4/1 "center of the earth 大学卒業記念GIG"@本八幡音楽館Hard Studio/ONE MORE TRIO/ENDROLL/VOMITUK/MY HEAD SWIM/BRIGHT AND DARK SIDE/SHOUT MOSKVA

SHOUT MOSKVA

 昨日の続き。
 とりあえず、VOMITUKの他のメンバーが合流し易いように、駅前の分かり易い居酒屋に入ろうってなコトになったのですが、金曜夜なだけに、結構満席な店が多く、何軒か回った末に、北口の笑笑に落ち着く。
 適当にオーダーし、練習の労をねぎらいながら乾杯。つーか、まだNさんは肝心のライブすらやってないっつーのに、すでにまったりムードw。
 色々話していくうちに、Nさんがラップトップで作ってる音楽の話になり、ご丁寧にもカバンからPowerBookを取り出し、ソフトを操作し、実際に曲を作りながら懇切丁寧に説明してくださったのですが、これがもうたまらなく面白い。
 一見難しく*1見えるのですが、かなり視覚&感覚的に分かり易い印象。一音一音のパラメータを緻密に作ったり出来るんで、凝りだしたら止まらんだろうな、これは。ノイズとかも簡単に作れるんで、多分BASTARD NOISEが初来日公演で使ってたのも、これと同系統のソフトだったんだろうな。
 このソフトに纏わるエピソードや、そこから派生していったNさんの音楽の遍歴なんかを伺っていたら、あっという間に時刻は1時前。さすがにもう始まってるだろっつーコトで、音楽館に戻る事に。
 さすがに、今度は人もいて賑やかな状態。ご機嫌なHさんやKKNさんが迎えてくれまして、談笑。そんな中、さっきの居酒屋での会話の中で急浮上した、今日のVOMITUKのライブに俺が参戦するっていうネタをNさんがKKNさんとHさんにふったところ、二つ返事で許可が下りまして。・・・いやいやいやいや、誰か拒否しようよw。
 とは言え、まぁやらせてもらえるんなら有難い話なんで、俺も「やるやるー」ってなノリで呼応w。つーコトで、VOMITUKのライブは一度しか観たコトがなくて、勿論曲も知らない俺が、急遽参戦ケテーイ。
 そんなサプライズなイベントもありつつ、ライブは1時間以上押して、1時過ぎにスタート。トップは、当初の予定には無かったんですが、ナッカメンさんのソロ・プロジェクトであるONE MORE TRIO。2月にハットリさん、ノモトさんと共に即興演奏@eM SEVENでご一緒させていただきましたが、ソロのステージを観るのは初めて。
 マルチエフェクターテルミンとかでノイズを発生させつつ、絶叫してのたうち回るってなスタイルなのですが、Nさん曰く「煮え切らない」カンジが良い味出してまして、中途半端にテルミンを振り回した挙句、暴れてる最中にシールドに足を引っ掛て蹴躓き、音が途切れてしまったのでなし崩し的にフィニッシュという、どうにも締まらないラストだったのですが、蹴躓いたマルチエフェクターが「STOP」という文字を点灯させている事実に気付き、場内納得。時間にして5分にも満たない、通り魔的なステージでしたw。
 二番手のバンドのときは、外でモヒカンにセットしているHさんを愛でながら、KKNさんらと共にダラダラくっちゃべってました。Hさんのトサカの立ちっぷりが予想以上で、かなり盛り上がる。ちなみにこのモヒカン、寝ても形が崩れず、4/1の17時過ぎまでは健在でしたw。
 VOMITUKは3番手だったので、セッティングにかかる。スタジオ内には多数のアンプがあったので、俺もアンプを2台使うことに。で、マイク2本にノモトさんのギターと余ったエフェクターも借りて轟音を出そうと思ったのですが、ここで経験不足が露呈。
 さっきの練習どおりの繋げ方をしたにも関わらず、何故か片方のアンプからしか音が出ない。それの調整を試みたのですが、結局上手くいかず、調整に手間取ったせいでギターをセットすることも出来なくなってしまい、一緒に借りたワウをセットするのが手一杯という体たらくで、当初のプランが呆気なく瓦解。
 事前の打ち合わせにより、各自のセッティングが済み次第、順次音を出し始めて、そのまま演奏に雪崩れ込む、という方式だったので、すでにノモトさんはベースを弾き始め、ハットリさんのドラムも鳴り響き出していたので、俺もヤケクソ気味にハーシュ・ノイズで応酬。そこにカキヌマさんの絶叫が木霊し、スタート。
 そっから先は、よく分かんないw。俺は、基本的には床に座ってミキサーとエフェクターを弄って、曲もへったくれもなく轟音を垂れ流しまくり。時折、ふらふらとステージを徘徊し、落ちてるマイクを拾って叫んでみたりw。
 序盤こそカキヌマさんの声や、ノモトさんのイカれたベース音、ハットリさんのD-Beatが聴こえたりもしましたが、テンションが上がっていくにつれ、だんだんと意識が乖離していき、久しぶりに第三者視点モードに突入。
 わりと早い段階で、どこからともなく飛んできたフロア・タム*2が俺の真横ぐらいに落下したのですが、普段なら怖いから避ける動作とかをとるはずなのに、第三者の視点だから「危険」という認識が欠落しており、無意識の反射行動すら起こらない。そんな自分の身体の反応が、とても面白い。終盤、カキヌマさんがJC*3を倒し、それが俺の足の先を挟んだのですが、そのシーンも他人事みたいに眺めてたしw。
 俺が、そんな乖離モードに突入してる間に、ステージでは異変が起こってまして、前述したフロア・タムを放り投げたハットリさんは早々にステージを立ち去り、近所のコンビニに酒を買いに行っちゃいましてw、気がついたらカキヌマさんがドラムを叩いてたり、そんなカキヌマさんも、前述したようにアンプを倒して立ち去っていったのですが、俺とノモトさんは全く意に介さず、延々とノイズを垂れ流しまくり。
 終盤、意識が回復した俺は、一端ノイズを切り、ノモトさんに目を向けたのですが、ノモトさんが無表情にノイズを放ちながら続行を促していたので、仰せのままにノイズを再開w。結局、その後数分ほどノイズを吐き出して、ようやく終演と相成ったのでした。終演後、ふとミキサーを見たら、ツマミの一つが折れ曲がってたのが、激闘っぷりを雄弁に物語ってたっつーかw。
 正直、VOMITUKのステージっていうよりも、HC成分過多なサハリンのステージって言ったほうが適切だったと思います。VOMITUKファンの皆様、ごめんなさい・・・orz
 個人的には、出音のトーンのヴァリエーションの少なさを筆頭に反省点過多なれど、アホみたいに轟音を出しまくれたので、かなり心地良くはあったし、カオティックなステージングも含め、それなりにお客さん的にも楽しめたのではないか・・・と思いたいw。ま、俺はあくまでスポット参戦であり、パーマネントなメンバーじゃないんで、VOMITUKファンは安心してくださいw。
 終演の時点でAM3時前。完全にグロッキー状態だった俺は、スタジオの外でへばってました。ちょっと回復してからはロビーに移動して、さきほどのステージの反省会とかをしたり、外に買い物に行ったりしてたので、トリのSHOUT MOSKVAまでのバンドは、全部見逃しました・・・スマヌスマヌ。でも、耳がバカになってたんで、デカい音はしんどかったっていう言い訳もあるので、カンベンしてつかーさい。
 AM4時過ぎに、ようやくトリのSHOUT MOSKVA登場。シンセ×2、G、B、Dsという編成。DEEP SLAUTERのメンバーやeM SEVENのスタッフらを擁する、ディスコーダントHCバンド。この日の企画は、そんなSHOUT MOSKVAのDsの方の大学卒業記念として企画されたそうで、最初にメンバーから企画のいきさつのアナウンスがあり、そんな彼に捧げる曲を1曲プレイし、和やかなムードでスタート。
 が、SHOUTの本番開始と同時に、一気にメンバーがスパーク。音源のスマートな印象とは裏腹に、激情を剥き出しにした熱いステージングを披露。これには意表を突かれた。特に、vox&GのDEEP SLAUTERのヤスさんが熱過ぎる。ギターを掻き毟りながら絶叫する姿は、普段のにこやかな姿とは似ても似つかぬ弾けっぷり。他のメンバーも熱く動きまくり、しまいにゃシンセが台から落ちる始末w。
 そんなシンセのリフとかメロディを巧みに織り込み、キャッチーでダンサブルなビートも心地良く、それでいて激しさも内包したサウンドは、ホント、カッコ良かった。フロアも、そんなSHOUTに呼応して、お祭り騒ぎ。皆ニコニコしてて、実にピースフルな雰囲気。
 一応の終演後、改めてDsの方を讃えたり、お祝いのケーキが登場したりしたところで、アンコールを要求する声が。あんま残り時間が無かったにも関わらず、ラストにもう1曲演奏するコトになったのですが、シンセの1台は使えず、ギターは音が出ないなどトラブル続出。それに対応すべく、Nさんらが奔走したりして、もうてんやわんやw。そんなこんなで、なんとも賑やかな幕切れと相成ったのでした。

*1:けして簡単ではないんだろうけど

*2:ハットリさんが投げ捨てたそうなw

*3:アンプね