10/1 "LONGBALL TO NO-ONE CD発売記念LIVE"@渋谷GIG-ANTIC / ZEO FAST / SEMI FOUR / NAVEL / PEAR OF THE WEST / LONGBALL TO NO-ONE

サンクリの回の続きー

 サンシャインシティの外は、雨。普通なら駅まで小走りに駆け抜けていくトコなのですが、我が身よりも遥かに大切な戦利品がみっちりと背中に詰まっているワケで。もしもITさんへの貢物がしとどに濡れでもしたら・・・(((((;゚Д゚))))既に非処女の身ではありますが、生体系のモノを挿入されるのは、ちょっと・・・。つーワケで傘を購入し、雨宿り&休息がてら、近場のWendy'sへ。そこでウダウダやってるトコに、CFさんが合流。CFさんとelさんが互いの戦利品を見せ合ってキャッキャキャッキャと戯れる姿を慈しむ視線で眺めるワタクシ。若いモンは良いのぉ・・・。
 ひとしきり和んだところで、渋谷に移動。と、その前に、軍資金が尽きかけたワタクシは、駅のATMで資金調達。その待機列に並び、傍らの自販機で発見したMAXコーヒーを飲みながら待っているトコに、ふらっとANTさんが登場。なんでも、雨のせいで足止めを喰らってたとかなんとか。こうして4人編成となった我々は、一路渋谷へ。順調に渋谷に到着するも、連絡をくれる手筈になっているITさんからの連絡が無かったので、elさんの提案で楽器屋に赴く。良い機会なんで、Danelectroのエフェクターがあったら買っちゃおうと思ってたのですが、扱っておらず・・・(´・ω・`)代わりに、elさんからブラジル産のそこそこ安価なエフェクターを薦められる。どんな音か、ちと気になるも、結局スルー。
 つらつらと様々な機材を愛でたり試奏したりしてから地上に舞い戻ると、ITさんから連絡が入ったので、GIG-ANTICで合流するコトに。幸い、件の楽器屋はGIG-ANTICの近くだったので、程なくしてGIG-ANTICに到着。そして、ITさんとひと月ちょっとぶりの再会。髪をこざっぱりと短くしており*1ちと新鮮なルックス。挨拶代わりにサンクリの貢物を献上しましたところ、某作家さんのイラストが入ったTシャツ×3&Hoodieを賜りまして*2。サイズもXLだし、文句無しの逸品。思わず

        _,. -──=ニヽ、
         /レ'´       `ヽ、
        //● / , ,、 ヽ ヽヽ ト、
      /7O j_ノ_/ハHl、_j l lN
       〈7イ ´|/l/   `ヘノ} jrく)j
     r‐ヶハl  c⌒r─ォ⌒c,ハヽ〉  わはー
     Y//,ハ>、j>l、_ノ.イレ1l レ′
        \l l//` ` ̄´ j l レ'
         _>′r。~。ヽ レ'´
      (__ゝ、<マニア< |
           \`^^´  l
              `ーr-、ノ
            し

と喜んだのも束の間、深刻な問題に気付く。
・・・バックパックに入りきらないカモ。
 ワタクシの愛用してるバックパックは、その圧倒的なまでの容量が自慢なのですが、既にその中には先日のresultに載せたブツがみっちりと詰め込まれてワケで、その上さらにTシャツ&hoodieというかさばる荷を詰め込むのは、なかなかの至難の業。極力本を傷めないように気を使いながら、なんとか収納に成功。ここまでバックパックがパンプ・アップ状態になったのも、久しぶりじゃぜ?そんな荷を背負い、合流組と連れ立って近場のメシ屋に赴き、ちと早い夕食を摂るコトに。この時点で、時刻は18時頃。ワタクシは、さっき立ち寄ったWendy'sでハンバーガー×3&Lサイズのドリンク&Lサイズのポテトを食していたので、しょうが焼き定食のみという質素なメニューをチョイス。ところが、同じテーブル*3にITさんが陣取ったコトにより、ダメな会話が弾みまくり、勢い食欲も増進。定食だけじゃ物足らないにゃー・・・と思っていたところ、福音がもたらされまして。なんと、定食の方はメシのおかわり自由。
 マ ジ で ! ?
 やにわに立ち上がり、お茶碗片手に厨房方面に向かいますと、業務用のジャーがあるじゃありませんか。盛るぜー。超盛るぜー、と「みのりん*4風味に呟きつつ、圧縮に継ぐ圧縮を加え、文字通りの「てんこ盛り」にし、意気揚々と席に戻ると、ワタクシのお茶碗を目の当たりにした皆の嬌声が。喜んでいただけて幸いですが、これはネタでもなんでも無いんですよ?硝子細工の様に繊細且つナイーヴなワタクシの乙女心が傷ついちゃうぜ?
 そんな周囲の喧騒などどこ吹く風で、もふもふとご飯を喰らい、またしてもてんこ盛りでおかわりするワタクシ。おかわり出来るコトを知らず、序盤にちょっと威勢良くおかずを食べ過ぎてしまってたり、この後ライブを観るというイベントもあったりってな状況を鑑みて、もう一杯平らげてから*5打ち止めに。
 食後、あれやこれやとオタ話に花を咲かせるも、合流組は諸事情により一足早く離脱。残された我々*6は、即売会の疲れを癒しつつ、ゆるりと過ごす。気がつけば時刻は19時を回ってましたが、お目当てであるNAVELの出順は3番目なので、まだまだ余裕。つーか、予想以上に疲れが溜まってて、正直、速攻帰りたい気分だったりw。そんな弛緩した空気の中、気がつけばワタクシを除くご一行は同人誌の読書タイムに突入。elさんやANTさんはエロを、CFさんは全年齢向けをたしなむ始末。多分、ITさんといえど、若かりし頃はメシ屋で同人誌は読まなかったと思うよ・・・?この子らの将来を思うと、ワタクシ涙が止まりませぬ・・・w。
 途中、elさんのプチ撮影会とかをしつつ、20時前までだべりまくり。さすがに、ボチボチ2番手のバンドも終わる頃だろうと思い、重い腰を上げてGIG-ANTICに移動。受付を済ませ、入り口をドアを開けると、いきなりHTさんに遭遇。あれ?フラグ立ってたっけw?アルコール片手にHTさんがにこやかに出てきたので、しばし入り口前で談笑。なんでも、練習を終えてからやってきたそうですが、それを差っ引いても相当なへべれけっぷり。わりと会話が成立しなかったので、途中から会話を諦め、ITさんの居場所だけ聞き出してから他の面々にHTさんを丸投げし、逃げるようにその場所に移動w。
 すると、供述どおりの場所からITさんが出てきたので、申し訳無いのは百も承知で、同人誌の詰まったバックアックを預けまして。だって、GIG-ANTICのコインロッカーは小さいんで入んないんだもん。もっと拡張して欲しいです*7
 晴れて身軽になったので、二番手のバンドが終わったフロアに入ると、中はほぼ満員と言っても差し支えないほどの入りで、ちとビックリ。そんな人垣を掻き分け、きっちりとステージ最前列の中央付近を確保。今回も、セッティング中は普通のBGM*8でしたが、まぁこれは毎度のこと。さぁ、今日はどんなSEで我々の度肝を抜いてくれちゃうのかな?とwktkしながら待っていたのですが・・・あら?なんか普通に始まっちゃいましたよ?これには、かなり驚かされまして。レコ発だから、自粛しちゃったのかしら?
 そんな、若干違和感を覚えるOPでしたが、始まってしまえば、いつものNAVEL・・・いや、ちと演奏が端整かな。特にイトウさんは「お澄まし顔」で叩いてて、なにやらペース配分を考えてるっぽい・・・?と興味深く眺めていたのですが、とトミさんの「小泉明についての曲です」的なMCと共に始まった"Absolute Terror Field"で、エンジン全開。鬼のようなツーバス連打と怒濤のパワフル&手数の多いドラミングが炸裂し、鬼気迫るプレイを披露。個人的に、この曲でのドラミングがこの日の個人的なハイライトでした。冗談抜きで、鳥肌立ったもの。このドラミングを、ルイズやヒナギクさん、玉青ちゃんとかに見せられればモテモテなのにネ!
 そこから先は、本当の意味でのいつものNAVEL。音源とはひと味もふた味も違う過剰なドラミングと、音源よりもエモーショナルな歌が眩い。ワタクシ、基本的にメロディック系の音楽っていうのは家で聴くものと思っているので、普段はそのテのライブには足を運びません。何故なら、過去に色々と観に行った経験則として、大概のバンドは音源で聴くのと同等か、それ以下の魅力しか感じられないからでして。それなら、家で落ち着いて聴いたほうが、ずっと楽しめるし。でも、NAVELの場合は、明らかに音源とライブでは別物のバンドなんで、わざわざ足を運ぶ甲斐があるというもの。音源でこのドラミングだったら明らかに過剰だし、曲の良さが映えなくなっちゃうけどw、ライブだったら全然OKだしね。
 てなコトを思いつつ、披露された新曲*9に耳を傾ける。新曲も、従来のNAVELの路線を踏襲しつつも、きっちりと瑞々しく新鮮な旋律を有した真っ直ぐな良い曲で、素敵。やはりNAVELの楽曲のクオリティは、頭一つ抜きん出てるなぁ。個人的には、BRAIDっぽくもLEATHEFACEっぽくもemoっぽくも無いトコを評価したい。そういう影響下にあるバンドが悪いってコトじゃなくて、長年プレイし続けて、色んなバンドの曲を聴いているにも関わらず、そういうトレンドとかの安易な影響を受けない、揺るがない作曲に対するスタンスが素晴らしいなって話。シンプルで普遍的に「良い」曲を、同一のフォーマットという縛りの上で創造し続けるのってホントに大変だと思う*10。それはとても偏屈なこだわりだし、見方を変えれば創作の視野を狭める結果となってるのかもしれないけど、その不器用なまでのこだわり無くしては、NAVELの楽曲は生まれないのかもしれない。そんな「縛り」こそが、NAVELNAVELたらしめてるのかなぁ・・・とか思う今日この頃。そこら辺は、今度じっくり訊いてみたいなぁ。
 と夢想してるトコに、誰かさんの「触手!」という掛け声が響き渡って目が覚めるw。都合2名が発してましたが、気にしない方向で。どうせなら、皆で声を合わせてコールすれば良かったw。そんなお戯れも挿し込みつつ、ラストの"Bystander"まで疾走しまくってフィニッシュ。演奏とかには全く以って不満は無いのですが、強いて言えば、毎回セットリストの流れに余り変化が無いのが、ちと惜しい気が。せっかく良い曲をたくさん持ってるんだから、代表曲ばかりでなく、もっと色んな曲が聴きたいなーなんて贅沢なコトを言ってみたり*11
 NAVELの素晴らしいステージの後に登場したのは、PEAR OF THE WESTってバンド。男女ツインボーカル編成な上にCIGARETTEMANのカヴァーまでやっちゃうという、身の程知らず恐れ知らずなバンド。ベースがサウンドを牽引してました。なんか盛り上がってたんで、好きな人にはたまらんサウンドなんでしょう。多分。ポップ・パンクが大好物なワタクシの琴線には、かすりもしませんでしたが。
 ラストはLONGBALL TO NO-ONE。先日小岩で観た時は素晴らしかったのですが、この日はまずまずってカンジ。サウンドの要であるギターの音色が今ひとつ定まっておらず、切れ味に欠ける印象。とは言え、持ち前のドライブ感溢るるギター・ロック・サウンドは、やっぱ痛快。DC的な硬質さとUK的なしなやかさを兼ね備えたサウンドのレベルは高く、心地良い。ギター陣が今ひとつ精彩を欠いていましたが、その分リズム隊のタイトさが目立ってました。
 しかし、この日のライブでもつくづく実感しましたが、このバンドの曲の展開とかって、ホント好みだわー。"Aftereffect"や"Killing Time"のイントロとか"Flag on The Desert"の後半とか、もうたまりません。丼飯3杯はイケるね。音源だと時折疎ましく思えるvoxは、ライブだと轟音にかき消されてあんま聴こえないのですが、さして気にならず。つーか、別にインスト・バンドでも構わないとか思っちゃうのは、ワタクシだけでしょうかw。
 ラストに、何故かドメジャーなカヴァー曲がアンコールで披露され、個人的には完全に蛇足だと思い*12、微妙に苦々しく思っていたのですが、アルバムのラストに収録されてて、納得。しかし、LBTNって、もっと幅広く活動したほうが良いんじゃないだろうか。こういう音を好きな人って結構いると思うんだけど、そういう人の耳には全然届いてないと思うのですよ。EARTHDOMでnemoやWE ARE!、ヨルズ辺りとかとやったら、超面白そうなのに。snuffyファンが独り占めするには惜し過ぎるバンドだなぁ、とか。まぁattitudeの問題とか色々あるんだろうけど、優れた音楽は広く聴かれて然るべきだと思うんだけどね。
 てなコトも含め、色々考えさせられるライブではありました。終演後は、いつものメンツでダラダラとお喋り。ライブよりもこっちがメインという気がしなくもないですが、それもまた好し。ひとしきりオタ話に興じ、某ご一行をお見送りして、我々も帰路に着いたのでした。

*1:後期POISON IDEAの頃のJerry Aみたいだったw

*2:と言っても、ちゃんと代金は払ってるんだけどさw

*3:総勢8名だったので、二手に分かれたのねん

*4:とらドラ!参照

*5:無論山盛りですが?

*6:elさん、ANTさん、CFさん

*7:性的な意味で無く

*8:とは言え、ずっとCHINA DRUMだったんで、個人的には楽しめたんだけど

*9:2曲

*10:実際、この1年で出来た曲は2曲だそうだし

*11:後で訊いたところ、単にトハタさんが曲をまだ全部は覚えてないからだそうで

*12:だって、オリジナル曲が充分カッコ良いんだから、わざわざ他人の曲なんて聴きたくないし