New Picnic Time vol.4@方南町TOTS/ELEVATION/EVIL SCHOOL/TIALA/RINTO/NO T-SHIRT

EVIL SCHOOL

 つーワケで、行ってきますた。こないだ行ったばっかなんで、スムーズに到着。ウチからだと1時間ちょいで着くのね。
 まだリハの最中だったので、入り口付近でぼんやりしてたら、お知り合いのKさんに遭遇。先日の練習の話や、27日の話なんかをしつつ、談笑。そうこうしてたら入場時間になったので、中へ。今日はこないだ*1とは逆側のスタジオだったんですが、こっちは結構狭めだったので、とっとと最前線へ移動移動。
 物販を覗いたりKさんと話をしてるうちに、いつの間にやらトップのNO T-SHIRT。外人さんのG&vox、B、Dsのトリオ。voxにもGにもディレイをかけまくる、ちょっと独特なスタイルのサウンド・テクスチャー。楽曲はちょっと知的な佇まいのギター・ロックでして、なんつーかDCサウンドシューゲイザーの融合?DCっつーよか、BRAID以降ってカンジかも。特筆すべきは、G。ノイズやハウリングの音すらも完全に自らのコントロール化においてまして、非常に端整なサウンドを聴かせてくれました。リフの切れ味も実に鋭利で、放たれるノイズは凶暴。ただ単に上手いってだけじゃなく、それをしっかりとサウンドにも活かしているので、もうお見事としか言いようが無いですね。リズム隊はタイトに、奔放なギターをフォロー。終盤の怒濤のシューゲイザー的Wall of Noiseっぷりは、かなりの快感。こういうバンドって、いそうでいないんで、いいモノ観させていただきました。今日聴いて一番気に入った曲は、今度出る音源に収録されるそうなので、楽しみに待ちたいと思います。今度はライブハウスで、爆音で聴いてみたいなぁ。
 お次はRINTO。こないだ観たときよかvoxのキレっぷりがナイスだったんですが、今日は演奏中にベースの電源トラブルとかを筆頭としたミスが目立ち、どうにも歯車がかみ合わなかった印象。voxのテンションの高さも、微妙に空回ってた感は否めない。終盤持ち直したけど、今日はちょっと・・・。
 三番手は、これまた初見のELEVATION。女性vox&G、G、B、Dsの4人組。前から名前は知ってるのですが、音は聴いたコトが無かったのです。で、始まった瞬間に驚愕。パーカッシヴかつ屈折したリフと、不穏な変拍子、そしてねじくれながらもどこかポップなメロディが炸裂。なにはともあれ、Gが凄い。ディレイとかのエフェクトを効果的に用いつつも、とにかく細かいテクニカルなフレーズを情念丸出しなスタイルで痙攣しつつ連発しまくっていて、もう尋常ならざるカッコ良さ!リズム隊は手数多くうねりまくり。なんか久しぶりにスゲェの観たなー。キーワードとしては、初期DESCENDENTSや初期ALL、PRIMUS、ORCHIDとか。Gの人のセンスは、パートこそ違えどLes Claypoolに通ずるものがあるね。でも、演奏のテンションは完膚なきまでにHCなんで、妙な頭でっかち感は無し。VELOCITYUTとかTHE ACT WE ACTとかTHE FUTURESとか、ああいうセンス抜群なバンドが好きなら、絶対気に入ると思います。いやー、ホントカッコ良かった!また観に行かなきゃだわ。もうじきMANGROVEから音源をリリースするそうなんで、要チェックですよ!
 そして、前から一度観てみたかったEVIL SCHOOL。メンバー全員白塗りメイクの写真とかを見て、そのステージを期待してたのですが・・・なんかワタゾウさん、普通に革ジャン着て登場してるーw。で、ベースの人も違う人*2みたいだし、ドラムに至ってはリズムマシーンだしwww。こないだちらっと小耳に挟んだ、ワタゾウさん以外のメンバーが全員抜けたって話は本当だったのか・・・?呆気にとられてセッティングを眺めてたら、なにやらドラムのトコに白塗りメイクの方ハケーン。この人がvoxなのかしら?とか思ってたら、ステージの中央に立ったんで、ビンゴ。そして、スタート。チープなリズムボックスの音に、フランジャー効かせまくりなスペーシーなギターと、シンプルなんだけど時折テクニカルなフレーズを挿し込んで来るベース。そしてvoxなんですが、Danzigを彷彿とさせる歌い上げっぷり+激情剥き出しな咆哮で攻めまくる。なんかポジパン云々ってな話をよく聞くけど、個人的にはMISFITSとかの香りを感じるかな。GもかなりR&Rしてるし。あと、voxのせいでしょうか、すげーHCなテイストも強い気が。このvoxの方、かなりシアトリカルな動きを魅せつつも、根っこは間違いなくHC畑の人でしょう*3。リズムマシーン独特の無機質でチープなハンマー・ビートもカッコ良く、生ドラムよか面白いかもw?独特の世界観を構築してて、興味深かったです。
 ラストはTIALA。8月にERAで観たのですが、なにげにスタジオで観るのは初めてだったり。あのエネルギーがスタジオではどう表現されるのか興味津々だったのですよが、これがもう壮絶極まりコトになってしまいますた・・・。とにかく、voxのカキヌマさんのキレっぷりが尋常じゃなくて、もう完全にブっとんでました。前観たときよか明らかにパワーが増していて、全身から滲み出る情念もハンパない。絶叫にもあらゆる感情が滲み出ており、以前には余り感じられなかった重厚さを感じさせられました。で、とにかく動きまくり、マイクを放り投げw、それでもお構いなしに地声で絶叫しまくる。1曲終わるたびに皆でマイクを探すという珍プレイも飛び出す始末w。挙句の果てにはマイクがわりにペットボトルを振り回したりして*4、もうやりたい放題w。途中からは客の側にカキヌマさんが乱入し始め、俺も直撃を食らってメガネが吹っ飛んだりwww。でも、なんか全然楽しいんで無問題w。緊張感は漲ってるんだけど、威圧するような空気じゃないんで、皆ニコニコしてるんだよねー。そういうポジティブなヴァイブっていうのは、大事だと思います。TIALAの場合は、そういうポジティブな空気でも軽薄さが微塵も感じられないんですよね。HCたりうる上でポジティブさを醸し出しているんで、信頼出来るっつーか。無論憎悪剥き出しでネガティヴ全開なステージも大好きだけどねw。
 後半に至っては、カキヌマさんに煽動されたメンバーたちも狭いスペースで動きまくり、もう場内大惨事w。そんな中でもしっかりstop & goをキメたりしてるトコが凄すぎ。ホント凄いバンドですよ・・・。ラスト、カキヌマさんのみならず、他のメンバーも客側に侵食し始め、場内が阿鼻叫喚のさなか、なんと部屋の照明が消える*5というハプニングが起こり、真っ暗闇の中にカキヌマさんの絶叫が響き渡り、昇天・・・。
 終了後、精根尽き果てたカキヌマさんは、しばらくの間床に崩れ落ちてましたw。そりゃーあんなステージングを披露してりゃーそうなる罠w。益々パワーアップしてるTIALA。今、観ておきたいバンドの一つですよ?
 今日の企画は曲者揃いの粒揃いで、大いに楽しませていただきました。幸先の良い連休の幕開けだったよ!

*1:http://d.hatena.ne.jp/PIG-M/20050911#p2

*2:多分LESS THAN〜TOXIC系のバンドの誰か

*3:多分、ANGEL O.Dのdeath狼さんだったんじゃないかと・・・。追記→やっぱdeath狼さんでした

*4:中身が残ってるキリンレモンブラックw。あれで中身を斗貴子さんばりにブチ撒けてたら、ヤバかったねw

*5:停電ではなく、間違ってスイッチに触れちゃったっぽい