3/29 "苦肉祭39〜好きな四字熟語は中央特快〜"@中野ハルコロホール

 つーワケで、昨日は中野にお笑いのライブを観に行ってきまして。
 例によってUDさんとブロードウェイで待ち合わせだったのですが、新宿の「とら」で各種新刊を購入したかったので、ちと早めに家を出て、新宿で途中下車して、一目散に「とら」へ。念のために同人誌のコーナーにもチェックを入れ、数冊確保するも、この日のメインはあくまでも商業単行本だったので、そちらのチェックに時間をかける。
 結果、同人誌を含めて20冊近く購入してしまい、久方ぶりに「とら」最大の手提げ紙袋が登場するハメになりまして・・・。やはり買い物は小まめにせねば・・・と若干後悔の念を抱きつつ、フロア外の踊り場で、そのデカい紙袋を無理矢理バックパックに挿入押し込むワタクシ。自分の手荷物を擬人化してエロ妄想に耽るクセがありますが、なにか?
 ひとしきり新宿での買い物を終えたので、一路中野へ。程なくして駅に着いたので、UDさんにブロードウェイに向かう旨を伝えつつ、鳴れた足取りでブロードウェイ内の中古盤屋に一目散。そのまま恒例のワゴンセール・チェックへと雪崩れ込んだのですが、荷物が重かったせいもあり、いつもよか購入のハードルを高めに設定。今回のセールに「5枚で¥1000」という縛りがあったコトも相まって、結局1枚も購入せず。手持ちのCDと裏ジャケのデザインだけが微妙に異なるFALLING FORWARDのアルバムは、ちょっとだけ欲しかったんだけど、今回はパス。来週も中野に来るんで、その時まで残ってたら買おうと夕陽に誓ってみたり。
 てなコトをしてるトコにUDさんが合流。ちょろっと本屋とかを経てから、いつものステーキ屋で早めの夕食を摂りながら談笑。ここんとこ、あんまオタ話をしてなかったので、癒される癒される。結構がっつり食って喋ってから、コンビニ経由で、会場であるハルコロホールへ移動移動。
 会場前に掲示されてた都知事選のポスターとかを拝みつつくっちゃべってると、程なくして開場。好位置を確保し、開演の時を待つ。前回は月曜だったせいもあってか、混んでるとまではいかなかったのですが、今回は途中で前方に臨時席*1を設けなきゃならないほどの入り。UDさんが指摘してましたが、こないだの「漫才バカ一代」とかで告知してた影響もあるのかしら。
 待つコト暫し、「苦肉祭」の顔である「大本営八俵*2」さんの挨拶代わりの小ネタと共に、19時半に開演。なんせ20人近いピン芸人*3がが出演するイベントですんで、玉石混交風味となってしまうのは致し方無いワケで、印象的だった芸人さんについて、ちょっと触れるに留めます。
 まず、個人的に好きな「亀子のぶお」さん。過去に観た二度の「苦肉祭」では、いずれもはだけた浴衣姿で登場してたのですが、今回はぱっつんぱっつんなサイズの夏服*4で登場。しかも、両手にはボンボンを標準装備。そんな出で立ちで、自らの表情や行動なんかを披露しては「キ・モ・イ!キ・モ・イ!」という往年の「D・V・D!D・V・D!」を思わせるコールをしながらチアリーディング風味なダンスを披露。衣装がタイトが故にヘソはチラチラ見えるし、ズボンはずり下がっていくしで、もう最低で最高。
 「見た目が邦彦」さんは、何故か女装風味にケバいワンピース姿で登場し、定番ネタであるらしい「100円ショップで購入したマジック・アイテムを使って手品を披露する」というネタを披露。その場でパッケージを開け、取説片手に、そのアナウンスの文を棒読みしながら進行していく様が、妙な笑いイのツボを刺激。
 苦戦しつつも一応手品を披露することには成功したのですが、実はこれがメインのネタではなかったのです。手品を成功させ、意気揚々と、一応の「舞台」であるテーブルの上に乗ろうと客席に背を向けたのですが、なんとその後姿は、真っ裸。その上、テーブルに乗ろうと足を上げてるもんだから、股間ではおいなりさんが揺れてるワケで。この奇襲攻撃の前に、フロアは熱狂。こんなモン見せられた日にゃー誰でも笑うっちゅーねんw!
 「チャンス大城」さんは、今回は音楽ネタ無しで、トーク一本。幼少期の友人のネタで攻めてきたのですが、これが最高。ネタの濃さもさることながら、チャンス大城の微妙に不安定かつ性急な語り口*5と、要所要所で妙にざっくりと展開してしまうイレギュラーさが相まって、独特の磁場を形成。クセになる面白さ。
 「ヘブリスギョン岩月」さんは、前述した「チャンス大城」さんを上回る、「微妙」どころでは済まされない不安定さが持ち味。FLIPPERとかMEAT PUPPETSとかBUTTHOLE SURFERSとか*6のUSアンダーグランドを彷彿とさせる、弛緩しつつも妙なテンションを内包した異形っぷりが強烈。この日も一応ネタを披露したのですが、途中で迷走。樹海の中を彷徨った挙句、偶然オチに辿り着いたってなテイストで、素晴らしかったです。
 そんな強烈な面々を抑え、この日一番印象的だったのは、「東京ペールワン」の「ユンボ安藤」さん。舞台にどっかと腰を下ろし、「高校野球を観ている」という体でコントを披露してくれたのですが、一切動きを交えず、卓越したデリバリー一本で勝負。飄々とした佇まいも相まって、燻し銀としか形容のしようがない「話芸」を披露してくれました。派手さは無いけど、良い味出してるよねー。
 そんなカンジで、気がつけば終演時には22時を過ぎていたのですが、長さを感じさせない濃密なひと時を堪能。終演後、来週のアニメ会のチケットを購入すべく、「沖縄の比嘉」さん*7にちょっと話しかけてみたり。普通にBLACK DOG*8とか知ってる辺り、流石。
 帰りは、これまた恒例のマックに寄って、小1時間ほど談笑してから帰路に着いたのでした。

*1:といっても、床に座布団を置くだけですがw

*2:aka居島一平

*3:「苦肉祭」は、コンビの芸人さんもピンで出演するイベントなのねん

*4:Yシャツ&グレーのスラックス

*5:1.5倍速のジミー大西風味、と言えば分り易いか

*6:いずれも初期限定

*7:この日も、前回に引き続き「手塚先生」ネタを披露してくれまして、最高でした。「漫才バカ一代」の感想でも書いたけど、最近安定して面白いなー

*8:Technoのほうじゃないぞw