは29円で売られてた。勿論、同商品。