リンセン5@大岡山PEAK-1/SMASH YOUR FACE/IT'S YOU/RINTO/ENCROACHED/DANCE WITH ME/ECHO

 昨夜〜今日の午前中と、妹たちと戯れてますた。そんな甘いひと時に泣く泣く終止符を打ちまして、行ってきましたリンセンに。
 なんとか雨にも降られずに、18時過ぎにPEAK-1に到着。ここんとこ毎週会ってる気がするMさんと早速遭遇w。今日の順番を訊いたら、なんとSMASHがトップだとか。早めに来て正解w。当日券を購入して入場すると、場内では、あの「ディクライン」を上映してまして、のっけからDarby Crashの痴態を見せ付けられ、ワタクシ大興奮w。ちなみに、偶然にも、俺の着てたTシャツがGERMSだったりw。
 場内でダラダラしてると、トップのSMASH YOUR FACEが登場。SMASHを最後に観たのって、たしかHIS HERO IS GONEの時だったっけか・・・。21世紀初SMASHですよw?相変わらずベースの人はルチャのマスク&パンツ姿でステキだわw。ボーカルの方は、随分と自然体になった印象。まじまじと観てるうちに、スタート。
 やっぱカッコ良いなぁ・・・!昔のようにヤケクソ気味なパワーで押しまくるスタイルではなく、勢いの中にも余裕が感じられ、渋い。つーか、ロックンロール!としか言い様が無いな、これは。ボーカルは飄々とした佇まいの中にも、時折ギラっとした凄みを覗かせててくれまして、ヘタに喚きまくるvoxよか全然イカす。なんか動きが覇気の無いラッパーみたいだったトコもナイスw。ギターはロッキンなフレーズ連発で燻し銀の味わいを堪能させてくれながらも、切れ味鋭いリフも当然の様に披露。。ベースは、クネクネしたりwしつつもドライヴ感満点かつ躍動感のあるプレイを聴かせてくれました。ときどきマスクをずらしてツバ吐いたりしてて、キュートw。途中の半ケツ姿も愛くるしいぜw。ドラムはタイトな上に、ロッキンなグルーヴを分かってらっしゃるスタイルで文句無し。
 演奏は安定感抜群で、バンド全体のアンサンブルも揺ぎ無し。後半にはハードコア・パンクなナンバー連発で、大興奮!ファストな曲も相変わらず最高だぜ!メンバーの佇まいや放たれる音など、どれを取っても日本人離れしてるセンスの良さ・・・素晴らしいね。やっぱ定期的に観ときたいバンドだなー。
 お次はIT'S YOU。ポリティカルな姿勢を前面に押し出したバンドで、曲の解説とかのMCを織り交ぜながらのステージ。が、1曲でいきなりギターが弦を切り、張替えタイムに突入。voxが先日のバリ島でのテロの話なんかをしてその場をつないでましたが、ちょっとトーン・ダウン感は否めない。でも、ギターがこのバンドの生命線なので、止む無しか。2曲目以降は滞りなく進行。以前観たときは、クラストをベースに、ブラストやカオティックで味付けを施してるようなサウンドだったのですが、現在はその比率が逆転したような印象。BORN AGAINSTやECONOCHRISTとかをベースにしたヒネくれた楽曲をクラストやアナ−コなテイストで味付けって感じかなぁ。
 後半、新加入のキーボードが加わってのステージとなったのですが、少なくともライブに関しては、存在意義があんま見出せなかった。SEっぽいサウンドやリフとかに絡んでたのですが、ギターとかと似たような音域&音質だったので、かなり他の音に埋没してました。個人的には、もう少しまろやかな音質にして、メロディを担うポジションにしたら面白いと思うんですがね。
 3番手には、今日の企画の主宰、RINTO登場。ここ何回か観た中では、ベストだったかな。シンプルさとひねくれた感覚を併せ持つ、独特のハードコア・パンクサウンドは、かなり形容し難い。このバンドのキモは、ギターだろう。かなり細かいコトを色々やってるんですが、特に今日は音の分離が良かったせいか、そこら辺のギミックぶりが良く聴こえまして、大いに楽しめました。voxは相変わらずのハイテンションっぷりを披露してまして、良いカンジ。どんなに激しくても「パンク」なスタイル*1なのが良いやね。今日はバックの演奏にドライヴ感があって、voxの気迫と拮抗してたトコが高ポイント。
 4番手はENCROACHED。最近やたら観てる気がするぞw。序盤、若干音が小さい気がしましたが*2それ以外は全体のバランスも良く、なかなか。リズム隊は安定感も増してきたし、ギターはときおり叙情的なフレーズ*3を聴かせつつも、一心不乱にリフを掻き毟り、voxはディストーションの効いた表情で喚きまくりながら、計算度外視の天然なアクションをキメながら動きまくりで、ダサカッコ良くて素敵素敵w。dark thrashをベースに、きっちりと曲毎にフックを感じさせる楽曲の数々を間断なく連発しまくるステージングは、まさに押しの一手で痛快痛快。何箇所か不安定な部分もありましたが、なかなか良い塩梅でした。
 お次はDANCE WITH ME。今日は4人編成で、クボさんがvoxに専念。ところが、今日もクボさんは飛ばしまくってまして、自らがこぼしたビールに足を滑らせ、転びまくりw。なんかもうグダグダなんですが、そんなステージングとは裏腹に、青く切ない歌メロは冴えまくり。ビールを口に含んでは、呑まずに吐き出すwという体たらくにも関わらず、振り絞るように力強く歌い上げる姿は、真摯wに演奏していた頃よりも胸に突き刺さるものがあります。ギターは細かいフレーズを丹念に紡ぎ、リズム隊はシンプルなれどドライヴ感のある演奏を聴かせてくれます。楽曲のクオリティは言わずもがな。新曲は、従来のギター・パンク路線*4をより突き詰め、シンプルなんだけどキャッチーでフックのあるテイストに仕上がってまして、なんかもう沁みるなぁ・・・。ここ最近観た中では、ベストなステージングでした、なんつーか、emo drunkとでも呼びたくなるような佇まいですなw。
 そして、トリのECHO。独特の間と世界観、言語感覚を持つ異色のバンド。タメを効かせ、ギリギリまで張り詰めたテンションが一気に弾けるカタルシスや、ダンサブル*5なテイストなんかが魅力。以前よりも緩急の振幅が大きくなり、より懐が深くなった印象。HCな疾走感なんかも垣間見せつつ、大きなうねりを持ったサウンドが全編に渡って場内を支配。voxは時に笑みすら浮かべながら、全身で「表現」するスタイル。歌い、囁き、吼える。ギターとベースは、縦横無尽に動き回りながらも、テクニカルなフレーズを紡ぎ、ドラムはタイトかつパワフル。バンド全体のアンサンブルもすこぶる宜しくて、有機的なサウンドを構築。久しぶりに観たけど、このグルーヴ感は流石でしたね。
 集客的には芳しくなかったけど、今回も興味深いメンツが揃った濃い企画でしたね。個人的には、今日はSMASH YOUR FACEとDANCE WITH MEが良かった!
 ちなみに、終演後は打ち上げに参加し、HさんやMさんらと談笑。まぁお約束のようにオフレコなんですがねw。今回もHさんは飛ばしていた、とだけ言っとくw。で、気がつけば23時半。大岡山を発つデッドラインが23時40分なので、そそくさと駅へ向かい、皆と別れて帰路に着き、無事に帰宅と相成ったのでした。さ、一寝入りしたら妹たちと(ry。

*1:GROANING GROOVEのvoxとかも同系列

*2:本人たちも本意ではなかったそうで

*3:音の分離が良かったんで、よく聴こえた

*4:音の鳴らし方とかは、確実にパンクになってきてる

*5:ちょっとレゲェっぽいフレーズもあったような