その昔、とり・みきの「愛のさかあがり」の中で、「とんかつを食べている時に、衣で喉を切って血を吐いた」的なエピソードが紹介されてまして。
 ワタクシもそこまで大袈裟ではないにしろ、皮膚や粘膜が弱いため、硬いモノとかを食べた時に、たまに口内に血腫*1が出来たりして難儀するコトがあるのですが、「血を吐く」クラスまでには至ったコトは無かったのですが・・・昨日、それを体験。
 近所のスーパーでヒレ肉が半額になってたので、ちと奮発して夕飯のメニューをとんかつにするコトに。一人で揚げ物って効率悪いから普段はしないのですが、まぁ今週は仕事の都合でヒキコモリがちな生活を送ってるので、料理とバイオ4くらいでしか気分転換出来ないから、普段と毛色の異なる料理でも作ろうかってな寸法。
 で、帰宅して、色んなイミで「サクッ」とあげてお食事タイムに突入。まずまずの揚がりっぷりに満足しながらもふもふと食していたのですが、途中で口内の上部にチクッとした痛みが走ったので、舌でその部位を触ってみたところ、ちんまい血腫が出来てまして。
 ま、気にするほどのコトでも無かったから、そのまま食事を続行し、暫し後に再度患部を探ってみたところ、順調に血腫が肥大化していたので、一旦食事を中断し、鏡を使って患部をチェックしてみたところ、ドス黒い、小指の先ほどの血腫を視認。ワタクシ的には平均サイズの血腫なので、とりあえず肥大化が止まってから楊枝かなんかで割っちゃおう・・・と対処法に考えを巡らせていたところ、徐々に徐々に口内に違和感を感じ始めまして。普段なら適当なサイズで肥大化が止まるはずなのに、一向に止まりませんよ・・・?
 事ここに至って、今回の血腫が強敵であるコトを否応無しに認識させられる。これは早めに手を打っといたほうが賢明かもしれない!と思い、楊枝片手に患部を刺激し始めたのですが、まだ血腫がパンパンに張ってる状態なので、刺激すると鋭い痛みが走るので、なかなか踏ん切りがつけられない。そうこうしてる間にも血腫は膨れ上がっていくワケですが、この感覚がなかなか厳しいのですよ?口内の粘膜と肉がじわりじわりと剥がれていくのをリアルタイムで感じ続けにゃーならんワケで。無論無痛なワケもなく、チリチリとした小さいながらも鋭い痛みが延々続くので、いくらドMなワタクシでも、かなり辛い。
 血腫はそれでも肥大化を止めず、遂には親指の先を越えるサイズにまで成長。奥歯〜口蓋垂*2ぐらいを網羅するサイズっていうと分り易いか。この段階にまで至ると、痛みのために唾液すら嚥下できなくなるし、口蓋垂も刺激されてるために軽くえづいてくるという最悪の状態。それでも肥大化が止まらぬ血腫に危機感を覚えたので、痛かろうがなんだろうが構わず、懸命に嘔吐感を堪えつつ、患部を楊枝で刺激しまくったところ、口内奥からドロドロと血が零れ落ちてきまして。
 こうなると、後は慣れたもので、舌で血腫を押さえ、血を絞り出すだけ・・・のはずなのですが、どうも勝手が違う。口からは止めどなく唾液まじりの粘度の高いドス黒い血が滴り落ち続けているにも関わらず、血腫のサイズがなかなか小さくならない・・・。さすがに「張り」こそ無くなりましたが、まだまだ血が出まくってる状態。洗面所は、わりとシャレにならない量の血でドス黒く染まっており、どこのC級Gore Grindのジャケだってなカンジw。なんぼ唾液で水増しされてるとはいえ、結構な出血っぷりでございましたよ。流石にエグすぎたので、写真に撮る前に綺麗に洗い流しちゃいましたw。
 血腫の痕は、当然皮がめくれて口内は見るも無残な状態に。口蓋垂の上のほうも脱皮したみたいになっちゃってるしで、もう散々。なんでとんかつ食っただけで、こんな大惨事にならんといかんのか、とw。明日からはメニューに気をつけよう!と夕陽に誓ったり誓わなかったりってな一日を堪能。

*1:でかい血豆風味

*2:のどちんこ