6/7 @新大久保EARTHDOM/ONE MORE TRIO/SETE STAR SEPT/APOLOGIST/NOMOTO

APOLOGIST

 ふらっとライブを観に行ってきました。せっかくの都心行きではありますが、特に買い物したい気分でもなかったので、真っ直ぐEARTHDOMに向かいまして、18時半頃に到着。すると、なにやら店の前にいかついカッコのお兄ちゃんが佇んでおりまして*1。その見た目からは、どのバンドを目当てで観に来たのかさっぱり分からず、小首を傾げつつ入店。フロアに入ってみると、当然のように人っ子一人いやしねぇw。バーカウンターを覗いてみても、スタッフの方がカウンター内にいるだけで、珍しく出演者の姿も見当たらず。
 しゃーないのでフロアに戻り、ベンチに座ってぼんやりしていると、NMさんが登場。先日のFxFxAxNx@eM SEVENのDVD-Rを貰ったり、物販でGRIND SHAFTのCDを買ったりしつつ、談笑。すると、今度はBBさんがいらっしゃいまして。先週末のアキバでのセッションの話やら、BBさんの音楽の趣味の話やら、肉奴隷の中の人の話やら、色々伺いまして。そうこうしてると、某店スタッフのKさんやN2さんも相次いで到着し、気分は完全にeM SEVEN(笑。居心地が良すぎて困るぜw。
 結局、開始は15分近く押しまして、ONE MORE TRIOが先陣を切ってスタート。
 この日のONE MORE TRIOは、フロアとステージに各種エフェクターを設置してまして、かなりスペースを活かしたwセッティング。事前にそこら辺をナッカメンさんに伺ったところ「なんて言うか・・・自由な感じで・・・」という返答をいただいていたので、否応無しに期待が高まっていたのですが・・・やってくれました。
 先ずはステージ上のエフェクターを乱暴に踏み、叫び声を上げつつ、各種エフェクターを踏みながらステージ〜フロア間を数周し、そのままフロアの扉から場外に逃走www。無論、置いてけぼりにされた我々は( ゚д゚)ポカーン→大爆笑。その間、ナッカメンさんが倒したマイクのハウリングが、フロア内を木霊してたというw。
 ひとしきり笑うも、一向に帰ってこないナッカメンさん・・・。誰もが「ひょっとしてもう終わったのかな・・・?」と思い始めた矢先、いきなりステージ奥の扉が開かれ、颯爽とナッカメンさんが帰還。その意表を突いた復帰っぷりに、歓声が巻き起こるも、そんな歓声を拒絶するかの如く、ステージからフロアに向かってダイブを敢行。起き上がるやいなや、再度フロアからまっしぐらに逃走するという体たらく。しかも、今回はそっとドアを閉めていくという、ステキなマナーを披露w。ダメだ、笑いが止まらねぇwww。
 「今度はどうやって帰ってくるのかしら?」と皆がwktkしながら待っていたら、憑きものが落ちたようなさっぱりとした表情で、出て行った入場口からおずおずと戻ってきまして、淡々と機材を片付け始めちゃいましたよw?つまり、それで終了w。いやもう清々しいまでのダメっぷりが最高でしたね。なんせ、パフォーマンスの時間よか、撤収作業の時間のほうが長いんだからねw。しかし、ONE MORE TRIOは、広い空間で放し飼いにしたほうが面白いのねw。
 お次は、SETE STAR SEPT。ライブも未見だし、音すら聴いたコトが無いので、gringバンドらしい、という知識以外は未知の存在。編成は、vox&noise*2、G、Dsというスリー・ピース。Gは、ベース・アンプに繋いでましたね*3
 しかしてそのサウンドは、基本はピュアなgrindなれど、そこに隠し味を効かせた懐の深さも垣間見える激音。ベースとなるgrindのスタイルは、voxの方の声質も相まって、DISCORDANCE AXISを彷彿とさせる、硬質でタイトなスタイル。
 Gは重く、磨り潰すようなリフを刻み込みつつも、要所でThrash Metal然としたソロとかも織り込んできて、見た目*4とは裏腹に、非常に攻撃的。Dsはタイトかつパワフルなんだけど、どこか整然としてなくて、固さも残ってるトコが味わい深かったり。voxは、意外と軽やかに動き回りつつ、絶叫絶叫また絶叫。が、エフェクトのトーンを微妙に弄ったりする細やかな部分も併せ持っており、そこら辺の匙加減が面白いなぁ、と。
 楽曲的には、意外とショートカット・チューンは少なく、どの曲にもなんらかのフックを設けており、完成度が高く、聴いてて全く飽きない。個人的には、前述したDISCORDANCE AXISのサウンドに、KRIGSHOTとThrash Metalのエッセンスを隠し味に効かせた様な印象を持ちました。時折混じるR&R風味なテイストとかがカッコ良いんだよね。後半、若干ぎこちない展開もありましたが、基本的にはかなりツボ。音源とかでも、じっくり聴いてみたいですね。
 三番手は、この唯一全く知らないバンドのAPOLOGIST*5。入場時にもらったフライヤーを見る限り、どうもBlack Metalらしい・・・怖ッ。見ると、ステージには黒塗りメイク*6を施したメンバーが、燭台やら剣やらを飾り付けてまして、ますます恐怖心が募る。もしかして、小動物を殺しちゃったり、豚の血とかを撒いちゃったりするのかしら・・・(((((((;゚Д゚))))))とりあえず、身の安全を確保すべく、後ろの方で傍観を決め込むコトに。ちなみに、編成はvox、G、B、Dsというオーソドックなもの。
 セッティングを終え、voxの方がマイクを取り、MCを始めたのですが・・・あら?なんかトークの内容が三の線なんですが・・・?メタル特有の「盛り上がっていこうぜ!」的な内容のMCに、思わず腰が砕けるw。なんなんだ、このフレンドリーなノリはw。
 で、演奏開始。Black Metalにありがちな、音の密度に反比例するスピード感の無いドラミングじゃなくて、ブラストとかでもきっちりグルーヴや速度を感じられる、ちゃんとしたDsだったおかげで、まぁ抵抗無く聴ける演奏。ただし、voxがトークほどの威力が無くw、序盤はイマイチ。
 フロアも様子見ムードだったのですが、途中のMCで火がつく。どう聞いても漫談風味なvoxのトークの端々に「unity」とかの単語が散りばめらており、キミらはドコのYouth Crewなのか、と説教したくなってくるw。その姿勢は大いに好感が持てるのですが、Black Metalとしては完全にアウトとしか思えないw。さらには、途中でMCがDsに交替。交替時には、voxがDsのオナニー話とかをネタにするという、華麗な下ネタも織り込み済み。
 件のDs氏は、マイクを持った手の小指を立てながら*7時折カミつつもステキなトークを展開。ここまで雄弁なメンバーが揃ってるバンドも珍しいなw。
 そして、極めつけは、観客を巻き込んでのポージング。APOLOGISTの「A」の姿勢をとらせるべく、振りつきで指導。何度か練習してるうちに、あまりの下らなさに楽しくなってきてしまい、最後は俺もポーズをとっちゃったりw。そんなポージングが決まったところで、再度曲に雪崩れ込み、終了。ネタまみれなトークとは裏腹に、演奏も楽曲もちゃんとしてたので、一安心w。終盤の曲では普通に歌うパートとかもあったのですが、そのときのvoxの声が意外と良かったんで、実は正統派メタルを演ったほうが似合うんじゃないかという気が。
 で、トリはノモトさんのソロ。なんつー順番だw。この日のノモトさんは、MAX/MSPを駆使したセットで、機材はミキサーとMacのみというシンプルな構成。
 ステージ中央にどっかと腰を下ろし、いつもよりも圧倒的に早くセッティングを済ませw、ヘッドフォンをしながらミキサーやサウンドの微調整をし終えたところで、開始。
 序盤は非常に分かり易いHarsh Noiseで、パっと聴きにはお約束すぎる音色だったんで、あんま面白みは感じなかったのですが、よくよく聴いてると、妙に耳ざわりの良いトーンで鳴ってまして。どうも、周波数を調整し、意識的にトーンをコントロールしてた模様。ヘンなトコにこだわるなぁw。
 中盤以降になってくると、鳴らしてる音のスタイルが徐々に変わってきて、noiseというよりは音響系に近い感触に変わってきたので、フロア内をうろつきながら、ベスト聴けるポジションを探ってみたり。結果として、N2さんが立ってたトコが一番良く聴こえてました。さすがはベテラン。分かってらっしゃるw。音を聴く分にはそのポジションが良かったのですが、個人的には操作してるトコをじっくり見たかったので、再び最前列に戻って、かぶりつきで視姦視姦。
 ラスト付近になってくると、ビートっぽい展開を導入してきまして、なかなか良いカンジ。結局それをフェード・アウトさせてフィニッシュ。
 個人的には、ノモトさんのポテンシャルを考えると、平均点より落ちる感は否めないかなぁ、と。音色とかの細部は面白かったんですが、全体の構成や展開を鑑みると、ちょっと煮え切らなかった印象。が、考えようによっては、それを狙ってたのかもしれない。微熱感覚な箱庭ノイズとでも申しましょうか。
 終演の時点でまだ21時半前だったので、バー・カウンターに移動して皆で談笑し、23時頃に帰路についたのでした。物の見事にバラバラなメンツでしたが、4者4様で面白かったですにゃー。

*1:後で気付きましたが、APOLOGISTの中の人でしたw

*2:エフェクターとペダル

*3:分岐させてギター・アンプにも繋いでたのかな?

*4:ツインテでゴス

*5:アポロガイスト

*6:白塗りはしてなかった

*7:これはクセじゃなくてネタ。終盤、小指立てる忘れてたしねwww