7/2の記憶(完結篇)

 メイリッシュを後にした我々は、とりあえず駅方面に向けて移動し、その道すがら発見したCOCO'Sに入店。肉を喰らいつつ、トーク再開。
 菜食主義から各種HC伝説ネタ、ホスト部ハルヒ、プロレスと、あっちゃこっちゃに話題が飛びまくる会話が、実に面白い。これが上っ面だけの薄い内容だったらしょーもないんですが、どのネタも深すぎてダメすぎw。オフレコにせざるを得ないようなネタばっかじゃんw。
 そんな会話中、ふとmixiの実況スレをチェックすると、後ほど合流予定のBBさんの行動がリアルタイムで書き込まれてまして、慌てて現在地を書き込むw。が、すぐさまこちらに合流するのではなく、行きつけのメイド喫茶で一息ついてから合流するとのこと。もう、独りでもメイド喫茶に足しげく通うレベルにまで達してらっしゃるのね・・・w。
 その後も話は尽きませんでしたが、KZさんらは仲間のライブを観に行くため、そろそろお開きにっつーコトで、17時半頃に店を後にする。駅でKZさんらと別れ、ほどなくしBBさんと合流。ちなみに、この時点でのメンツは、ITさん、HTさん、BBさん、
 俺。さすがに買い物に繰り出す気力も残ってなかったんで、素直に呑みに移行。駅から近いコトもあり、第三回のFxFxAxNxの舞台にもなった、甘太郎に向かう。
 幸い、甘太郎は空いていたので、隔離部屋をお願いし、個室風味な区画に通される。個室というコトで安心したのか、どっかと腰を下ろすなり、ITさんがなにやらカバンをもぞもぞとまさぐりだしたかと思いきや、今日の収穫物である其レ屋のチラシをワタクシに手渡したワケで。そして、其レ屋の瞬殺されたコピー誌のエロさについてと、それを入手出来なかった悔しさについて、熱く熱く語ってくださいました。
 件のコピー誌が、入場した時点でほぼ完売に近い状態だったコトに納得いかない御様子だったので、サークルの人間が先行して買ってる現状について説明すると、得心いった模様。・・・多分、そう遠くない将来、ヤフオクでサークル・チケットを落札するであろうITさんの姿が、目に浮かびますなw。そんなバカな真似をしないように、しっかり指導せねばw。
 で、こちらも、頼まれてた新刊を渡し、ついでに以前から約束していた、手持ちのレトロ本*1も渡す。すると、いつになく真剣な表情を浮かべ、黙読し始めまして。その真摯な姿は、傍目から見ればビジネスマンもかくやってなカンジですが、読んでるのは「えろえろよ〜」な本なワケで。ニヤニヤしながら読んでくれるんなら良いんですが、なんでそんな締まった表情を浮かべながら読んでいるのか、とw。とは言え、もはやツっこむのもめんどくさいので、放置放置。
 暫し後、ようやく現実世界に帰還されたので、その後はダラダラとオタ話に終始。途中、俺とHTさんで同人関連の話題で盛り上がってしまったので、BBさんは、ちと置いてけぼり風味。スマヌスマヌ。が、本来ならその話題に真っ先に食いつくはずのITさんも沈黙を保ったまま。不思議に思ってふと横目に見てみると、精根尽き果てたような表情で、
ソフトドリンクをちびちびねこねこと舐めております。なんせ、前日深夜までスタジオに入っており、帰宅後にカタログとかをチェック。そして、興奮覚めやらぬまま、徹夜で東京に乗り込んできて・・・ってなカンジで、ムダに過酷な強行軍を敢行してきたワケで、そりゃー疲労困憊にもなりますなw。
 駄菓子菓子、時折、俺やHTさん、BBさんなんかが、ケータイの待ち受け画面を見せ合い、ステキ画像とかで盛り上がっていると、猛然と覚醒し、その待ち受け画面を視姦しまくり。で、真面目な顔して
「なんなんですかコレ!?、でらエロいじゃないですか!」
と食いつきまくったりするのですが、一通り食いついた後は、また弛緩モードに回帰するので始末が悪いw。
 そんなグダグダなれど楽しかった酒宴の時も、あっという間に過ぎ去っていきまして、気がつけば時刻は20時前。ITさんが事前に設定していた帰還のタイムリミット目前。が、微妙に去り難いようなムードを醸し出していたので、終電を検索。アキバを21時45分に発てば、最寄り駅まで帰れる、という情報を提供。
 とは言え、前述したようにお疲れ&おねむな御様子だったんで、ここは毅然とした態度で帰路に着くかと思いきや、「じゃあもう少し・・・」とか言うでもなく、しれっとした顔で当初の予定を破棄。意思弱ッw!結局、21時頃までゆるゆると楽しみまして、ようやくお開き。
 ITさんを駅まで送るべく、夜のアキバを歩いていたのですが、その道すがら、俺が、ハルヒのDVDのEpisode00の限定版を入手し損ねた話をしまして、見かけたら買っといてくださいー、とお願いしたところ、おもむろにケータイを取り出し、何処へかと電話し始めまして・・・。帰りが予定より遅れたんで、それの連絡かしら?とか思ってたら、
なにやら様子が違う。口調が余所行きですよ?そして、
ハルヒの・・・」
「そうそう、限定版・・・」
「じゃあ取り置きで・・・」
とかいう妙なセリフが漏れ聴こえてきてますよ?もしかして、地元のショップとやりとりしてるんスか!?いやいやいやいや!気持ちはめがっさ嬉しいんですが、なんかおかしくないでスか?普通、ケータイにアニメショップとかの番号なんて登録してないでスよ?しかも、この流れるような一連のやりとり・・・明らかに日常の延長線上。つまり、常日頃からこういうコトをやってらっしゃるワケデスネ?忙しい社会人なら、当然のたしなみ・・・なのかなぁw?
 電話終了後、ステキな笑みを浮かべながら、無事に確保出来たコトを伝えてくれたITさんの姿は、神々しかったです。そんなアルカイック・スマイルを見せつけられた日にゃー、ヤボなツッコミなんて出来やしません・・・w。ITさんの漢前っぷりは、五大陸に響き渡るぜw?
 最後の最後まで格の違いを見せつけてくれやがったITさんを無事に送り出しまして、ようやく一息。このまま解散してもよかったのですが、時刻はまだ21時。首都圏在住組としては、いささか早い時刻でしたので、もう一軒どっかに寄るコトに。LittleBSD辺りにでもしようかと思ったのですが、BBさんが行きつけのメイド喫茶*2に行きたがっていたので、物見遊山でその店に行ってみるコトに。
 辿り着いた先は、某同人ショップが入ってる、小さな雑居ビル。このショップには、ここ数年足を運んでいなかったのですが、こんなトコにまでメイド喫茶が進出してたのか・・・。ちとビックリしつつも、狭くて急な階段を踏みしめつつ、上へ上へ。すると、建物の最上階に件の店がありましたよ?先行したBBさんから、こんな時間にも関わらず、意外と混んでる、との報を受けまして、なんかもう帰りたくなってしまいましたがw、幸い、一組が退出するようで、入店可能に。
 おっかなびっくり入店してみると・・・かなり狭い。が、シックで落ち着いた佇まいの内装が、そのこじんまりとした空間とマッチしてて、窮屈さとかは無縁。店内には、メイドさんが二人、団体客と個人客が一組ずつ。メイドさんの衣装は、丈の長いクラシカルなスタイルで、好感が持てました。
 ウチらは、4人がけの席に案内されまして、しばし内部を視姦してると、オーダーしてないのに紅茶が用意される。なんでも、この店は30分\500という漫喫風味な料金システムとなってるそうで、紅茶はサービスだとか。それと共に、鍵*3が渡される。すると、BBさんが嬉々として、その鍵の説明をしてくれました。なんでも、これを失くすと店内から出られないそうで。
 ・・・普通の店ならドン引きしてしまいますが、この店に限っては、なんか赦せてしまう雰囲気があるっつーかw。
 いろんな料金体系やシステム店があるもんだなぁ、と妙な関心をしてると、メイドさんがゲーセンノート*4風味な、手作りのノートや店舗紹介用に冊子とかを持ってきてくれまして。その冊子を読んで、ようやくこの店の名前が判明w。そうか、シャッツキステ↓っていうのか。
http://schatz-kiste.net/index.php
その言葉の解説とかを読みつつ、改めて店内を見渡してみる。木やレンガを基調とした内壁や、棚がそこここにある内装は、なんとなく小洒落たレコ屋風味でもある。質素なんだけど、安っぽい雰囲気になってないトコなんかは、
なかなかツボを心得ていて宜しいんじゃないかと。棚には、レコードの代わりに、本や各種ボードゲームが飾られてまして、そのボードゲームで遊んだりするコトなんかも可能だそうで。ちなみに、置かれてる本は、イラストの描き方的なハウツー本とか、各種資料、洋書、絵本、漫画まで、結構雑多な印象。何故か、と言うか当然というか、エマが2セットもあったりw。
 そんな中、HTさんが目敏く「ハトのおよめさん」を発見し、なんとはなしにツっこんだところ、メイドさんの一人が猛然と反応。なんでも、ハトよめに反応した客は初めてだったそうでw。それをきっかけに、HTさんやBBさんがメイドさんと軽妙なトークを展開。ワタクシは言うまでもなく三次元には関心が無いので、弾まなかったネタとかを拾う程度。しかし、メイドさんが、丸尾末広とか、ハトよめとか、HELLOWEENとか、Youtubeとかに反応を示しているっつーのは、如何なものかとw。ま、「分かってらっしゃる」方々だったんで、気楽でしたが。
 しっかし、この場で最も輝いてたのは、間違いなくBBさん。
何度も足を運んでるので、「まだ、〜さんはお見かけしたこと無いんですよ〜」ってな具合に、普通にメイドさんの名前とか覚えてるし。恐ろしい子
 店が小規模な分、細部に至るまで手が加えられており、遊び心が感じられて、実に居心地が良かったですね。もはや飽和状態となってるメイド業界ですが、こういう地味なれど良質なお店には、なんとか生き残っていただきたいなぁ。機会があれば、また足を運んでみたいですね。
 てなワケで、閉店である22時まで店で過ごしてから、銘銘帰路に着いたのでした。アキバ滞在時間13時間にも及んだ長い一日は、こうして幕を閉じたのです。あー、疲れたw。

*1:石屋Mさんの本とか

*2:本日2回目w

*3:ファンタジー風味なデザインのヤツ

*4:交流/楽描き用とかのアレね