5/26 "限界回転速度12"@小岩eM SEVEN / EL NUDO / MAD MANIAX / LOW VISION / HORSE&DEER / SCUTTLE / MONKEY QUARTET / SHEEEEPS / ROCKIN' WRECKER / FORESIGHT/ MIND OF ASIAN / SPY MASTER

 土曜も何故かeM SEVENに行ってしまいまして。
 木曜のライブの疲れやダメージ*1が抜けきらなかったので、週末は家で粛々と仕事に勤しみつつ養生しようかと思ってたのですが、Dさんから「小岩に行くんなら送りますよ?」的な連絡をいただいたので、お言葉に甘えるコトにしまして、急遽小岩行きが決定したってな寸法。
 昼過ぎにYさんがハンドルを握る車に同乗させていただいて、一路小岩へ。週末だったので一部若干渋滞してはいましたが、基本的には滞りなく移動出来まして、16時頃に小岩に到着。その足で2日ぶりのDISCOに向かい、木曜には未入荷だったCHERRYBOY FUNCTIONのアルバムを購入しつつ談笑していたところ、練習終わりで駆けつけた某バンドの面々が合流。優雅に音楽話に興じていたひと時が、一瞬にして残念な話題が飛び交う結果となってしまい、ガッカリ・・・。
 しゃーないので河岸を店外に移し、腰を据えて残念な会話を展開。DISCOの前でmoo系作品の話題で盛り上がるというのは如何なものか。某バンドの行く末を本気で案ずるワタクシ。そんなワタクシの親心とは裏腹に、一人遅れていたHTさん*2が到着してしまい、事態は益々収拾がつかなくなってしまったので、逃げるようにフロアに向かい、トップのSCUTTLEを拝む。以前はstraight forwardなthrashってなカンジだったのですが、何やら最近はvoxの方がシンセを導入したとウワサに聞いていたので気になっていたワケで。この目で見るまでは俄かには信じがたい話だったのですが、ホントにvoxの方の目の前にKORGのシンセが置かれてて、ビックリ。つーか、かつてのフロントマンが何故にステージの一番端に居るのか、とw。
 期待と不安が胸の中で交錯してる間にステージが始まったのですが、楽曲のテイストも結構変化してまして、のっけから面食らう。かつてのthrashテイストを随所に配しつつも、基本はディスコーダント〜シンセ・パンクのようなサウンドにシフト。まだ若干こなれてないような部分も散見しましたが、後半立て続けに放ったシンプルに突っ走る楽曲は、ド直球なthrashテイストを美味くシンセで味付けしてて結構面白かったです。
 シンセ導入に関しては、シンプルにリフっぽく弾いてみたり、サンプリングっつーか予め仕込んでおいたフレーズを上手く差し込んでみたりといった具合に、LOCUST以降のバンドにありがちな安直な飛び道具的な使用法ではなく、真っ当に楽器としてシンセを扱っていたのが好印象。もっとこなれてくると、さらに面白くなりそうな予感。
 以降のバンドで印象的だったバンドを幾つか。
 まず、この日のベスト・アクトを思えたのは、久しぶりに観たLOW VISIONナチュラルにキャッチーな要素を内包した爆裂Fast Thrashサウンドがカッコ好すぎ。ちょっと硬質なベース・サウンドと若干ノイジーなギター・サウンド、そしてドライブ感溢るるドラミングとが織り成すインストのバランス感覚の妙に加え、剥き出しの焦燥感を漲らせ、まくしたてるように歌いながら躍動しまくるオカムラさんのフロントマンとしての存在感が以前観た時よりも更に増していて、まさに「怒濤」としか形容の仕様の無いステージングを披露してくれました。フロアも豪ノリでそれに応え、なかなかのカオスっぷりでございましたよ。
 これまたちょっとご無沙汰していた、MAD MANIAXも良かった。以前はFastcore一歩手前な爆裂Hardcore Punkチューンでゴリゴリと押しまくるスタイルだったのですが、暫く観ない間に音楽性に若干の変化が。なんと、early80's LA Hardcore Punkを彷彿とさせるテイストを大胆に全面に押し出した楽曲を導入。以前からそういった要素は内包していたのですが、そこを敢えて全面に押し出してくるとは思ってもみなかったので、ビックリ。でも、実際に聴いてみると、これは大正解なんじゃないかと。
 歪み系のエフェクター無しでワウのみを使用するという味のあるギターの方*3を擁しているので、そんなギターの方の味がPunk要素の強い楽曲だと従来よりも一層映えまして。セットリストに緩急がつくようにもなり、Fastな楽曲とMidな楽曲との対比も生まれるようになったしで、魅力が増したような。微妙なスカスカ感も心地良く、GROANING GROOVEとかと同種の素敵なHardcore Punkをマスにアピール。
 電車の時間の都合もあったので、SPY終了時で離脱し、帰路に着いたのでした。久しぶりに会えた方も多く、たまにはこういう多数のバンドが出演する企画も好いなぁ、と。

*1:金曜の夜まで微妙に耳鳴りが残ってたのねん

*2:当然、既に軽い酩酊状態

*3:Punk/HCでは「ギタリスト」ってな表現は使いたく無いよねw