5/22 "ファンタジア 45"@お江戸上野広小路亭

 木曜は、上野広小路でお笑いを観てきましたよ。


 細かい買い物がちょこちょこあったので、ちと早めに秋葉原入り。何故に秋葉原かというと、この日の会場がある上野広小路秋葉原から歩いて行けるトコに位置しているからなのねん。まぁ買い物といってもがっつりコースではなく、ラノベを数冊買ったりブランクのDVD-Rを購入したりってなカンジのライトなノリだったり。そうこうしてると思ってたよりも早くudさんから連絡が入り、さくっと合流。時刻は17時過ぎで夕食を摂るにはいささか早い時間帯でしたが、お互い特に行きたいトコも無かったのでUDXビル内のメシ屋でまったり夕餉。小1時間ほどかけて食した後、ゆるゆると店を後にして暮れなずむ秋葉原の街並みを抜け、上野広小路目指して移動移動。会場に到着するとほぼ同時に開場となったので、いつもの定位置に陣取る。ひと息つきつつ談笑してたのですが、ふと舞台に目をやると、いつも緞帳の隙間から垣間見えているブルーシートが敷かれていない事に気付いてしまい、テンションがた落ち。


 今回足を運んだファンタジアという企画は、基本はピン芸人*1のネタで構成されてるのですが、企画の最後に「水戸の紋所」というコーナーがありまして、そのコーナーでは異形の芸人たちが好き勝手絶頂に暴れまわるのです。糞尿や蟲汁が乱舞したり加齢臭漂うおっさんたちが咀嚼した食物を口移すに流し込みあったりってなカンジで、それはそれはもう酷いとしか言いようの無いスカム極まる惨劇は繰り広げられるので防護策の一環として舞台にブルーシートを敷いておくのが常だったのですが、それが見当たらない=惨劇回避・・・?正直、ワタクシはファンタジア=水戸の紋所という認識なので*2、そのコーナーがトーン・ダウン、或いは廃止になってしまったらファンタジアに足を運ぶ意味が無くなってしまう。「もしかしたら、今回でファンタジアは観納めかなぁ・・・」という悲壮な思いを抱きつつ開演を迎えまして。


 ピン芸のコーナーは、例によって尋常ならざるダダスベりをした超能力少年ダイジと、完全に着地点を見失った殺陣を延々続けた挙句、スタッフに強制的に照明を落とされて終了と相成ったうつのみや八郎のex.東京ゴブリンな二人が光ってました。


 で、水戸の紋所コーナー。今回はゲストにスウェーデンの芸人っつーかタレントの二人を迎え、その模様をスウェーデンのTV局が撮影するという無駄に豪華な内容となっておりまして。スウェーデンのTV局で日本の特番を作るらしく、その一環として日本のお笑い文化も取り上げるそうなんですが、何故かファンタジアに白羽の矢が立ったそうでw。件のタレントたちは一ヶ月ほど日本に滞在し、各地でいろんなことにチャレンジし日本でどれくらい知名度を上げれるか、というコーナーを担当してるらしく、先ずはこのファンタジアで日本の芸人相手に一戦交える所存な模様。フロアの「よりにもよって・・・」という憐憫にも似た視線が注がれる中、対決開始。


 日本側はex.東京ゴブリンの二人*3に加え、約半年ぶりの登場となった蟲喰い芸人、佐々木孫悟空が迎え撃つ。序盤は、うつのみや八郎のオムツの中にゴキブリやイソメ、ユムシなどを放り込み、それを数多く奪ったほうが勝ち、という他愛も無い競技で対決していたのですが*4、合間合間で孫悟空がイソメやゴキブリをスウェーデン組に見せ付けるように食べだした辺りからフロアもヒートアップしだしまして、リレー形式でゴキブリを口移ししていくという前代未聞の競技が発表された瞬間沸点を迎える。当たり前の話ですが、舞台上っつーか、この日の会場内にいる人間の中でゴキブリを口に咥えたコトがあるヤツなんて孫悟空くらいしかいないワケなのですが、リレー形式っつーコトは当然参加者全員咥えなければならないワケで・・・。

 
 正直、企画倒れっつーかスウェーデン側が拒否して終了するかと思いきや、なんと許諾。日本でもスウェーデンでも若手タレントは体を張る運命なのか・・・と微妙にやるせない気持ちになってるうちに競技開始。ちなみに、この競技は国ごとに分かれるのではなく共同でリレーを繋いで行き、先にギブアップしたほうが負け的なルールっぽかったですが、まぁルールなんて誰も気にしてないんで、どうでもいいんですがねw。先鋒のダイジは躊躇いつつもゴキを咥え孫悟空に。全く躊躇無く咥えた孫悟空からスウェーデン側に渡り、最終的に孫悟空に戻ってきたところで孫悟空がゴキを見事に咀嚼してフィニッシュ。その様を接写してたスウェーデンのTV局は、何を考えているのだろうかw?ケーブルTVでもアウトな映像な気がするのだが。個人的には、半年ぶりにクリスピーな咀嚼音を聴いてしまい、ちとブルー入りましたよw。ゴキブリを食ってテンションが上がった孫悟空は、そのままフロアに雪崩れ込んでこれみよがしにユムシを喰らい、口の周りを朱に染めたまま*5笑顔をふりまいておりましたが、あたかも生肉を喰らったが如き様相を呈しており、微妙に笑えなかったりw。


 ラストは蟲から離れ、金的部分にポールを括りつけたゴムを配した特殊なブリーフを装着しての野球対決。要は、ゆーとぴあのゴムパッチン芸の股間版と思いねぇ。スウェーデンの若手がM字開脚しつつブリッジする姿も相当でしたが、この対決はダイジの独壇場。そもそも、このネタはボールのコントロールがしにくいため見た目のインパクトが重視されがちなんですが、よりにもよってダイジの股間にボールが直撃してしまい、ダイジ悶絶。相当当たり所が悪かったようで、エンディングの際まで終始腰が引けてたのが印象的でしたw。


 開演前は不安に駆られましたが、終わってみればいつものファンタジアだったので大満足。2ヶ月後の再訪を決意し、会場を後にしたのでした。終演時間は21時前と早かったんだけど、その後ロイホでゆるりと話し込んでしまったので、帰宅したのは午前様だったとかかんとか。

*1:コンビで活動してる芸人もピンで出るのです

*2:だって、こんなスカムなネタは他のライブでは観れないんだものw

*3:うつのみやはオムツ着用、ダイジはブリーフ一丁

*4:その様をTVカメラで撮影してる画は面白かったw

*5:ユムシの体液は赤いのです