5/16 "嗚呼 お笑い 東洋太平洋秘宝館タイトルマッチ vol.133"@しもきた空間リバティ

 昨日もお笑いのライブを観に行ってきましたよ?
 例によってUDさんと18時に待ち合わせ。いつもなら早めに来て適当にオタショップとかを巡るトコですが、この日の会場は、ワタクシが渋谷と並んで蛇蝎の如く嫌う街、下北沢にあるため、18時ジャストに駅に着くように移動移動。が、生憎、若干早めに到着してしまったため、駅の外で待っていたのですが、目の前を通り過ぎる人々の群れを眺めているだけで、深く静かにドス黒い感情が渦巻いてきてしまい、ザラついた気分になるワタクシ。今度から、ライブの前に渋谷か下北沢を経由しようかしら。いいノイズが出せるような気がしますw。
 幸い、程なくしてUDさんが到着したので、本日の会場である「しもきた空間リバティ」で整理券を貰うべく、逃げるように駅前を去る。件の会場は、駅の南口から徒歩1分ちょいのトコにある雑居ビル内にありまして、他のフロアには下北っぽい店舗が入ってるのに、何故か会場のあるフロアだけ異彩放ちまくり。ともあれ、首尾よく整理券を入手したので、一旦会場を離れ、近場でちょろっとメシを食ってから開場時間前に帰還し、さくっと入場。
 フロアの雰囲気は所謂「劇場」と聞いてイメージするまんまな雰囲気で、新鮮。この日は身の危険は殆ど無いとはいえ、用心して端のほうに陣取るワタクシたち(笑。なんでも、以前は満席*1になるほどの賑わいを見せていたそうですが、この日は辛うじて客席の半分が埋まる程度の入り。実数としては苦肉祭やファンタジアとたいして変わらない気がしますが、客層は随分と異なりまして、男女比が半々くらい*2。即売会にしろライブにしろ、普段ワタクシが足を運ぶイベントは圧倒的に男性比率が高いため、こういう状況は何やら新鮮でございますな。
 それはさておき、この「東洋太平洋」というイベントは、いわばJリーグのように入れ替え戦がありまして、J2にあたる「日本まな板ショウ」というイベントでウケた上位3組の芸人が毎回「東洋太平洋」に送り込まれ、逆に「東洋太平洋」でウケの悪かった3組が「日本まな板ショウ」送りになる*3というシステムが採用されているそうで、まずは開幕と共に、今回予選を勝ち上がった3組が紹介され、その先陣を切って「亀子のぶお」が登場。ネタとしては、以前苦肉祭で観たチアリーディング・ネタ*4だったので新鮮さには欠けましたが、時折ガチでキモい所作を披露してくれるので、なかなか油断出来ないっつーかw。やっぱ好きだわー。
 でも、序盤最大の見所は、チャンス大城。今回は一応コント仕立てのネタだったのですが、これが凄い。独特のテンパった所作でネタを展開させていくのですが、個々のネタに全く繋がりが無いというw。それでいて妙な整合感があるから始末が悪い。個別のネタの面白さに加え、全く先の読めない驚異的なランダムっぷりが異様なドライブ感を生み出しており、ヤバいコトこの上なし。そしてラストは完全投げっぱなしでフィニッシュ。なんつーか、ギャラクシーエンジェル*5 meets Slight Slappersなカンジw?これが観れただけでも、この日会場に足を運んだ甲斐があったというもの。
 中盤以降だと、イワイガワが秀逸。今風なルックスのツッコミ「井川」と、昭和のサラリーマン・ライクなルックスのボケ「岩井」とのコンビなのですが、極めてオーセンティックな正統派コントで真っ向から勝負してきたのですが、これがもうすこぶる面白さ。アングラ系にありがちな飛び道具*6なネタには一切頼らず、セリフ回しのデリヴァリーのセンスを武器としているのですが、その言葉遊びのセンスが抜群。そんな言葉を自在に操りながら味のあるボケを連発する岩井と、そんな岩井を何とか御しつつ、時には岩井を困惑させるサディスティックなツッコミを入れる井川とのバランスも良く、意外と長丁場なコント*7も終始ダレるコトなく観続けられました。また観たいわー。
 月曜に茶褐色の液体を若干噴出した、おいおい教の教祖様は、この日は会場側の制約等もあり、8弦仕様のエレアコを持ち、琵琶法師ばりのルックスで歌謡漫談を披露。教祖の格好でハチ公を磨き交番に連行された話や、歌舞伎町で新興宗教の信徒に説教された話などを歌詞にしていたので、否応無しに笑わされました。
 安定感バツグン*8東京ペールワンを経て登場したウクレレえいじは、途中で行われた大喜利での不振がウソのようなモノマネ&ウクレレ漫談を披露してくれました。なにげにウクレレのカッティングとかがカッコ良かったりw。
 で、トリは猫ひろし。もはや押しも押されぬメジャーな芸人の一人のはずなのですが、ビックリするぐらいアングラ臭漂いまくり。いつものTシャツ&パンツ姿ではなく、付き人のジジ・ぶぅ*9が夜なべして作ったというピ○チュウの衣装*10を纏っていたのですが、これが酷い。本体はブルース・リーで御馴染みのトラック・スーツで、足元はケモノ系のスリッパ。頭部は、ドンキの袋をベースにし、中に何がしかの板状モノを耳代わりに配してあるという代物。とりあえず、ピ○チュウとの類似点は「黄色い」という点のみw。
 そんな出で立ちで、歌い、踊りながらルーティンなネタを繰り広げていったのですが、その目の前ではジジ・ぶぅがADよろしく陣取り、ネタ帖を広げているという(笑。ネタのほうも、まだTVでは観たコトの無いもので、御馴染みのハイテンション系とは若干趣きの異なるテイストで、なかなか面白かったワケで。
 個人的な山場は、終盤。ハイテンション系のネタに移行したのですが、そこでかんでしまい、再度ネタをやりなおすコトに。が、再挑戦時にはしっかりとネタの入り方を変え、それでも違和感無くネタに再突入してみせてくれまして、そのライブ慣れした手腕に感心した次第。もはやTVの世界の人かと思ってましたが、全然ライブ勘とかは鈍ってないんじゃないかと。
 そんなこんなで、たっぷり2時間以上お笑いを堪能。いつもと違う芸人も多数観れたし*11ご満悦でございましたよ。そんな余韻を大事にすべく、行き同様、逃げるように下北を離脱したのでしたw。

*1:キャパは100以上

*2:普段はもっと女性比率が高いそうで

*3:5/20追記。上位に関しては記述どおりですが、下位3名が「まな板」送りになるコトは無いそうです。謹んで訂正させていただきます

*4:自らのキモい言動をネタにした自虐系のネタ

*5:無論アニメ版。GAZ以降ね。

*6:下ネタとかに代表される、公序良俗に反するネタね。これはこれで勿論大好きなんだけどさ

*7:20分弱

*8:でも、観たコトあるネタだったような

*9:この人も序盤に登場しまして、ホームレスの心得を滔々と説いていましたw

*10:どうでもいいけど、先日のDRIVEの@八王子でのライブに続き、ひと月で2度もピ○チュウのコスプレを拝むコトになろうとは、夢にも思わなかったよw

*11:長州小力とかも出てたし