先日、大盛りで有名な千葉のやよい食堂に行ってまいりまして。


 やよい食堂という存在は以前から気にはなっていたのですが、如何せん都下在住の身としては気楽に行ける場所ではないので*1、これまではどうにも行くふんぎりがつかなかったのですが、この日はudさんが車を出してくれる上にウチまで迎えに来てくれるつーコトだったので、二つ返事で行くコトにした次第。


 9時頃に合流し、千葉方面目指して移動移動。さすがに先日の雛見沢ツアーの時ほど快適な道中とはいきませんでしたが、それでもストレスを感じるような渋滞には遭遇せず、順調に都心を抜け千葉県に侵入。途中でht君を拾い、そこから本格的にやよい食堂がある野田市へと向かったのですが、道中の景色や地名に全く馴染みが無いので、気分は完全に小旅行。土地勘皆無な上に標識の指し示す地名の方角も二転三転するようなカンジだったので、千葉方面在住のudさん&ht君も若干の戸惑いを禁じえない有様。途中に某新興宗教団体の結構な規模の施設なんかもあったりするし、なんつーかいろんな意味で千葉、恐るべし。


 そうこうしてるうちに野田市内に突入。ここはキッコーマンのお膝元だそうで、本社ビルは勿論、醤油プラントとでも形容したくなる様な工場もあったりして、なかなかの存在感を誇っておりました。つーか、キッコーマン絡みの施設以外に目立った建造物は無く、日中なのに人通りもまばらで想像以上の田舎町っぷりに一同唖然。そんな街中のとある通りに件のやよい食堂はありました。とりあえず、外に行列が出来てないことを確認出来ただけで一安心だったのですが、2台しか停められない駐車スペースが当然のように満車だったので、来た道を引き返し、某所の駐車場に車を停めてから再訪。

 店内は意外と混み合っていまして、どっかに空いてる席はないかなー?ときょろきょろしていると店員さんから「座敷に回ってください」との指示が飛んできまして。知らなかったのですが、駐車スペースの奥に座敷へと至る入り口がある模様。一旦外に出てから件の入り口を探してみたところ、どう見ても民家*2の裏口としか思えない入り口があったので、恐る恐る入ってみると、玄関っつーか土間がありまして、そこから座敷に上がるってな寸法。件の座敷は見事なまでにひなびており、田舎の民宿を思わせる風情。ツマミを回してチャンネルを変える方式のテレビを目の当たりにしたのって何十年ぶりだろうか・・・。そんな郷愁を刺激しまくる光景を愛でつつ適当な卓に陣取り、メニューを眺める。本来ならピンポイントでオーダー、無論大盛りというのが筋なのですが、なんせ店の場所が場所だけに次いつ来れるか知れたものではないので、単品で済ますのは忍びない。故に、あえて大盛りを避け2品オーダーするプランをチョイスし、まずはオムライスから攻めるべく伝票っつーかメモに書き込む*3。ちなみに、udさんはチャーハン大盛り、ht君は焼きそばとビール。


 程なくして出てきた代物は、なかなかのインパクト。つーか、大盛りのチャーハンとノーマルのオムライスのサイズがほぼ同量ってどういうことなんw?オムライスは、パッと見普通なのですが盛られた皿のずっしり感はなかなかのもの。添え物として皿の上に千切りキャベツとナポリタン*4が乗っており、やたら塩辛いスープ*5も付いてました。で、味のほうなんですが、ケチャップをイヤというほど効かせたチキンライスの味が濃いので、濃い味が苦手な人だと辛いかも。かくいうワタクシも量より味付けにヤられてしまい、予想よりも食欲が満たされてしまったのですが、もう一品くらいはイケそうなカンジだったので、あんまこの店のレポートでお目にかからないコロッケ定食を追加でオーダー。個人的にはコロッケが何個も盛られてる素敵な姿をイメージしてたのですが、出されたそれは、ご飯こそ丼にがっつり盛られてたけど、おかずのほうは出来合いの野菜コロッケ*6×3と、お馴染み千切りキャベツ&冷めたナポリタン。そしてこれまた出来合い感丸出しなポテトキャベツが乗ってるだけだったので、正直期待外れ。やっぱネタにされてるようなメニューを選ぶべきだった・・・。ちなみに、定食には味噌汁が付くらしく、煮込まれてトロトロになってるワカメが入った味噌汁が付いてきました。それと、やたら塩辛い大根の漬物も。いずれのメニューも味が濃かったのですが、千葉人曰く千葉は味が濃いのがデフォだそうで、この店の味付けも言うほど塩辛くないとのコト。思わぬ地域事情を知り、面食らった次第。期待を裏切られたせいか思うように箸が進まず、ご飯とコロッケは片付けたのですが、付け合せの類はudさんとht君に殆ど任せてしまいました・・・。食後はコーヒーと言う名のコーヒー牛乳でフィニッシュ。味は町の普通の定食屋ってカンジですが、この量と値段*7は破格。近所にこういう店があったらなぁ・・・と思わずにはいられないアットホームな店でございました。来年、また来よう。


 この日の目的は達せられてしまったので、どこかに遊びに行くこともなく、帰路に着く。当初はどっか適当な駅で降ろしてもらって・・・とか考えてたのですが、usさんのご好意に甘えて家まで送ってもらうことに。恐ろしく牧歌的な風景を愛でつつ高速に乗り、西へ西へ。思ってたよりも帰りはスムーズで、16時過ぎには都下に帰還。一瞬「野猿二郎の開店に間に合うな・・・」という邪念が脳裏を過ぎりましたが、まだやよい食堂のダメージが抜けきってなかったので断念。やよい食堂〜二郎なんてコンボをキメたら、かなり神がかってたのになぁw。


 結局、途中ガソリンスタンドに寄った以外は寄り道せずに帰宅。前夜思いついた突発的イベントだったけど楽しかったわー。

*1:片道約2時間

*2:つーか、所謂往年のおばあちゃんの家

*3:自分のオーダーをメモに書いて店員に渡すというシステムなのです

*4:無論、作り置きされてるので冷めているw

*5:おそらくは醤油ラーメンのスープ。ラーメンよろしく海苔が入ってるのが斬新w

*6:その辺の惣菜屋で50円くらいで売ってるヤツ

*7:オムライスとコロッケ定食、コーヒー牛乳で¥1200くらい