"苦肉祭35〜オスカー受賞の汁男優〜"@中野ハルコロホール

 日曜、中野に「苦肉祭」というお笑いのライブを観に行ってきました。HTさんやUDさんオススメのアンダーグラウンドピン芸人が多数出演するとか、会場がホールとは名ばかりの民家の一室とかいう話を聞いていたので、一度ナマで拝んでみるべく、行ってみるコトにしたワケで。
 午前中に行く予定だった「ショタスクラッチ」は、あんまピンとくるサークルが出てなかったせいもありパスしまして、家でお仕事。本来なら早めに出かけて7〜8年ぶりくらいの中野ブロードウェイでも散策したかったのですが、例によって仕事に没頭してたせいで出かけるのが遅くなってしまい、中野に到着したのは18時半過ぎ。待ち合わせ時間が18時45分だったので、ブロードウェイに到着すると同時に合流するような時間になってしまいまして。が、せっかく中野くんだりまで足を伸ばしながらブロードウェイをスルーするのもなんだったので、コスカのカタログを買うついでにまんだらけに寄ってみたりしたものの、これといった出物も無く、しょんぼりしつつ店を後にし、本日の会場であるハルコロホールに向かう。
 目印である会場近くのコンビニの脇の路地を延々歩いていくと、なにやら暗がりの中、ちょっとした人だかりが出来ていまして、そこの前にある建物こそが「ハルコロホール」でして。ウワサどおりの一軒家然とした佇まいに感心する間も無く開場時間となったので、入場。御代は、フライヤー持参なら¥1000というリーズナブルさ。音楽の世界ではフライヤー持参で割引っていう制度は珍しくないですが、お笑いの世界でもそういうシステムがあるという事実に驚きを禁じ得ないワタクシ。アンダーグラウンドのシステムにカテゴリーの壁は無いのね。
 玄関で靴を脱ぎフロアに入場すると・・・そこは紛う事無く民家の一室。土禁厳禁も納得の造りw。ちょっと縦長な室内に椅子が30脚ちょい並べられており、UDさんのアドバイスで壁際を避け*1、開演を待つ。場内の席は順調に埋まり、最終的には座れない方のために座布団が並べられという盛況っぷり。場内にはラジカセからやる気の無いBGMが流れており、開演前はかなりグダグダな空気。
 そんな中、フロア奥*2からトップの芸人さんが登場。女性芸人の方だったのですが、モノマネを客に当てさせる、というネタを披露。なんかタテノリのジャンプをしてフロアを練り歩いていたのですが、特に動き的に面白いワケでは無かったので、なんか微妙だなぁ・・・と思っていたのですが、そのモノマネの正体*3が余りにもヤバすぎて、思わず爆笑。絶対TVじゃ出来ねぇw。
 と、掴みは良かったのですが、その後はちとグダグダ。各芸人の持ち時間は以外と少なく、しかも転換が早いので矢継ぎ早にネタが続くものの、個人的には今ひとつフィットしない時間が続く。そんな前半戦でガツンときたのが、亀子のぶお。BGMがYMOっていうだけでもOKなのに、その曲にあわせて出オチギリギリな力士風味なコス*4で登場しフロアを練り歩くという、それまでに登場した芸人には無い強烈なルックスを武器にしており、それだけで笑ってしまいまして。ネタのほうも身内*5の暴露ネタという下世話っぷりで、もう最高w。いやー、パンチ効いてました。
 中入りを挟んでの後半戦は、かなりレベルが高く普通に楽しめたのですが、中でも印象的だったのが、三平×2*6元気いいぞう殿方充三平×2は、鳥肌実のパロディである萌肌実として登場し、拡声器片手にアニメ・ネタをアジテイトしまくるという素敵な芸風を披露してくれまして、ワタクシ終始ニヤニヤしっぱなしでございましたよ。もっと長いネタをやってほしかったなぁ。
 元気いいぞうは、低姿勢なれど放送禁止間違い無しな歌をアコギ片手に朗々と歌い上げるスタイル。歌詞の内容が最低すぎて*7最高でした。なんつーか、eM SEVENで服部繁人さんとかと対バンさせたいカンジw。
 トリの殿方充は、以前からHTさんやUDさんが推しまくってた芸人さんだったので期待してたのですが、期待に違わぬ面白さ。気弱そうな普通のお兄ちゃんなのですが、朴訥とした口調で、ひたすら下ネタを言い倒すという凄まじい芸風を披露してくれまして、悶絶。客の笑い声に自らの声が掻き消されてしまうという線の細さも好し。
 トータルで見ると玉石混交風味は否めないですが、平日のeM SEVENのような空気感はなかなか心地良く、刺激的でしたねー。家内制手工業風味なスタイルも往年のスタジオライブ風味で面白かったし*8、機会があればまた行ってみたいと思いました。とりあえず、帰りに12/1の「漫才バカ一代」の前売りチケットを購入しちゃいましたよw。

*1:照明とかを担当するスタッフさんの席だそうで

*2:そこが楽屋も兼ねてる模様。緞帳代わりにスクリーンのようなもので遮蔽されていた

*3:略称が漢字三文字の・・・

*4:浴衣着用で、前がはだけているという

*5:見た目が邦彦の浮気ネタ

*6:みひらさんぺい

*7:これまた書き残せないフレーズ満載w

*8:若干内輪ノリっぽいトコもスタジオライブを思わせました。ただ、演者が芸人ですから、観客に等しくエンターテインメントを振りまいてくれていたので、妙な閉塞感とかは無く、一人で行っても疎外感を味わうコトは無いと思います