8/11の記憶

 明けて11日。夏コミ初日。8時頃に国際展示場駅に到着すべく、若干早めの5時に起床。前夜のバカ騒ぎの影響もなく、このときばかりは寝覚め爽快。なにはともあれPCの電源を入れ、恒例の連絡/実況スレを立ててから、最後の情報収集にかかる。現地の実況スレや、各所の掲示板を巡り、現地の状況やチェック漏れがないかどうか等を入念に確認。さらに、ITさんと本日のリレーションを再確認し、出発。
 行きのルートは、シンプルに新宿からりんかい線というコース。新宿までは、ほどほどの混み具合だったのですが、埼京線のホームがラッシュばりの混みっぷりで、早くも若干辟易気味。車内はさらにカオティックで、如何ともし難い。ちらほらとコスプレ紛いな格好をした腐女子なんかも散見し、静かに苛立つワタクシ。逸る気持ちを抑えられないのは分からんでもないのですが、 頼むからコスプレは会場内に留めていただきたい。他方、ITさんも慣れない満員電車のためか、言葉数少な。
 そんなカンジで、微妙にイヤンな気分で国際展示場駅に到着。牛歩の速度で流れる人の波に身を委ねつつ、ふと横に目をやると、笑っちゃうぐらいガラガラになったりんかい線の車内の光景が目に飛び込んできまして。たまたま乗り合わせてしまった一般のお客さんの不幸に同情しつつ、改札へ。改札のフロアに辿り着くと、巨大な「かしまし」の垂れ幕等が所狭しと乱立しており、コミケ期間ならではの装いに、思わずにんまり。さっきまでの不快な気分が霧散していくのを実感。我ながら現金なことで。
 有人の臨時改札を抜けると、そこはもう戦場。幾人ものスタッフが人々を誘導し、カートを引いた男女が道を行き交う。ビッグサイトへ向かう殉教者の列は果てしなく続いており、けして他所では味わうことの出来ない独特の情念が渦巻く現地の空気に触れると、否応無しにテンションが上がっていく。途中で一般入場のITさんと別れ、ワタクシは一足早く会場内へ。初日ということもあり、館内はまったりムード。自販機で飲料水を確保し、知り合いのサークルのトコに顔を出しに行くも、ちと時間が早いせいか、誰とも会えず。売り子予定だったサークルも、他の売り子さんが間に合ったので、開幕時に鉄砲玉と化しても構わないとのお達しが。
 そうこうしてるうちに、9時前に外周待機列が形成される。この列が形成される瞬間の光景は、何度見ても壮観。瞬間的な圧力は、消毒GIGの最前列のそれに匹敵するからね。経験者が語るんだから、間違いないw。ちなみに、9時前の時点で、今日一番の話題サークルと言っても過言ではなかった、「ちゅるやさん」で御馴染みの「うつらうららか」が、印刷所のミスかなんか*1で頒布出来ないかも、という情報が流れてました。
 で、なんだかんだで10時に開場。拍手と共に頒布開始。ワタクシの初動はbolze.。新刊2種で、5限スタート。頼まれてたオーダーが、自分の分も含めて5だったので、一安心。さっくりと購入を済ませ、島中のサークルを経由して*2シの一桁台の壁方面に。ここに並んでるときにITさんから連絡が入り、早くも入場に成功し、UROBOROSに並んだ、との報が。8時過ぎに並んで10時半頃に入場出来るなんて、昔は考えられなかったけどな・・・。最近は入場もスムーズになってるのね。それと前後して、共同購入をお願いしてたUDさんからも順調との連絡が入る。共同購入って、自分の分担の責任は伴うけど、それ以上に利便性のメリットのほうが高く、非常にありがたい。まさにnetwork of friendsっつーか(違ッ。
 順調に東1-3ホールの買い物を終えたので、SSさんのサークルに寄って挨拶を済ませてから、*34-6に移動。このホールはITさんらに頼んだサークル以外は殆ど寄るべきサークルが無かったので、一旦友人のスペースに戻る。すると、そこでお買い物を頼まれまして。なんでも、企業ブースでモリガンの限定フィギュアを売ってるらしく、それの出来が良かったら買ってきて欲しい、とのコト。ワタクシ、コミケに参加して20年になりますが、企業ブースには一度たりとて足を踏み入れたコトが無いのです。つーか、ぶっちゃけコミケ原理主義者なんで、企業ブースなんて不要と常々思ってるワケで。駄菓子菓子、行って見もせずに批判するなど恥ずべき行為なので、良い機会なんで、行ってみようと思いまして、二つ返事で了承。
 いざ企業に向かわんとす、というトコに、早くも買い物を済ませたUDさんから連絡が入ったので、落ち合うコトに。ついでにITさんも召喚。待つコト暫し、UDさんとITさんが相次いで登場。面識の無い双方を紹介しつつ、今日のブツに受け渡し&精算。UDさんは明日も参戦されるので、早めに撤収されるので、重ね重ね礼を述べ、別れる。
 で、ITさんも道連れとばかりに企業ブースへと誘ったのですが、その前にHTさんのトコにちょっくら寄ってみるコトに。今回、HTさんは知人*4のサークルの売り子をしてるそうなので、どんだけデレデレしてるのか、冷やかしてやろうかと。人波をかきわけ、辿り着いた先に・・・いやがりましたよ?早速にこやかに挨拶をすると、あからさまに表情を曇らせるHTさん。露骨にもほどがあるぞw。HTさんは借りてきた猫のような状態で、いつもの酔いどれキャラとは無縁なモード。受け答えも簡潔で、明らかに会話を弾ませる気が無いと判断。分かりました。邪魔者は去りますよ。つーワケで、気を利かせてそそくさと退散。その際、ちょっとはウチらに着いてくるかなー?と期待していたのですが、煌くような笑顔で手を振ってやがりましたw。いいもん!後でNMさんに言いつけちゃうんだからッ!思わず手持ちのハンカチを「キーッ!」と食いちぎらんばかりに噛み締めつつ、西館へ向けて移動移動。
 西館へと至る回廊は、三日目ほどではないにしろ、なかなかの混みっぷり。そんな回廊を抜け、西の1-2ホールを横目に、一旦外へ。そうか、昇りの長いエスカレーターは、使用出来ないのか・・・。外に出て、人の波に沿って歩いていると、外階段を昇って4Fへと向かう列が目に入りまして。直射日光に晒されながら、1Fから4F分の高さの階段を粛々と昇り続けていった先は、コスプレ広場。あたしゃ三次元には興味無いのですが、ITさんは微妙に現世に未練があるので、ちょっと弄ってみる。
俺 「ITさん、あそこに魔法少女がいますよ?」
I 「・・・」
俺 「?」
I 「あんなの・・・偽者じゃないですか!」
俺 「いや・・・まぁ、そう言っちゃミもフタも無いんですがね」
I 「僕はね、本物の魔法少女に会いたいんですよ!ちゃんとステッキを持ってて、肩にはちっちゃいマスコットの動物が乗ってて、そんで触手に犯されてるような!!
俺 「・・・いや、それは魔法少女の正しい在り様じゃないから」
 もはやこれ以上の会話は不要と判断し、とっとと企業ブースに移動。企業ブースは、言うまでも無く人でごった返しておりまして、なかなか壮観。先ずは頼まれたフィギュアを売ってるブースを探そうとするも、企業ブースの予備知識が全く無いので、ちと途方に暮れる。とりあえず、入り口に表示されてた配置図を頼りに、入場。幸い、件のブースは直ぐに発見出来たのですが、肝心のフィギュアの出来は・・・微妙。半額なら問題ないかもしれませんが、¥7000は高いと判断し、友人にその旨を連絡。ワタクシの判断を尊重してくれたので、フィギュア購入は見送りに。
 いきなり幼児用事が済んでしまったけど、せっかくなんでぐるりと周遊してみるコトに。だらりと見ていると、Tシャツ類が欲しくなったりもしたのですが、殆どのTシャツ類がフリーサイズ or Lまでというラインナップで、ワタクシたちXL Brothersは、揃って↓な気分。だもんで、何故か空いてたRussellのブースでMOSAICのリストバンドとか買ってみたり、デブにもやさしいXLサイズを常備していたサンデーGXブースで、BLACK LAGOONのTシャツ*5
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を買ってみたり。バラライカ姐さんのヤツは、エンジのカラーが欲しかったんだけど、品切れ・・・(´・ω・`)
ちなみに、ITさんは原作未読にも関わらず、「ハヤテのごとく!」Tシャツ↓やトートバッグを購入。
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ヒナギクさんのデザインなら↓買ってたんだけどねw。
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 それと、友人が好きなんで、ぴくせる☆まりたんのTシャツ等を購入したのですが、その際に特典としてアホみたいにデカいペーパーバッグを渡されてしまい、ドン引く。感覚的には、布団とかを買ったときに渡される袋ぐらいのサイズって言ったら、分かり易いかしら?しかも、柄がヤバい。前回のコミケの際にはまりたんが「マスカキやめ!」と指示している柄だったのですが、今回は「シゴいてやる!」ときたもんだ。こんなバッグを持って下界を歩くのは、無理。超無理。ひとまず、それを片手に企業ブースを離れ、回廊付近で対処法を検討。結果、頑張ればワタクシのバックパックに入るという事実が判明したので、なんとか事なきを得る。いやー、常日頃からデカいバッグを使ってて良かった・・・。
 再び東館に戻り、しばし自由行動。ITさんは友人のサークルに行ってしまい、ワタクシの友人も談笑中で行き場を失ってしまったので、再度SSさんトコに行ってみるも、お留守・・・。買い物も済んでおり、行く当ても無く、ふらふらと彷徨っていると、急速に疲労感が押し寄せてきたので、ガレリアのベンチに腰掛け、独り静かに燃え尽きる。程なくして、ITさんから連絡が入り、ガレリアで合流。流石の魔人もお疲れの御様子。いい加減用も済んだので、撤収しようかと思ったところに、DOさんから連絡が。もうしき国際展示場に到着とのコト。時刻は、既に14時。・・・まだ来てなかったのかよ(笑!しゃーないんで、DOさんが着くまでは待つコトに。
 あたしゃ心残りなど無かったのですが、ITさんはある模様。聞くと、かねてより大ファンであると公言している新田真子さんの新刊は買えたものの、サインを頼み損ねた、と。せっかくの機会なんで、ちと焚き付けて、サインを貰いに向かうよう仕向ける。この時間なら、スペースが混んでることも無いだろうし、まぁ迷惑にはならないでしょう。ITさんがいなくなったので、しばし放心していると、すごすごとITさんが戻ってきまして。なんでも、スペースにいらっしゃらなかったとか。ドンマイ。
 ここで、おっとりがたなでDOさん登場。挨拶もそこそこに、目当てのサークルへと向かっていきました。まぁ必要最低限の義理も果たしたしってコトで、ここで撤収。もはや友人のスペースに帰りの挨拶に向かう気力も残ってなかったので、メール等で済ませ、ビッグサイトを後に。が、帰りたいときにさっくり帰れるほど、コミケは甘くない。TWRゆりかもめ水上バスといった各交通機関はハンパなくマヒしまくっており、本数の多い都バスも同様。過去数年、盲点として機能していた、横浜駅 or 羽田空港行きのリムジンバスにも列が出来ており、完全に当てが外れる。しゃーないので、若干本数が少ないもの、比較的空いていた浜松町行きのバスの乗り込み、ようやく会場を後に。
 この日は朝から何も食べてなかった上に、疲労も極限に達していたので、手っ取り早く燃料を補給すべく、浜松町駅の地下レストラン街に潜入。お盆期間というコトもあってか、15時前とはいえ、人影はまばら。適当にチョイスした結果、意外とリーズナブルなランチメニューのあった天麩羅屋で食すコトに。老夫婦の営む店のようで、店内は完璧なまでに弛緩しきっており、やる気ゼロっつーかマイナス?まぁ今のテンションには丁度良い塩梅なので、放置放置。揚げたての天丼をもふもふと貪り、ようやく気力が若干回復。その機を逃さず、大江戸線で新宿を経由して、ほうほうの体で最寄駅まで辿り着く。そのままタクシーで帰ろうかと思ったのですが、軍資金補充のために郵便局に寄ってしまったので、タクシーに乗る機を逸してしまいまして、とぼとぼと歩いて帰宅。すぐさまシャワーを浴び、冷房の効いた部屋でくつろぐ。ふと気がつくと、ITさんの姿が見えない・・・?階下の部屋を覗いてみたら、速攻で就寝してましたw。
 その後、夜まで寝かせておきまして、夕飯に手料理を振る舞い、軽く談笑してから2時頃に床についたのでした。

*1:ワタクシが小耳に挟んだ話は、印刷所の搬入ミスというウワサでした。実際には、搬入ミス以前の問題だったんだけどね

*2:楽しみにしてたサークルは欠席・・・

*3:盛況だったので、早々に退散

*4:女性

*5:バラライカ姐さん柄と、レヴィ柄