• Icepick Revival "Distress Signal"CD.(AT A LOSS RECORDINGS / A.A.L.007B)

 Maryland*1のロック・バンドの2001年産の多分1stシングル。曲数的にはシングルなんだけど、3曲で19分ちょい入ってるんで、ボリューム的にはミニ・アルバム風味。
 当時、BOYかどっかで"Neurosisっぽい"とかいうアオリを真に受けて購入した記憶が。まぁ確かに3rd以降のNeurosis的なテイストもなくはないですが、このサウンドの感触は、90年代初頭のUSアンダーグラウンド・ロックのそれに近いかなー、と。ジャンク以降グランジ未満っつーかw*2。特に、絶叫を取り入れてないvoxのスタイルは、完全に当時を彷彿とさせるテイスト。そこに若干Hydra Head〜Relapse的なエッセンスを隠し味に効かせたっつーか。
 ただ、サウンド・プロダクションが意外と中音域重視で、この辺のサウンド特有の金属質な音色とは無縁なんだけど、必要最低限のエッジを残してるトコが面白い。produceは自分たちでやってるんだけど、結構良いセンスしてるなー、と。
 楽曲のほうは、不協和音や変拍子なんかも取り入れ、なかなか展開の激しいテクスチャーだったりするのですが、けして目まぐるしいワケではないので、いわゆるカオティック・ハードコアのそれとかとは趣きが異なってて、ちと古めかしい感じがするところがジャンク未満云々と評した由縁。とはいえ、3曲目なんかは、カオティックHC*3の萌芽を感じさせる要素も内包されてたりするので、けして懐古主義的なバンドってワケじゃないのよね。
 今聴くと結構カッコ良いんだけど、2001年当時の自分の嗜好を鑑みると、ちょっと中途半端に聴こえてたんじゃないかと。寝かせてみるもんだw。ちなみに、この音源以降の動向ですが、どうもこの音源を最後に解散したっぽく、GとDsがCollapsarというバンドを結成し活動中の模様。今度探してみよう。

*1:Louisiana説もあるけど、レーベルもレコーディング・スタジオもMDなんで、MD説を採用。真相や如何に

*2:BarkmarketとかBullet LavoltaとかUnsaneとか16とかSnakeburnとか、そういう感触ね

*3:しかも、微妙にemoさも感じられる