• おおた堂&楓のはらわた「DEATH FlaG」

 武藤さんトコのサンクリの新刊は、今年6月のサンクリ以来となる、種死本で、今回はルナマリアです。
 メイリンアスランを失ったルナマリアは、シンとの逢瀬で精神的にも肉体的にも甘いひと時を過ごしていたのだけれど、心と身体にに空いた穴は、優しさだけでは満たされず、ミネルバのクルー達を誘い、夜毎狂宴を繰り広げてたのだけど・・・的なお話。
 今作は結構複雑な構造になってまして、シンとの逢瀬とミネルバ・クルーとの乱交描写が交互に描かれてます。時系列や繋がりが分かりにくくて、最初は違和感を覚えるかもしれませんが、クライマックスのシーンで、その意図が明らかになる、というテクスチャーだったり。
 エロに関しては当然のように強力なのですが、今回は結構マニアックです。ルナマリアは、ザフトレッドという特権階級なので、種の保存という観点から生殖能力を固持され、ふたなり化されてます。当然、それを弄られちゃうシチュも満載で、挙句の果てには、シンにフェラされちゃうという、腐女子にもアピールしそうなシチュもw。他にも、アナルに2本挿しとかのgrindパートもあり。
 お得意のモノローグとの併用により、激しいシーンの中にも切々とした情感なんかも織り込まれてまして、その対比が、よりエロさを増幅させてます。エロ・パートでの破壊力と、ルナマリアの危うい心理描写が醸し出すサイケデリックなテイストとが交錯する様は、独特の耽美性を感じさせてくれる。クライマックスの、悲痛で物悲しく、絶望的なルナマリアの心情と、暴力的なエロとが織り成すdark thrasthテイストが切ない・・・。
 エロなんだけど、仄かな悲しさと切なさが味わい深い、素敵な一冊。オススメです。
HP>http://kaede-no-harawata.com/
ex.>id:PIG-M:20031013、id:PIG-M:20041112、id:PIG-M:20050107、id:PIG-M:20051010、id:PIG-M:20050403、id:PIG-M:20050427、id:PIG-M:20050626、id:PIG-M:20050826

  • お子様ランチ「ぱいのみ。」

 西野沢かおり介さんと、ひらやんさんの二人組サークル。この本は、過去の作品から「おっぱい」をテーマにした作品をコンパイルし、描きおろしなんかも含めた企画本。
 ここのサークルは、炉を基調とした「えちぃ」テイストの作品がメイン*1でして、そのほんのりとした上品な味わいが心地良かったりするワケで。この本もご多分に漏れず、そんなテイスト全開。
 身体検査ネタとか、お互いに見せ合うネタとか、そういうオーセンティックな大ネタを、ちょっとコミカルに描いてくれてるショート・カット・チューンが満載。ほんわかとした空気感に満ち溢れつつも、きっちり「えちぃ」感覚もフォローされてまして、なんかもう読んでて終始ニヤニヤしっぱなしっつーかw。PARASITESとかBUMとかの7"の感覚に通ずる、甘酸っぱいテイストがたまりませんなw。俺は大好きです。こういうテイスト。
HP>http://urawa.cool.ne.jp/okosamalunch//
ex.>id:PIG-M:20050523

*1:言うなれば、R-15っつーかw