1/29 "no name-ss8"@向ヶ丘遊園OTA STUDIO/ONE WAY DOWN/RINTO/TANTRUM/MAD MANIAX/GROANING GROOVE 

 昨日のサンクリ・レポの続きって体で。
 17時20分頃に向ヶ丘遊園に到着。OTA STUDIOに着くと、入り口にG☆Gのオオノさんがいらっしゃいまして、訊けば、もうじきトップのONE WAY DOWNが始まるとのことだったので、そそくさと階下に移動。入り口で入場料を払い、脱いだ靴を下駄箱にしまおうとしたところ*1下駄箱の一部にディストロ・コーナーが。見れば、まだ買ってなかったG☆Gのシングルがあったので、速攻購入。
 スタジオのピアノの下に荷物を置き、そのまま左サイドに陣取って開始に備えたのですが、このポジショニングが大失敗でして・・・。トップのONE WAY DOWNは、vox&G、B、Dsのスリー・ピース。ラフでファストなUKメロディック系サウンドを聴かせるバンドでして、数年前に解散してるのですが、昨年復活したそうで。音源は持ってるんだけど、ライブは初見。
 基本的には音源のイメージどおりのサウンドだったのですが、ドラムがかなりスリリングwで、パワフルで勢いがあるんですが、ガタガタになる一歩手前ってなカンジのつんのめりっぷりがカッコ良いw。コーラスをキメながら必死に叩きまくってる姿がいいカンジです。
 が、このドラムの音に、意外な落とし穴がありまして。そんなに広くないスタジオ内ナノに、マイクで音を拾っていたのですが、その音の出所が、俺の真横にあるスピーカー・・・。しかも、ちょうど俺の背丈にジャストな高さにセッティングしてありまして、左の鼓膜を直撃しまくりw。特に、スネアの音が凄くて、鳴るたんびに鼓膜が、鼓膜が・・・ッw!しゃーないので、フードをかぶって、フード調節用の紐の先端を左耳に突っ込むという窮余の策を講じ、事なきを得るw。
 閑話休題。今回のセットでは新曲も披露してたのですが、持ち前の翳りのあるメロディは冴えてるし、益々ファストな曲調に仕上げてきてまして、かなりカッコ良かったです。まさにメロディックHCと呼ぶに相応しい、なかなかのパフォーマンスでした。また観たい。
 二番手はRINTO。このバンドのカッコ良さは「パンク・ロック」な部分に凝縮されてると思うのですが、そんな魅力は相変わらず。シンプルながらもよく練られている、独特の歪な楽曲は、かなり個性的。全体的にミッドの曲がメインなのですが、ドライブするサウンドのおかげで、もっさり感は皆無。噛み付くように喚き散らすvoxの、分かり易いテンションと、バック陣の青白い炎の様な、静かなる佇まいの対比も効いてまして、なかなか。どことなく知性を感じさせるギターのプレイは、ちょっとMISSION OF BURMAとかPROLETARIATとかのBostonの知性派HCとかを彷彿とさせる。面白いバランスのバンドさと思います。
 三番手はTANTRUM。昨年、中央大学で観たのですが、そのときとvoxが違う・・・。つーか、そのときのvoxの方も来てて、普通に観戦してたのですが・・・ヘルプだったのか、脱退劇があったのか?
 それはさておき、そのサウンドは、なかなか面白い。音作りは、かなりガビガビでノイジーでして、作為的に歯切れを悪くさせている印象。不安定で不穏なドラミングに、ノイジーなギター&ベース、ボーカルは、巻き舌気味に歌ってまして、多分英語じゃない言語で歌ってたんじゃないかしら?昔WRETCHEDのカヴァーとかしてたから、イタリア語か?
 曲調は、クラスト風味もありつつも、個人的にはcrossover系thrashのような印象もあったのですが。まぁvoxがC.O.C.のTシャツ着てたんで、勝手にそんなイメージが焼き付いちゃったのかもしれませんが。
 TANTRUMの音源は"Campaign for Musical Destruction"tape.しか持ってないのですが、少なくとも、この頃のバンドとは別物って印象でしたねー。まぁ当時から何年も経過してるんで、当たり前っちゃ当たり前ですが。
 4番手のMAD MANIAXは、個人的には、この日のベスト・アクト。とりあえず、ベースの方*2が長髪をばっさり切って頭を丸め、ヒゲまで剃り落としていたせいで、最初は誰か分んなかったw。つーか、髪を切った影響かなんか知りませんが、この日はトークでもめっさハジけてて、ホント、なにがあったのか、とw。
 今回で観るのは3回目なのですが、観る度に良くなってきてる印象。voxは床を這い、転げまわりながら喚き散らし、ベースとギターはソリッドなプレイをしつつも、動きまくりでジャンプしまくり。そう書くと、なにやら一昔前のバンダナ・スラッシュの一派かと思われそうですが、そういうスタイリッシュさとは全く無縁w。ルックス的にはどうしようもなく垢抜けないのですが、サウンドのほうはセンスが光ってます。
 USHCをベースにしつつも、随所にファストなパートを織り込んで、とにかく走りまくり。ナチュラルにキャッチーな要素が織り込まれてるトコが嬉しい。かなり褒めすぎだとは思いますが、個人的にはSTUPIDSを彷彿とさせる瞬間なんかもあったり。
 タイトでパワフル、かつドライブ感も満点で、しかも微妙にバタバタ感もアリというステキなバランスでグイグイ圧しまくるサウンドは、非常に小気味良い。でも、ギターの方は、ワウを効果的に使って味のあるフレーズを連発させてたり、ジャム・セッションっぽいムーディなフレーズをメンバー全員で紡いでから、急転直下でFastなパートに雪崩れ込んだりと、随所に小技を効かせてまして、ただの直情径行系とは一線を画す印象。新曲は、Punk Rockなテイストだったりするし、懐深いな、と。訊けば、まだ音源は無いそうなんで、一刻も早くデモを録音していただきたいものです。カッコ良かった!
 トリはG☆G。冒頭、オオノさんがシャイな語り口で、今日の企画に対するお言葉を述べまして、ちょっと心温まる雰囲気に。
 が、次の瞬間、演奏が始まると同時に、一気に空気の色が変わる。あの優しかったオオノさんは、もういない。そこにいるのは、野獣。一切の計算にない、もっさいアクションの連発なのですが、その一挙手一投足に釘付け。汗や唾を撒き散らしながら吼えまくるその姿は神々しくすらある。
 演奏は相変わらずタイトなんですが、なかでもDsのパワーと気迫が凄い。パワフルで小気味良いドラミングを決めていたのですが、スティックが折れる折れるw。途中、それが原因で一旦演奏がとまってしまいまして。珍しい。結局、なんだかんだで1曲減らして演奏を終了したのですが、観客の要請に応じ、削った1曲を演るハメにw。削った意味無ぇーw。
 前述したトラブルが原因ってわけでもないのですが、この日のG☆Gの出来は、アベレージってトコかしら?*3一般的には問題無いサウンドだったと思いますが、G☆Gはこんなもんじゃないですからー。来週は、さらなる高みへと誘ってくれるような演奏を期待しております。
 終演後、サンクリのブツを某氏に渡しw、知人に送るためにG☆Gのデモを入手してから、帰路についたのでした。

*1:このスタジオ、土禁なのねんw

*2:以前のルックスは、Shane Embury風味w

*3:ギターの音も、ちょっとこじんまりとし過ぎだった