• おおた堂「White Passion」

 夏コミの前にリリースされたおおた堂さんトコの新刊は、5月のABCでリリースされた同タイトルの増補改訂版。以前からCG集のほうで展開されてたオリジナル・キャラのメイドさんのお話。ジャケからして若干フリーキーな乳首描写が眩く、真っ当な性癖の方々を拒絶するような仕様なのですが、ヒロインのメイドさんは設定上では奇形種族出身*1てってコトになってるし、中身のほうも、この乳首描写に萌えれない輩が読んでもドン引くだけなので、これで好いのだ。
 内容のほうは、乳辱肛辱また乳辱ってなカンジ。このシリーズの前作にあたる「OHTADO5.5」では想い人と結ばれるというラブラブなストーリーが展開されたのですが、今回の作品では時系列がそれよりも前になっており、メイドさんが、仕えているご主人様から苛烈極まる責めを受けるってな描写が延々展開されております。全身や乳房を縛られて天井から吊るされた状態がデフォ。そこから、乳首に金属棒を何本も挿入し、電撃を加えてみたり、ローパーの触手に近い形状のイボつき極太バイブで脱肛気味になるまで責められたりってな行程を経てから、NF*2でフィニッシュってな寸法。
 行為の過激さも素晴らしいのですが、各々の描写のマニアックな描き方も最高。特に乳房のデフォルメの仕方が秀逸で、乳輪はブツブツ状なんて表現では済まされないくらい奇形化してる上に、うっすらと性器状なスリットが入ってて、そこからチ○ポ状な乳首が生えてるってなカンジで、まさに第三の性器状態。二次元ならではの狂ったデザインがエロすぎて最高でございますよ。こういうのを「エグい」と言うのだな。そんな乳房が捻られたり絞られたり潰されたりってな具合にありとあらゆる責め苦を味わわされるワケで。
 で、そんな責め苦を味わうメイドさんの表情も、また素敵。冒頭やジャケで見せる端整で憂いを帯びたしとやかな表情が、汗と涙と鼻水と涎を撒き散らしながら白目アクメを迎えるにまで至ってしまうという壮絶なディストーションの効かせ方に震撼。他にも、鞭の痕や、縛られることによって生ずる血管や鬱血した描写、責めの時間の長さを暗喩している*3うっすらと生えた腋毛など、細部に至るまで拘りを感じさせる描写が散見でき、感服しきり。そして、極めつけは乳首内射精の断面描写。断面描写が日常化してるエロマンガ業界にあっても、このシチュの断面描写っていうのはレアだなぁ*4
 つーワケで、二次元ドリームの極北に近いテイストなので、真っ当な二次元性癖の持ち主の方々にはキツいでしょうが、ABCとかに喜々として足を運んじゃう好事家な方には自信を持ってオススメしたい逸品。marvelous!!!
HP>http://www.ohtado.com/
ex.>id:PIG-M:20030927、id:PIG-M:20050107

  • ハースニール「OCOGGO」

 NF繋がりで、もう一冊。
 すっかり惰性で購入しているハースニールの新刊が意外と良くてビックリ。ハースニールの作品はここ数年低迷してるように感じてたんですが、今回紹介する新刊は展開もテンションも狂いまくってて、久しぶりにみさくらなんこつ健在を印象づける内容で、なかなか。テキスト周りの弱体化傾向に改善の兆しは見えてませんが、今回に限って言えば、プリミティブな内容が故に捻りのない淫語連発スタイルがハマってまして、これはこれでアリかな、と。とは言え、せめて書き文字が手書きならなぁ・・・と思わずにはいられませんが。
 エロ的には、今回は乳祭り。搾乳描写は勿論のこと、NFもフィーチャーしまくりで良い塩梅。若干乳首拡張描写に甘さが伺えますが、キツい穴に無理から捻じ込んでる風に解釈すれば、それもまた好し。前にも後ろにも両乳首にも挿入しまくりで、淫語と汁が乱舞しまくる輪姦描写は圧巻。ただ、アヘ顔をフィーチャーすることを重要視したためか、お口がお留守気味なのは賛否が分かれるところか。
 イントロとオチの投げっぱなし&乖離っぷりも心地よく、いろんな意味でみさくら節全開な一冊。
HP>http://www.harthnir.com/
ex.>id:PIG-M:20030829、id:PIG-M:20031013、id:PIG-M:20040126、id:PIG-M:20041202、id:PIG-M:20050130、id:PIG-M:20050401

*1:乳房が性器化してるコト以外はいたって普通なので、過度な期待をしないようにw

*2:Nipple Fuck

*3:かもしれない

*4:乳房を解体したりってな描写はたまに見かけるけどさ