FUJI ROCK FESTIVAL'05@新潟県湯沢町苗場スキー場

8/1 4:39の俺の足w

  • 最終夜でーす。

第一夜
http://d.hatena.ne.jp/PIG-M/20050801
第二夜
http://d.hatena.ne.jp/PIG-M/20050802
 ・・・では、続きをドゾー
 感動のNEW ORDERも観終え、暫し余韻に浸っていたのですが、ふと我に返りまして、離れ離れになってしまった友人にメールを入れ、現在位置を報告し合流するか否かを問おうと思ったのですが、幕間なだけに電波状態が悪く、メールを出すのも一苦労*1。それと、二日目から現地入りしてる別の友人も観ていたはずなので、やはり連絡をとってみたのですが、こちらも直ぐにはコンタクトが取れず。
 現状で打てる手は打ったので、mixiに書き込みをしたりしながら時間を潰していると、前日入りしてた友人からtel。もう宿に引き上げるそうで、入場ゲート付近にいるとのこと。別にPRIMALは観なくても構わないんで、とりあえず会うだけ会っとこうと思ったのですが、会話の途中で切れてしまいまして、結局会えずじまい・・・。ちょっと惜しかったです。一方、一緒に来た友人からも連絡が入り、後方のドリンク販売所付近にいるとのことなので、俺が動いて合流するコトに。早速移動を開始しようと思ったのですが、ここで初めて地面の状態の酷さに気づく。なんかもうリアルぺとぺとさん状態っつーかw。水分をたっぷり含んだ泥濘ですんで、独特の足触りなのよねー。ついでに、臭いもキツめ。ガキの頃、多摩川でザリガニとかを獲ってたときに嗅いだ臭いですよw?そこに周囲のアルコール臭も加わりまして、なんかもうナチュラルに大気が汚染されてる気がw。
 無駄な努力と思いつつ、なるべく硬そうな土壌を選びつつぴたぴたと歩を進め、ほどなくして友人と合流。さっきの感動を分かち合いつつ、後方でまったりとPRIMALを視姦するコトに。二人揃ってぴたぴたぺとぺとと移動移動。程よく周囲も空いてるロケーションを確保し、くっちゃべりながらPRIMALを待つ。俺は"Screamadelica"*2以降はチェックしてないし、友人は曲は好きだけどBobbyの声が好きじゃないという体たらくw。おかげで、冷静に観れましたね。
 23時半過ぎにスタートしたのですが、早くも前方では盛り上がってるご様子。個人的には近年のPRIMALってデジロックみたいな芸風ってなイメージがあったのですが、なんか一周回ってロック・サウンドに回帰してるのか?随分とストレートなバンド・サウンド主体でして、かなり意外。如何せん曲を知らないんで、これが新しい曲なのか古い曲なのかっていう判別はつきませんが、こういう音なら結構好きだぞw。ギターとかはハードR&Rすれすれで結構やり過ぎなカンジで、トラックだけならアメリカのいなたいロックみたいなんだけど、Bobbyが歌えば全てPRIMAL SCREAMサウンドと化す。それはデジロック系サウンドでも同様で、ドッカンドッカン鳴りまくるテクノ風味なトラックや不穏なメロディなんかが鳴っていても、Bobbyが歌えばBobby色に染め上げられてしまう。なんつーか、やっぱカリスマだよなぁ・・・と再認識した次第。代わり映えのしないルックスと服装も、もはや芸風だしなw。
 ここでざっと周囲を見回してみた。NEW ORDERのときには全然気づかなかったケド、Green Stageってホント広いのねー。さっきまで俺がいた辺りは、こうして見るとかなり前方だったことが分かる。つーか、この最後方の位置からよくあんなトコまで辿り着けたよなーw。奥行きだけでなく左右も広く、晴れてたらさぞや心地よい空間であろうことは用意に想像がつく。レジャーシートかなんか敷いて、横になりながら音に包まれるっていうのも良いかにゃー、とか思ったり。ただ、この深夜にかようなぬかるんだ土壌の上にレジャーシートを敷いて鎮座ましましている皆様方の気持ちは、いささか理解に苦しむw。ま、単純に疲れきってるんだろうけどさ。そうかと思えば、フィールドのあちこちにジェダイ・ナイトが来ているらしくw、ライトセーバー*3の光が眩い。時折ジェダイ同士の争いなんかも勃発してたよw。
 そんなカンジでまったり鑑賞してたのですが、途中、モニターとかを観ていた友人がふと「なんかギター3人いるよね」とか言い出しまして。俺は件の帽子男の釘付けだったのであんま気にしてなかったのですが、言われてみれば3人いるっぽい。NEW ORDERみたくKbのヤツがたまにG弾いてるのかなー、ぐらいにしか思ってなかったのですが、これが大間違いでして・・・*4。まぁサウンド的にはGが3本もいる必然性は全く感じなかったので、気にも留めなかったっつーかw。ステージは滞りなく進行していったのですが、ホント知らない曲ばっか。アンコールを除けば、知ってた曲って"Rocks"と"Movin' on Up"だけだったよw。さすがに"Movin〜"はテンション上がったねw。場内的には後半に演ったデジロックっぽい曲が一番盛り上がったかも?個人的には、途中で演った、ベース・ラインがあからさまにNEW ORDERしてた曲*5が結構ツボでした。新曲も演ってましたが、これまた微妙にパンキッシュなギター・ロックで、ちょっと新譜に興味が湧きましたよ?
 そんなこんなで本編終了。この時点で8/1の0時50分頃。アンコールが始まる前になにやらステージ上でトーク〜歓声といった展開があったのですが、俺はmixiの実況スレ*6への書き込みに集中してたし、友人も同じくなんらかの理由で聞き流してしまいまして。結果的に、これが誤解を生む引き金となってしまったのです・・・。その誤解とは、ゲストについて。
 書き込みも終え、ようやくモニターに目を向けると、なにやら金髪のデブいGがステージ上に現れており、しかも使ってるギターのシェイプはJaguarかJazzmaster・・・!?俺の脳内検索では、このギターを使ってるアーティストといえばMY BLOODY VALENTINEKevin ShieldsDINOSAUR Jr.のJ Mascisしか浮かびません。中でもKevinは過去にもPRIMALと演ってるし、苗場に来てるという情報も耳にしてた。しかも前日のDINOSAURのステージにも上がらなかったみたいなんで、ここで参戦!?と早とちりをしてしまったのです。でも、たまにモニターに映し出される横顔は、なんかJみたい・・・。でも、Jが金髪っていうイメージは無かったんで*7Kevinではないか、と結論付けたのですが・・・帰宅してネットでチェックして、ちょっと凹んだw。
 実は、アンコールで加わったのはJで、なんとKevinは最初*8からステージにいたのね・・・。前述したトリプル・ギターの一人がKevinだったという・・・。さらに、ベースがex.STONE ROSESのManiだったという事実も後日知ったw。前述したけど"Screamadelica"以降は聴いてないし情報も拾って無かったんで、知らなかったんだyo!そこら辺を事前に知っとけば、もっと楽しめたのになぁ・・・。NEW ORDERしか見えてないっていうのも考えモンですなw。ただ、Jが入って4本ギターwwwになったにも関わらず、サウンド的にはホント意味が無かったのが残念無念。どうせなら延々フィードバック・ノイズを轟音で垂れ流してくれれば良かったのにさーw。オーラスはSTOOGESのカヴァー"No Fun"で〆。PRIMAL SCREAMに関しては全く期待して無かっただけに、意外と楽しめて得した気分。でも、"Higher Than the Sun"ってもう演ってないのね・・・。それだけはちょみっと残念だったけど、まぁ好し。
 一通り観終えたところで、急速な空腹感に襲われましてw。とにかくOASISエリアの屋台街へと向かうべく、移動開始。道中、2001年にも通過したトコや、webで見た人工発生した池なんかを眺めつつ談笑。前回は捻挫してて周囲を見渡すゆとりなんか無かったんで、なんか新鮮w。屋台街は人でごった返していたのですが、幸いにも椅子とテーブルを確保出来まして、超ラッキー。レジャーシートを持ってるとはいえ、空いてるスペースを探したり、より乾いてる地域を探したりする手間は勘弁願いたかったからね。俺は空腹も相まって箸を持つのもかったるいってな状態だったのでw、友人に買出しを頼み、一人椅子に腰を下ろして惚ける。昼過ぎからず〜っとバタバタしっぱなしだったので、およそ半日ぶりの放心状態。そんなゆるゆるな精神状態のまま、メール・チェックとか書き込みとかをしながら、周囲の喧騒を眺める。スカっぽい演奏をしてるバンドの音や、テクノの単調なビート、それに人の話し声なんかがミックスされてるにも関わらず、心穏やかな気持ちになる。俺はこういうフェスやお祭りみたいな人ごみは好きじゃないんだけど*9今回のフジロックで、ちょっと考えが変わったね。たまには、こういうのも良いんじゃないかなって思えた。とにかくいろんな関門を潜り抜けて今に至ってるので、ホント退屈する暇なんか無かったし、雨に降られ泥にまみれたにも関わらず、それでも心底楽しい!って感じてる俺がいますよ?
 そんなコトを考えてるうちに、友人が帰還。手にはドリンクのみ。あれ?っと一瞬思ったのですが、その足元を見て納得。明らかに今しがた汚れたと思われる新しい泥が靴を彩ってましてw。さすがにGreen Stageの客が大量に雪崩れ込んだせいもあり、どこも人で溢れてるうえに巨大な水溜りなんかも発生してて足場も最悪、とのコトw。そりゃそーさね。でも、友人はドリンクを飲んで一息つくと、再び突貫。俺より年上なのに、なんであんなに元気なのかw。友人が出てる間に、あんま冷え込んではいなかったけど、防寒対策のためにTシャツからロンT*10に着替え。ほどなくして帰ってきた友人の手には、カレーとおでんが。おでんが俺の分だったので、早速パクつく。旨ッ!ちゃんと味がしみててナイス。ちょっと味が濃ゆめだったけど、こういう状況下ではこの味でOK。ぺロリとおでんを平らげつつ、さっきのステージの話からフジロックに来て良かった的なemo話、果ては夏コミ・トークなんかも飛び出す始末。
 雑多話をザッピングしながら展開してるうちに、さっきのおでんのエネルギーが体内を駆け巡りまして、ようやく調子が戻ってくる。ついでにお腹も減ってきたのでw*11今度は俺が買出しに出かける。店に辿り着くまでに広場を抜けて行くのですが、その道端では矢尽き旗折れた兵どもが死屍累々。合掌w。そんな連中を尻目に、店をあれこれ覗いて回る。最終日深夜というコトもあり、結構メニューも出尽くしてる感があったのですが、なんとかタコライスと野菜カレーを確保。ドリンクも一緒に購入し、ベース・キャンプに舞い戻る。ちなみに、どっちのメニューも俺が食べちゃってたりw。タコライスは少なかったケド、野菜カレーはヴォリュームがあってなかなか宜しかったですよ?
 そんな風にメシをかっこんでいると、"Blue Monday"とかがBGMで流れ出す。あー、HookyがRed MarqueeでDJ始めたのね。当初は観に行こうかと思ってたのですが、音はここでも十分聴こえるし、なによりまったりと聴いいていたかったので、結局観には行かずじまい。その後もダラダラとくっちゃべり続けていたのですが、途中で尿意を覚えまして、近くのトイレ地帯へ。仮設トイレが林立してるのですが、さすがに時間が時間なのでトイレ待ちの行列とかは無し。ちらほら空いてるトコなんかもありましたんで、そろっと中を覗いてみると・・・(*・ω・)・∵.当然内部は泥だらけなのですが、よく見ると泥じゃなくて(ry。Out of Bounds?こりゃーたまらんぜ・・・。結局空き部屋を数室巡り*12ようやく泥の汚れだけの個室を無事発見したのでしたw。いやー、ヤバいヤバいw。
 時刻はすでに4時を回り、周囲の喧騒もだいぶ落ち着いてきました。ウチらは物販を覗いてないコトに気付きまして、チケット販売所のトコにあった物販スペースへと移動してみることに。チケット交換所のトコっつーコトは当然入場ゲートの外なワケで・・・。21時半過ぎに駆け抜けていったルートを、今度はのんびり歩いて遡って行く。結局、6時間ちょっとの滞在だったけど、良い思い出が出来た会場を後にし、今回3往復目wとなる道の復路をてくてくと*13進む。路面はすでに乾いており、到着時の雨などどこ吹く風。道すがら、Palace of Wonderとかをチラ見。Rookie A Go-Goでは、なんか微妙なミクスチャーっぽいバンドが演奏してたケド、WATTSの半分くらいしか埋まらなさそうな客が、低い温度で見てたw。
 そんな最後の喧騒を抜けると、物販スペースが見えてくる。そこの横を流れる用水路は、行きも帰りも泥を洗い流す連中で賑わっていたよw。さて、件の物販コーナーは、なんか国内アーティスト専用っぽく、あんま見るべきものが無くてしょんぼり。収穫も無かったけど、今更場内に舞い戻る気にもなれず、その足でバスターミナルを目指す。途中で着替えるべく*14立ち止まり、ふと会場方面を振り返ると、空が白見始めていた。会場方面から照らされるサーチライトの光と白み始める山麓との対比が美しく、激しくemoかった・・・。ターミナルへと至る道は駐車場と平行しており、居並ぶ車が減っていたり、ライダーたちが帰り支度をしたりしている光景や、遠くで煌々と輝いている苗場プリンスホテルの遠景は、否応無しに「祭りの後」を感じさせられ、ちょみっとおセンチ気分に浸っちゃう34歳テラキモスwww。
 ターミナルでは、5時始発のシャトルバスを待つ人々の待機列が形成されてていて、ウチらも最後尾につく*15。まだ始発までは30分あるのに立ちっぱはツラい・・・ってコトで、遂にレジャーシートの出番がやってきましたよ?多少濡れてても平気平気。シートに腰掛け、リラックスしようとしたら、我が足の惨状を再確認するハメにw。スニーカーのみならず、ナマ足部分もしっかり跳ねた泥でコーティングされてまして、なにやら泥パック風味?もはや乾燥してグレーになっちゃってたんで、放置しましたけどねw。周囲の方々はノックアウト寸前ってカンジで、何も敷かずに直に腰を下ろす豪の者もちらほら。今更ケツが濡れても関係無いってか?カッコ良いぜw。
 バスは5時前から続々と到着し、良いピッチで列も流れていきまして、ウチらは5時20分頃に乗車。さらば、苗場・・・などと泣きemo路線に浸ろうとしたら、なんか知らんがバスがやたらと揺れまくり。こんなに路面荒れてたっけー?ってなぐらいの揺れっぷりだったのですが、路面状態やバスのサスペンションがどうこうではなく、単純に運転が乱暴だっただけな気がw。おかげで、一眠りするどころじゃなかったよw。越後湯沢駅には5時50分前に到着し、なにはともあれ新幹線のチケットを確保確保。ホントは窓口で買って禁煙指定席にしたかったのですが、生憎と結構混雑してたので、仕方なしに自動券売機で購入。指定じゃないですが、代わりに空いてる列車に飛び乗れますんで、早速ホームにFuckin' Go!
 ホームには東京行きの新幹線が停車してまして、勢いに任せて空席を探索しまくり。結構席が埋まっていたのですが、なんとか禁煙連席の空席を確保し、6時過ぎに越後湯沢を後にしました。つーか、当初の予定では7時過ぎの便を想定してたので、早過ぎw。お互い、なんでこんなに急いじゃったのかは分からずじまいでしたw。各駅停車じゃないですが、結構頻繁に停車を繰り返し、その度に通勤客が増えていく・・・。新幹線通勤って意外とポピュラーなのね。会社が定期代払ってくれるならアリだろうけどさ。
 結局7時半過ぎに東京駅着。その足で、夜食に次いでまたしてもカレーを喰らうw。朝8時頃、カレーをパクつきながらZガンダムの話やゲームの話をしてる小汚い我々の姿は、バイトのお姉さんたちの目にはどう映ったのだろうかw。ダメ人間にもほどがあるぜw。結局小1時間カレー屋の片隅を占拠した後、東京駅で別れまして、俺は新宿経由で我が家へ。さすがに駅から歩いて帰る気力は残ってなかったのでタクシーで帰るコトは決定事項。ついでなんで、前から空気循環用に欲しかった扇風機を駅前の家電量販店で購入して持ち帰ろう、と皮算用してたのですが・・・予定より早い帰還だったため、地元の駅に着いたのが9時半前。開店まで30分も待ってる気にはさらさらなれず、結局手ぶらでお帰りという体たらくw。最後まで締まんないにゃーw。
 帰宅後、下半身から乾燥した泥が飛散しないように風呂場で着替え*16入浴〜洗濯のコンボをキメつつレポを書いた、と。
 長い長い珍道中記も、これでおしまい。いろんな偶然が重なり合って実現した今回の小旅行。予想外の出費となったケド、ホントに楽しかったし、良い想い出もいっぱい出来た。なにより、もう一度NEW ORDERが観れたしね。大袈裟でもなんでもなく、生きる活力が湧いたよ。友人とも話してたんだけど、またフジロックに行く機会があったら、今度は泊りがけで、朝から行っても良いかもね。ああいうフェスも良いモンだと思えるようになったのは、ウチらが年取って丸くなったってコトかしらw?ま、それもまた一興さね。

*1:30秒ぐらいずーっと送信画面とかザラ

*2:このアルバムと"Loaded"、"Come Together"が全て、っていうタイプ。無論"Higher Than The Sun"もね

*3:notサイリウム

*4:詳細は後述

*5:歌というよりはコーラス・パートしかなかったんで半インストみたいな

*6:コミュじゃなくて自前のね

*7:前夜のステージの画像は未見だったし

*8:or 途中?

*9:即売会に足しげく通ってるんで説得力ゼロな気もするけど、そこはスルーでw

*10:108のツアーT。多分、苗場で108なんて着てたのは俺だけだぜw

*11:空腹時にハンパに食べると、余計お腹が減るでしょw?

*12:空いてる理由が分かったよw

*13:もう舗装された道だからねw

*14:最後はFIDO'S BRUNCHのTシャツ

*15:無論、二人揃って「最後尾の看板無いよー?」というツッコミを入れつつ、ねw

*16:案の定あちこちから乾燥した泥が飛び散りましたよ