8/14〜15の記憶

 夜に魔人が上京してくるので、それまで仕事とか掃除とかに精を出す。かつては「来賓」扱いだったため、多少なりとも部屋を整理したりして体裁を取り繕ったりしてましたが、東海地方在住にもかかわらず、我が家まで案内なしで来れるようになった今となっては、もはや「客」に非ず。最低限の支度だけ整え、後は通常モードの我が家に招き入れるってな寸法。当初の予定では19時最寄り駅着予定でしたが、サークル・チェックが押してしまったため、20時半前に最寄り駅に到着。


 先月も2回会ってるので特に再会を祝うわけでもなく、地元のツレと会うノリで合流し、近場の焼きそば屋・・・もといお好み焼き屋で夕食を摂る。魔人とは何度も足を運んでる店なんで芸の無いチョイスだとは思いつつも、ワタクシの最寄り駅の食事情の悪さは尋常じゃないので、他に選択肢などあろうはずもなく。ちなみにこの店は広島風お好み焼き屋でして、麺を何玉増量しようとも料金据え置きという素敵なサービスが唯一にして最大の売りなのです。ワタクシは夕食ということもあって控えめに肉野菜そば玉の麺4玉をチョイス。魔人は肉野菜うどん玉の麺3.5玉。・・・魔人、以前よりも食べる量が増えてます。以前は、たしかそば玉の2.5玉でおなかいっぱいになってたはずなんですが・・・。手術以降、会うたびにふくよかさを取り戻していた理由の一端を垣間見た思い。


 程なくして出てきた代物は、上下に広島風お好み焼きの名残を感じさせるクレープ状のブツを装飾してあるものの、事実上焼きそば&焼きうどん。序盤で上のおこのみ焼きを食べてしまうと、底に敷いてあるおこのみ焼きが出てくるまでは自分が食べてるものが焼きそばである、と勘違いしてしまうマジックを堪能。食後に階下の100円ショップで小物をちょろっと買い込んでからタクシーで帰宅。一旦荷物を家に置き、その足で近所のスーパーに赴いて酒けやら茶やらを買い込み、ようやく一息。


 早めに風呂を済ませ、翌日の支度を整える。翌日=夏コミ初日は魔人がサークル参加するので、待ち合わせ時間に間に合うような経路を検索したり、お買い物のオーダーを確認したり、そしてやっぱり雑談に興じちゃったりしたので、結局魔人が床に就いたのは3時過ぎ。あたしゃ初日は不参加なので、ひだまったりサークルの新刊情報を拾ったりして、いつもどおり4時過ぎに就寝。魔人は6時前に出発予定だったので、さすがに見送りは無理だなーと思ってたのですが、図らずも魔人に所用の件で起こされるハメにw。結局、寝ぼけ眼で魔人を送り出し、念のため国際展示場駅までの乗り換えの詳細をメールで伝えてから再度床へ。


 そしてふと目が覚めたら時刻が9時59分だったので、10時の拍手を自室で敢行してから。もぞもぞと起床。軽く掃除、洗濯などを済ませてから共同購入のリストを更新したり、各種情報を拾ったりしてる間に時刻が16時を迎えたので、これまた一人自室で拍手w。


 この日は、翌日に夏コミ2日目の一般参戦に備え、夜にant君やst君がウチに泊まりに来ることになってたので、その前に軽く夕食でも摂ってしまおうかと思案してるところに魔人からメールが。曰く「軽く打ち上げも済ませたので、これから帰ります」とのこと。そこまでは納得だったのですが、その先の文章がおかしい。「夕食はどうしましょう?外で食べます?」との文を見て、一瞬思考が停止する。・・・えーっと、打ち上げをしたってことは呑んだり食ったりしたってことだよね?メールを受信した時刻は19時過ぎなんで、打ち上げが済んでから、そう長い時間は経過してないはず。さらに言えば、魔人が打ち上げた場所からウチまでの所要時間は1時間ほど。なんつーか、色々腑に落ちなかったのですが、とりあえず駅前で合流することにしまして、急遽出かけることに。出かけるとなると、当初予定していた我が家での集合時間に家主が間に合わなくなることが確定してしまうので、駅前合流の旨を二人にも伝えてからお出かけ。


 駅前に一足先に来ていたst君と合流し魔人を待っていたのですが、乗車してるはずの電車が最寄り駅に着いても、魔人の姿は見当たらず。不安に思って連絡を入れてみると、華麗に寝過ごしてしまったらしく、折り返し舞い戻るとの報が。さもありなん。程なくして魔人と合流出来たので、昨日同様最寄り駅の駅ビル内でメシを食うことに。連夜同じメシ屋に足を運ぶというのも芸が無いと思ったので、レストラン街を巡回したところ「ごはんおかわり自由」という謳い文句が目に飛び込んできたので、ふらっとその店に入ってしまったのですが、この安易な判断がその後の不幸を招こうとは・・・。


 件の店は一応中華料理店風味なんですが、パスタとかハンバーグとかの洋食も扱ってるんで、推して知るべしランク。あたしゃ野菜炒め定食を、魔人は喜々としてダブルハンバーグ定食かなんかを頼みまして。待つことしばし、ごくごく平凡で微妙に貧相なルックスの定食が登場したので、早速パクつく。ワタクシ、食事中は笑っちゃうくらい視野狭窄になるのでしばらく気付かなかったのですが、どうも魔人の様子がおかしい。さっきまで「肉♪肉♪」とはしゃいでいたのが、ひと口食べて以降ぱったりとその手が止まり、無口に。なにやらいぶかしげにハンバーグをあれこれ弄くった挙句飛び出した一言は「不味っ!!」。


 ハンバーグってカレーとかと同様に不味く作るほうが難しい料理だと思うのですが、この店のハンバーグは魔人の食の歴史上最も不味いハンバーグだったそうで、魔人のテンションはガタ落ちw。魔人曰く「肉の味がしなかった」とか。つーか、そこまで不味い料理だと逆に惹かれるものがありますが、自身で味わうのは、ちょっと・・・(笑。結局、あまりの不味さに激昂した魔人は、食後に階下のマックでハンバーガーを貪り喰らうという暴挙にうって出たのでした。マックのハンバーガーにかぶりつき「ちゃんと肉の味がする!」と喜々として語った魔人の素敵な笑顔が忘れられない夜になりました。


 マックに行く前に合流したant君も交え、軽く談笑してからまたしてもタクシー〜買い物コンボを経て帰宅。銘々、明日に備えて担当サークルの確認や新刊情報のチェックに余念がなかったのですが、大勢が定まってしまってからはリラックス・モードに突入してしまい、早めに寝るという目標を忘れ談笑に興じまくり。挙句の果てにはCarcass Grinder / Navelのsplitテープの視聴会が始まってしまい、CGの壮絶な楽曲の前に全員テンションぶち上がり状態。早めに寝付かねばならんのに、精神を昂ぶらせてどうするのか、とw。


 結局、なんとも姦しい宴は25時頃まで続いてしまったのでした。