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最近読んで面白かった単行本とか。

特ダネ三面キャプターズ 1 (まんがタイムKRコミックス)

ま、これは一般教養なんで、ウチの日記をチェックしてるような好事家の方々なら、未読ってコトは無いよね？
　万が一未読な方がいらっしゃいましたら、速やかに書店に赴いて購入するように。つーか、それ以前に説教です(ぇ
　ま、あずまんが以降の萌え4コマの系譜ではあるのですが、絵柄、内容共に品のあるテイストが持ち味*1。「トリコロ」よりはスラップスティック成分多めなので、とっつき易いかも。無論、海藍さんお得意のemoいテイストが隠し味として効いているので、抜かり無しです。

天体戦士サンレッド 1 (ヤングガンガンコミックス)

　善良な小市民で、つつましく暮らしつつも世界征服を目論む悪の組織「フロシャイム」と、キャバ嬢のヒモで、チンピラ風情なヒーロー「サンレッド」との戦いを描いたギャグマンガ。ヒーローだなんだと銘打ちつつも、実際には、冴えない若者の生活を描いた、しみったれた物語だったりするのですが、それがたまらなく良かったり。
　なんせ、舞台は川崎市ｗ。「フロシャイム」の川崎支部のアジトが木造の築23年の物件だったり、怪人はケンタでバイトしてたり*2ってな具合で、親近感湧きまくりっつーかｗ。しかも、ご近所の評判もよろしく、品行方正。日常生活の知恵も回るという、ルックス以外は愛すべき小市民集団なトコが泣ける。勿論、本分である世界征服への橋頭堡として川崎を征服すべく、日夜ヒーローである「サンレッド」に戦いを挑むものの、毎回ボッコボコにされるというｗ。
　で、そのヒーローである「サンレッド」がイカす。一応ヒーローらしくゴレンジャー風味なマスクは着用してるのですが、それ以外の格好は、思いっきり普段着。ジャージ姿とか、Tシャツ*3短パンでつっかけとか、そんなカンジｗ。攻撃も、普通に殴って蹴るだけという体たらく*4だし、普段はキャバ嬢からこずかいもらってる身だったりと、人間のクズ風味ｗ。
　そんな連中の、煮え切らない日常が刻まれてまして、面白いんだけど、どこか身につまされるっつーか。とりあえず、ボンクラ学生やニート風味な人は必読っつーコトでｗ。掲載誌はヤングガンガンですが、ヤンマガ臭漂うテイストでございます。

もえちり！（1） (シリウスKC)

「全日本妹選手権」でお馴染みの作者の最新作。前作は、妹とは名ばかりで、実質的にはドープなヲタネタを連発しまくり、そのやりたい放題っぷりも記憶に新しいですが、今作の序盤では、わりと真っ当な方向性で行こうという工夫が伺えます。設定こそ47都道府県を擬人化するという突飛なものでしたが、バトル制度を導入して、各キャラを立てたギャグマンガにしようという意図が感じられたのですが、ぶっちゃけイマイチｗ。
　本領発揮となったのは、第3話からで、なにかが吹っ切れたかの如く下ネタを連発し、お得意のパロディなんかも挿し込んで、スウィングしまくり。以降は、ヲタネタと下ネタを中心に、「妹選手権」以上にはっちゃけた内容で爆走しまくる、ステキなギャグマンガへと昇華しております。やっぱこうでなくっちゃｗ。

*1:それ故に、いまひとつブレイクしきれてない感は否めません。誠実で実直な感じが作品から滲み出てて、個人的には大好きなんですが、大衆性には乏しい気もします。「ARIA」や「ぱにぽに」、「あずまんが」みたく、良いスタッフに恵まれてアニメ化したら（「トリコロ」でも良いんだけど）地味だけど良質な佳作に仕上がると思うんだけどね

*2:ルックスは怪人なんだけどｗ

*3:ちなみに、Tシャツの文字は「ミュートマJAPAN」とか「フロンターレ」といった具合に神奈川ローカル･ネタが仕込まれてたりして、ナイスｗ

*4:それでも余裕で勝っちゃうんだけどｗ